朝に起きて、最初にすることは何だろう?顔を洗う。口をゆすぐ。カーテンを開ける。ベッドメイクをする。その人によって必ずするアクションがあると思うが、私の場合は「鉄瓶で湯を沸かす。」である。 目を覚ますと、何をするにもまずは鉄瓶に水を注いで、火にかける。愛用している南部鉄器の鉄瓶は、あっという間にお湯が沸く。少し沸かせた状態のまま火にかけると、水道水のカルキが飛んでくれるらしいので、何となく数分ぐつぐつさせてみる。お湯をカップに注いで、冷ましている間に、顔を洗って、一通りの身
春といえば、何だろうか。私が思い浮かべるのは、歯触りの柔らかい春野菜だ。春キャベツ、新玉ねぎ、新じゃが、たけのこ、そら豆、アスパラガス、せり、etc。どれも私の好物である。シャキッパリッとした野菜の触感も勿論好ましいが、この春野菜特有の柔らかな歯触りに、「春だなあ」「良いなあ、幸せだなあ」と感じる。茹でた時の色味すら、他の季節の野菜とは違う柔らかい可愛らしい感じがする。 私は、たけのこが大好きなのだが、今年は糠を使わずにたけのこを下茹でする方法を知ったことから、たけのこ料
先日、「ごしゅいんちょう」を手に入れた。これは、神社仏閣でよく見る「あれ」とは異なる。いや、形は全く一緒なのだ。屏風折りで両側に固い表紙がつけられている、馴染のある、あの形。ただ、その表紙には「御酒印帳」と書かれている。 自宅の近くに、洒落た日本酒専門店があった。夫と買い物帰りに通りかかり、あら、こんなところにお店があったかね、と話していたら、店頭の「角打ちやって〼」の文字に吸い寄せられた。店先から様子を見る限り、取り扱う日本酒の種類は豊富そうだ。角打ちで飲んでみて、気に
私は、柑橘類の香りが好きだ。レモンの皮の、すっきりするような爽快感のある香り。みかんの果肉の甘味の強いまろやかな香り。グレープフルーツの、少しえぐみを感じるような香り。かぼすの青々とした香りも好きだ。こうした生の果実の香りだけではなく、戸棚の香水コレクションの中には柑橘系の香りの小瓶が鎮座しているし、ハンドクリームは柑橘系の香りのものを選びがちである。 そんな私は、数ある柑橘類の中でも柚子がこよなく好きだ。あの、爽やかでありながら、まろみがあり、且つ適度な渋みを感じる香り
しがない会社員として働く私は、お昼は自分で用意したお弁当を食べます。しかし、本格的に作り始めたのは、1年ほど前から。まだまだ不慣れながらも、最近やっと自分なりの良い形を見つけることができたので、ここに書き留めておこうと思います。 歴戦の猛者たちからすれば、「いやいや、こんなの当然でしょ。もっとこうすれば良いのに。」と言いたくなるような、お粗末な内容だと思うのですが、発展途上な人間の伸びしろと思って、どうか暖かい目で見守ってやってください。 「お弁当用のおかず」は作らない