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想いをカタチに 休眠預金等活用事業の申請にチャレンジ

こんにちは、長池です。

2021年2月、すでに記憶も定かじゃない部分がありますが、休眠預金等活用事業の申請時を振り返ってみたいと思います。

子育ての苦しい状況の手前で求められていること

当時、世界各国だけではなく日本国内でも新型コロナウィルス感染拡大が1年経過しても収束どころかより深刻な状態になり、多くの家庭が緊張感あふれる日常の中で悲鳴をあげていました。

その中でも、しんどさを抱えやすい子育て家庭、特に、産後のお母さんは、産後の身体の回復もままならず、そして24時間待ったなしの赤ちゃんのお世話でメンタルも一番弱ってしまう時期。

一番まわりのサポートが必要な時期にも関わらず、このウィズコロナ時代では頼れる環境が整っていないことのほうが多く、お母さんは孤立しやすく、目の前の赤ちゃんを相手に、追い詰められてしまいがち。

さらに、どんどんココロがかたくなってしまい、苦しい想いを抱え続けた結果、もしかしたら産後うつになってしまう人も出てくるかもしれません。


その状況が起きてしまう前に、誰かとゆるくつながることができたらなら、もしかしたら防げるかもしれない。

つながりとしてのリユースお弁当箱


孤立しがちな産後のお母さん等に、あったかいお弁当を届けて産後の大変な時期に少しでもココロが和らぐ瞬間を感じてもらえたら、苦しい想いは防げるかもしれない。

使い捨て容器での提供なら、一方的に渡してごみになるけれど、
スペースふうが持っている「リユースのお弁当箱」を使うなら、お届けし、そして、また回収しに行って。相手と出会う接点が増える。

リユースお弁当箱が、つながりの役割を果たすかもしれない。
おぼろげながらもリユースお弁当箱の可能性を感じ始めました。

休眠預金事業申請前の、嵐の末に

小さな種火のきっかけをつくってくださった、NPO法人bondplaceの加藤さんを交えて、スペースふうでは何度も何度も話し合いを行いました。


大切なことだとはわかっている。
必要としている人がいるならば力になりたいよね。


でも、いや、そんなこと、できないよね、今のふうじゃ。


スペースふうは、そんな大それた事業を実行できるのだろうか?
そもそも、スペースふうがやることなのだろうか?


リユースお弁当箱を貸し出す役割だけならできるかもしれない。


でもね、事業全体を担えるような子育て支援事業をこれまでしてきたわけではないし、想いだけじゃできないでしょ。できるの?

自分たちの現状と身の丈を考えたら、良くて「リユースお弁当箱を貸し出す役割」まではできるのではないかと・・・。

当時のスペースふうは、コロナによって全国的にイベントが中止となり、レンタル収益がゼロ、クラウドファンディング等で全国からスペースふうを応援してくださる方々のおかげで、最低限の固定費等は補うことができたものの、人数も大幅に減ったことで体制は脆弱な状態でした。


長池目線で当時を振り返ると、これまで、永井理事長等の傘の下で、「すでにやるべきこと」が見えている状況でちょこまか動いていた。。。一方、先が見えない、この新しい挑戦に対する葛藤の振れ幅たるや。。。頭の中が真っ白というか真っ黒というか。
「大事なことはわかっている」「でも、やったことがない」「事業のイメージは全くつかない」「休眠預金事業ほどの規模を自分が中心になって実施するなんて、これはどうみても無理」・・・でも、あきらめたくない。

加藤さんとの日夜問わずのやりとりを通して、
「スペ-スふうが」「自分たち」を主語として考えていたことが、

「地域の孤立してしまう産後のおかあさん」を真ん中に置いて考えた時に
何が必要か、それによってそのお母さんがどうなっているか、その視点に少し切り替わり始め、とにもかくにも申請しよう、という段階にまで達することができました。

そして、休眠預金事業の要綱と手引きをダウンロードしたのは、2021年2月20日、朝6時。締め切りまであと10日に迫っていました。

まだ、梅がつぼみの頃。


素人だからこそできることがある

それからはあっという間に、、、ではなかったけれど、限られた時間の中でとにもかくにも言語化し、予算を組み立て、必要書類を整え、締切に滑り込み。

今、その申請書を見ると、手で隠したくなってしまうほどですが、新たな切符を手に入れることができたことには間違いありません。
関係者の皆様に感謝申し上げます!

公募審査結果は以下のサイトにて↓


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