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これぞオープンキャンパス2.0?流通経済大のプログラムから感じる、アフターコロナのオーキャンの在り方

7月、8月と、いろんな大学が夏のオープンキャンパスを開催していましたが、とうとうリアル・アフターコロナ到来というか、どこも対面型に大きくかじを切っていました。これらオープンキャンパス関連の取り組みを見ているなかで、ウェブオーキャン時代の経験をうまく活用しているものを見つけたので、今回はこれについて紹介したいと思います。ちなみに、流通経済大学の取り組みです!

BS-TBSとコラボした豪華な特別授業プログラム

ではまずどんな取り組みなのかというと、オーキャンの特別授業として、BS-TBSとコラボして、『オープンキャンパス特別授業~パックン先生と学ぶ!「身近なお金の話」』を開催するというもの。なんとパックンこと、パトリック・ハーラン氏は、流通経済大学の客員教授なんですね。そういった縁もあって、パックンが学生生活に役立つお金の話をして、さらに同大学の教員たちと座談会も行うようです。さらにこの特別授業の司会は、TBSの現役アナウンサー、篠原梨菜さんがされるようで、ここらへんからもコンテンツとしての力の入れようを感じることができます。

流通経済大学公式サイトより

とはいえ、大学のオープンキャンパスの特別プログラムで、著名人が登壇するというのは、そこまでめずらしいことではありません。なのに、これがウェブオーキャンの経験を踏まえた、オーキャンver2.0だ!というのはなぜなのか。それは、ざっくりといってしまうと、メリハリの付け方の上手さです。

ウェブオーキャンから、何を学べたのか

ウェブオーキャンがはじまった当初は、入構制限が厳しく、対面のオープンキャンパスが、ほぼ成立しなくなりました。そういったなか、オンライン上でいかに対面のオープンキャンパスを再現するかという視点で、ウェブオーキャンは苦肉の策としてはじまりました。そのため、オンラインに適しているか適していないかは、いったん横に置いておいて、可能な範囲で対面型のオーキャンを再現する、という視点で実行されたように思います。実際、今もけっこう多くの大学が、せっかく作ったし、別にあっても困らないからといった理由で(たぶんですが…)、ウェブオーキャンを公開しています。

でも現実的に考えると、ウェブオーキャンをやってみて、オンラインに適していたところと、そうでなかったところってあると思うんですね。いや、実際、私もこれ系のサイトをつくったことがあるので、あります!と断言したい。であれば、適した部分はコロナ関係なく、その後も上手く活用して、そうでない部分は対面に戻ったので、無くしてしまえばいいと思うんです。

では、何が適していて、何が適していないのかというと、これは再三言われているように、講座のような一方的に伝えるものには適していて、体験ベースのものにはあまり向いていない。キャンパスツアーなんて、いろんな大学が工夫をしていたけど、やっぱりあまりオンラインには向いていなかったなーと思います。

話をもどして、流通経済大のオーキャンです。今回、このオーキャンでは、オーキャンの全貌をオンラインで伝えようとするのではなく、BS-TBSとのコラボ特別授業という、オンライン適性が高く、なおかつ外部への訴求力が高いものを選んでオンライン配信をしています。しかもYouTube配信のため、データがアーカイブ化される。そうなると、資産として当日以降も使用することができるわけです。

ウェブオーキャンという視点がないときは、コストを割いて特別にプログラムを開催しても、それは当日の参加者のみにしか伝えられませんでした。しかし、現地、オンライン配信、アーカイブ化といった、複数の方法で高校生にリーチできるようになったことで、コストパフォーマンスが跳ね上がったように思います。実際、ここらへんのポテンシャルに対する理解が広がると、オーキャンの目玉イベントにかける費用は、以前よりも増えていく可能性は十分にありえます。

コロナという世界史的な出来事を経験して、人類が大きく変わったのかというと、今のところそういった実感はありません。でも、細かいところで、コロナの経験は活かされているし、考えればもっといろいろと使えるところがあるのかも、という気がします。今回の流通経済大のオーキャンは、とびきりインパクトのある取り組みというわけではないものの、コロナ禍で得た知見があるからこそ、オーキャンのいちプログラムに思い切って力を注ぐことができたし、それを余すことなく活用できたのはないかと思います。小さいことかもしれませんが、ちょっとした進化を感じます。

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