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学童保育の現場から

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ホトトギスこと、とある学童保育指導員の、日常からの思いを綴っています。
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記事一覧

【学童保育の現場から】〜黙っている方がむしろ、おっかない。〜

【学童保育の現場から】〜黙っている方がむしろ、おっかない。〜

この頃、学童で暴れる子どもが少なくなった気がする。

コロナのせいで出席率が下がって、子どもとこどもの接触が少なくなったせいもあるだろうが、どうも、気持ちを押し込んでいるような気配を感じてしまう。なんだろう、まるで大人の諦めのような、言っても始まらないという気持ちを発散しているような。

そこにマスクが関係していることは、疑いないように思える。わたしはマスクの無意味、飛沫感染を防ぐという点から言っ

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【学童保育の現場から 〜創介くんの思い出〜】

【学童保育の現場から 〜創介くんの思い出〜】

わたしが学童保育指導員を始めて真っ先に名前を覚えた子に、創介くんがいる。

どうしてだったかは、思い出せない。目立った感じがするわけでもなく、悪ガキぶりを発揮して手こずらせるというタイプでもなかった。強いていえば口がすこし達者だったかもしれない。2年生にしては理屈っぽいというか、言い返しかたが、なんともフルっていて、それをわたしが面白がっていたという向きはあったかもしれない。たとえば……

「そう

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【学童保育の現場から〜叱るということ〜】

【学童保育の現場から〜叱るということ〜】

学童保育の先生をしていると、毎日いろいろなことが起きる。正直、手を焼くことが多い。なので声を荒げることもしょっちゅう。とってもじゃ無いけど、お上品には居られない。

でも、そんな大声で、ときにカミナリ声で、叱りつけたあと。

他でもない自分が、誰よりもキツく、叱られたようで。

ああ、あのときに俺を叱った、あるいは怒鳴りつけた先生は。

その後どんな気分を、味わったんだろう、ねぇ、せんせー、実際の

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【学童保育の現場から 〜気分の爆弾は今日も真上に打ち上がる〜】

【学童保育の現場から 〜気分の爆弾は今日も真上に打ち上がる〜】

前触れなく、結論からになるけれど。。大人になっていく中で、ひとが、感性の世界から、感受性を、いわばダウンロードしてくるのだとして。

そうして身の回りに、センサーよろしく、置いて、そこに引っかかったものをさまざまな、気持ち、つまりは感情と呼ぶことにし、拾い上げ、積み上げてゆくとして。

さらには日々の営みのなかだから、、感情と呼ぶにはまだ若い、未熟な、気分というものが、含まれ。それらは

感受性に

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