僕が医者になるまでの道のり⑥ ~医者にも就活があります・後編~

こんにちは、堀田です。
前回の「僕が医者になるまでの道のり⑤」からの続きです。

当時ほとんどの医師は、今とは違って卒業と同時に専攻科目を選択することになっていました。
僕は専攻科目を自分で決めきれなかったので、卒業後はT病院と同じように臨床研修システムがある地元の大学病院の臨床研修システムに申し込みました。
臨床研修システムでは、一年間かけて様々な科を実習形式で回った後、専攻する科を決定することになります。

地元の大学病院の臨床研修システムに申し込んだ後は、研修病院選びです。
研修病院リストを眺めながら、実家に近いところで行きたい病院をいくつかピックアップし、見学に行くことにしました。

初めて見学に行った病院で、なんと高校時代の同級生が風邪を引いたということで、患者さんとして来院してきました。
気まずい思いをした僕は、奥に逃げ込み、未来のことを妄想していました。
「技術がない研修医の時に、知り合いの人の担当をして、失敗して悪い噂が広がるとまずいなぁ。」
と思い、
「実家から近すぎる病院はまずい!」
と気づきました。

そこで、あまりにも地元に近い病院は避けることにし、出身県の地方都市の中核病院の中で探すことにしました。
臨床研修システムに詳しい友人がいたので、その友人の勧めに従い、その子と同じK病院という研修病院に申し込みました。

なぜK病院にしたかというと、
・研修担当の先生が優しそう
・先輩医師が遊び好きな人がたくさんいて、アフター研修が充実している
・正式な就職後の給料とボーナスが良かった
と、研修後に就職する時の条件がよかったからです。

その後、K病院は定員オーバーにならなかったので、試験もなく研修させていただけることになりました。

残すは卒業試験と国家試験です。  

「僕が医者になるまでの道のり⑦」につづく。

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