なぜ経営に哲学が必要なのかをICCで議論してきたよ
ICC FUKUOKA 2024に登壇してきました。
博報堂ケトルの嶋浩一郎さんをモデレーターに、それから、グリッド/吉野家の田中安人さん、Poeticsの山崎はずむさん、ウェルビーイングの書籍でも知られる石川善樹さんを対話相手に、「経営になぜ哲学が必要なのか」というテーマで話をしてきた。
このテーマで私が話すのはおこがましいもいいとこなんですけど、みなさんの肩を借りつつ楽しく話せました。
哲学の自己紹介というか、哲学と経営の接点を探す導入のような話でしたが、それでも好評だったのでよかったです。うれしい!
なぜ経営に哲学が必要なのか
メインの主張は以下の通り。
葬送のフリーレンの楽しい読み方は、人工冬眠研究と一緒に読むことだ説
具体的な課題があってそれをやるべきときに哲学も哲学者も不要だが、暗中模索のときほど哲学は役立つ。
問題解決や方法、つまりhowの問いを哲学に与えるより、価値や意味の創出や分類、帰結の予測などのwhyやwhatの問いに力を発揮できると考えたほうがいい。
推論のチェック、案にコミットしている考えを顕在化させるのも得意なので、パーパスや理念の設定、研修などのレベルではもちろん有効。
暗黙知を明示化するのも哲学の強み。
哲学者は言葉の扱いになれていて、概念の腑分けや感覚との称号もできるので、対話やコミュニケーションが大事なタイミングに居合わせさせると、見かけ上の合意とは違ってすれ違っている実態を顕在化させられるかも。
哲学のビジネスへの関わり方はコーチングに似ているかもしれない。
これだ!という答えを哲学に求めても仕方がない。モヤモヤさせること、ちゃんと疑問を抱かせること、相対化すること、リフレーミングすることが得意。
すべての哲学者がビジネスに関わりたいと思っているわけではないので、人は選んでね。
という感じ。まぁそれはそうだと思う。まぁこれ以外にも色んな話をしたので全然網羅できてはないけど。宗教と哲学の違いとか。
まぁこの辺はログが後で公開されると思うのですが、ざくざくまとめました。
で、本題はこれから。その後に考えたことたちについて。
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