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阿闍世とアナタ

こんにちは!hotto(ほっと)です。
本日のイラストは 阿闍世のすくい(著 定方 晟)の表紙より。

1.阿闍世とは


古代インドに栄えたマガダ国の王である阿闍世(あじゃせ)。
父を殺し、母を殺しかけたが、仏法に帰依した母の韋提希の影響で、
自身も仏法に帰依する。彼はなぜ父を殺したのでしょう・・。
それは、父や母が自らを殺そうとした、そういった過去の事件がきっかけが
原因だと聞いています。子供時代の楽しい思い出もあったはずですが・・・

この投稿に目を通されているあなたは、こう思ったことはありませんか?
「父を殺してしまいたい・・」と。
子供の頃に「お父さんなんて死んじゃえー!だいっきらいだ!」と、
一度でも言ったことはありませんか?

実際に行動に移さなくとも、条件が整えば(悪縁がそろえば)、
そうしてしまうのが、私たちだと思います。

阿闍世は、間接的に父を殺したと聞きます。
つまり、直接手を下さずに、牢に入れて食事を与えず、
様子を家来に見張らせていたのです。
「殺したい」という思いはあっても、
「直接殺すことは嫌だ」という感覚があったのかも知れませんね。

2.父をゆるせない心


私の今の感情はこうです。
「父の一言がきっかけで、私は今、死ぬほど、苦しんでいる」
「それに対して謝りもせず、のうのうと昼寝をしている姿がゆるせない」
「かといって、今死んでもらっては困るので、働けるまで働いて、
 あとはポックリ逝ってほしい」
「葬式は最安プラン、または省略だ」 と。

要するに、「死んでしまえ!」ということですよね。

3.軽はずみな発言の代償


実体験からの言葉と思って聞いていただきたいのですが、
親は、子供が重大な決断をする際に、確信が無い限りは
軽はずみなことを言うべきではないと思います。

「この大学がいい」
「この職業がいい」
「この会社がいい」
「このヒトと結婚したらいい」
「ここに家を建てたらいい」
「このマンションを買ったらいい」など・・・

親の意見は、影響が大きく、子供の人生を左右します。
親が「いい」と言えば、いいと信じ込んでしまいます。

そして、案外、子供は大きくなっても、親の期待に応えようとします。
それなのに、親の勧めがあった場所に家を建てて、
どうしようもないほど後悔することになれば・・・

親の勧めに沿って行動した結果に満足できなければ、
必ず、子供は親をうらむでしょう。
そして、運が悪いと、親は殺されるかも知れません。

4.親は選択肢を与え、見守り、時に声をかける。


親は子供の様子を見て、
時に注意をして、声をかけてあげるくらいでと思います。
子供の視野が狭くなっているようであれば、
選択肢を与え、冷静にメリットとデメリットを伝えるのみで、
自分の想いを交えた誘導はよくありません。

「この子のことは私が一番よくわかっている。だから、
 きっと~するのがいいはずだ!間違いない。」などと思わず、
子供の人生と覚悟し、決断は子供にさせる(実際難しいかも知れません)

子供は考えが浅く、知識やノウハウもないため、
デメリットを理解せずに、勢いで走ってしまうことがあります。

社会人になったからといって、子供のような大人はたくさんいます。
けれども、責任をとるのは子供自身。

木の上に立って、見る。つまり、余程のことがあれば、静止しますが、
そうでなければ、余計なことは言わず、我慢・・・(つらい)

5.子供には好きな生き方を。それがお互いの幸せに。


この投稿を見た方で、
子供がいる方であれば、くれぐれも「ここに住んだらいい」など、
軽はずみな発言をすることは、不幸の始まりと思っていただきたい。

また、親御さまが健在であって、
仮に親から様々な勧めがあったとしても、(洗脳されまい)ぐらいに構え、
自分の思い通りの人生を歩んでいってほしい
です。

誰かの期待に応えるのではなく、
あなた自身が心から望む人生を送ることが出来れば、
それが一番だ、と親は後から考え直してくれるはずです。

それではまた!

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