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終わり。

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 シャワーを浴びた。
 勢いよく出てくる液体は赤黒かった。
 生温かく、程よい滑りが身体中に纏わり付いた。
 浴室が汚れていく。
 思わず、笑ってしまった。
 あぁ、俺はもう終わったんだな、と思った。
「始まったんだよ、終わりが」
 俺の四白眼が、不気味に微笑んだ気がした。

夜の街へ、作品のネタを集めに行く為の費用に出来ればと思います。