さよならladyの解説

主人公の女性サンドラ。彼女は、以前の作品に出たレオルと同一人物です。レオルとサンドラは魂が同一の人物であり、レオルの何代も先の生まれ変わりの女性です。なのでレオルと生きている時代も全く違います。
そしてもう1人の登場人物は、同じく以前登場したアーロンです。ですが、レオルの生きていた時代から長い時が経過したサンドラはアーロンのことはもう覚えていませんでした。
物語の最初、実はサンドラはすでに亡くなっています。2人がいたよく分からない場所とは死後の世界です。「お腹がすいた」とサンドラは呟きますが、実際は亡くなっているのでそれはありません。ですが、一生を終え霊となったサンドラはまだ生への未練と物足りなさがあり、それを紛らわすためお腹がすいたと呟きます。
そこへやってきたアーロンはサンドラに美しい花束を手渡します。これは花ではなく、サンドラが一生で出会った出会いや思い出を具現化したものでした。アーロンはサンドラ(レオル)のヒトとして生きた出来事や思い出を魂に書き記す見えない存在であり、そのようなことが可能なのです。(詳しいことはまた後日まとめて解説します)
そうして手渡された花束を、サンドラは空腹だからと花片をつまんでちぎり、口に含みます。
思い出を自らが飲み込むだけですが、サンドラは花を眺めながらその苦い思い出に苦笑し、納得し、食べていきました。そしてその思い出と経験達を食したことで、サンドラは自分の一生に対して気持ちの整理がつき、次の新たな一生を目指して立ち上がります。
「貴方もついてきてくれる?」と聞かれたアーロンも、当然のように彼女の手を取ります。天国にいた2人は再び人が生きる地上へ飛び込んでいきました。

サンドラはいなくなった。それは、彼女が新しい一生を始めるためです。

【さよならladyはこちら】

https://note.com/hotokes_ear/n/ned7d6b843339

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