ザ・タイプライターズ/& Khaki/そしてふたりはあかつきの/飲み屋街の看板集
2024年5月19日に開催された、文学フリマ東京38での購入品の感想だとか紹介だとかレビューだとかを勝手に書く回。後編の投稿です。
レビューとかそんなちゃんとしたものじゃなくて私のメモみたいなもんだけど、これを切っ掛けに誰かが興味を持ってくれれば勝ち。
The Typewriters
ザ・タイプライターズ 第四号
著・MOZA MOZA(代表ロナルド 始澤)
最初に書こう。
買っていない。
そう。私は買っていない!それはどういう事か?
献本だ!ナンデモネェ趣味の自称芸術家でたまたま字を書いていたら、何故か掲載してもらい。掲載協力ありがとうございますと、恐れ多くも頂いてしまった。
でもこんな性格なので、くれるならもらいます!喜んで。
というわけで、レビューページのところに、私の著作【血花瓢】が載っています。ありがとうございます。嬉しいです!批評だとか肯定だとか批判だとか全部ウェルカムなので超嬉しいです。芸術家から言わせてみれば、無反応が一番困りますからね。
んで、内容の話に移ります。
みんな買え!買え!いいか?趣味で本出してる奴ら。買え!
なんでこの本。タダで貰ったんだろう。(←それは献本だから)疑問に思う程度には凄い。
第五号は自分でお金を出して買おうと決めた。これまじ、内容が濃すぎる。
注目すべきは巻頭のインタビュー記事。本当にその通りなんだよ!!あんまり中身の事どうのこうのネタバレはよくないので詳しくは書けないけど、「たかが趣味であろうと具体的な目標は持て」これさ、私が音楽業界にいた時に数多くの後輩たちに言ってきた言葉なんだけど、まんま同じような事を、インタビューでも書いているのです。
目標ない奴多くね?
頑張って続ければなんとなく良い事あるって思い込んでる人多くね?
私の古巣。音楽業界でそんな事言っている人達は、もれなく全く売れずに、金銭面も精神面も擦り減って消えていきました。
……ごめん。今の断定は良くないな。私の周りでは殆どそうだった。
目標……大事ですよ。具体的なやつ。この趣味の世界であろうと、業界を去る人を見ていてずっとそう思っていた。それをね。ちゃんとしたエビデンスを持っている人が言ってくれてるんだよ。「いくらぐらい儲けるかの目安を持て」って。
え?私の目安?それは簡単ですよ。原価差し引いて、出展料分の純利です。
出展料分は儲けたい。自分が文字を書いた時給とかはどうでも良い。でも刷った本の代金と出展料分だけは稼ぎたい。そうしないと。活動を続ける気がなくなりそうで。。。だってそれで、やっと赤黒ゼロで支払ったモノが時間と気力だけになるんだよ。そこまでやってやっと……やっと、、、!!!
(多分普段旬ジャンルの二次創作界隈にいる人にとっては恐ろしい話だと思いますが、一次創作の活字なんてそんなもんです。)
同人誌を頒布するにあたり、具体的な目標ってちゃんと作ってますか?
みんな読もう。大事な事が書いてある!
& Khaki
著・東蒼司
前作が面白かったので、カーキも購入。これって今後は、赤とか緑とか青も出るんですかね?ポケモンみたいに。
短編集なんですが、相変わらず不憫な男の子が出てくる。何も悪い事していないのに、とことん不憫な子。ここで言えるのは不幸な子ではないことだ。不憫なんだよなあ。なんだろう。この不憫な男の子たち。癖になるんだよねえ。
そしてふたりはあかつきの
著・善之新
短編6編収録の全部百合です。
どすけべ系は一切ないです。甘く切ない。心に問うそんな真面目な百合です。
(あーあー私がきったねぇ話しか書けないから、こういう真面目なの書ける人羨ましいぜ)
関係性に主軸をおいた話が多いので、分かりやすいエンタメ系大衆文学よりかは純文学っぽいノリなので、過去に切ない恋をしてきた人には特に響くと思う。
(私はそういうのないからきったねえ話しか書けないんだけど)
個人的な好みの話だけをするなら、2編目のビューティフルが一番好きです。
即席家族という深いパワーワード。本当に近々起きそうな未来観で百合だけでなく、色々考えさせられる。
当たり前だけど、幸せの形も悲しみの形も人それぞれ。
飲み屋街の看板集
著・raganbooks
タイトルこれで合ってるんですかね?
この本、全部写真で構成されていて奥付とかも何もないんですよ。なので、タイトルも著者さん(いや、写真家さんなのかな?)がポストしていた所から持ってきているので、正式名称かは不明です。
これは今までみたく文章どうのこうのじゃなくて、写真集です。これでもかってくらいの飲み屋の看板がずばあばばばばばって載ってます。そりゃもう凄い圧で。
最近になって表紙デザインとか悩むようになったので、勉強がてら買いました。すごく感性を響かせてくれる素敵な写真集ですよ。マジで。
そんなこんなで、ずっと前に読み終わってはいたのに、ここまで書くのに時間が掛かってしまった。
最近音楽活動を復活させたのと、もう仕事が鬼畜過ぎて、どうにもこうにも手が回らない。
文学フリマ関連の記事をもう一つぐらい書きたい気はしているが、如何せん余裕あるだろうか。。。
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