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HOTEL CAFUNEは5月15日で開業2周年を迎えます。

はじめに

 平素は格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。おかげさまで2022年5月15日にHOTEL CAFUNEは開業し、本日で2周年となります。ここまで私共の想いに共感しご利用をしてくださる皆様には感謝しかございません。当初お預かりしたお子様が今は2歳になっていると思うと感慨深いものがあります。

 HOTEL CAFUNEについてのことや、サービスについては下記の記事をお読みいただければと思います。

 せっかくなので私からは、HOTEL CAFUNEを動かしているメンバーや、ご利用くださる大切なお客様のことを少しお話ししたいと思います。

「ゲストの人生を見据えて働いている」

 これはあるスタッフが私に話してくれた言葉です。少し大袈裟なように聞こえるかもしれませんが、今まで見てきた数々のお産や関わってきたご家族との壮絶な経験から滲み出る言葉でした。産後に関わる仕事とはそういうことなのだと本当に思います。

 普通のホテルでは、1泊や2泊くらいの滞在が普通ですが、HOTEL CAFUNEでは皆様平均で2週間近く宿泊されます。お客様と関係性を築きながら、お客様に合ったスタイルを提案することは簡単なことではありません。それでもスタッフたちはお客様がお家に帰ってからも困らないようにと最善を尽くします。

 先日、身体の調子がすぐれないお客様がいらっしゃった際に、スタッフが「メニューにはないけれどこれをしたらお客様も楽になると思う」という提案をしてくれました。マニュアルにもメニューにもない提案でしたが、お客様のことを思い、本当に考えて導き出したことが素晴らしかったと思います。

 また、保育士も絵本の読み聞かせWSを自作の画用紙を用いて行ったりと、保育士ならではの知識を用いてお客様をサポートしています。

 このように、HOTEL CAFUNEで働くスタッフは助産師を中心に看護師、保育士、ベビーシッターと専門のスタッフが揃っています。それぞれバックグラウンドこそ違いますが、その一人一人が、信念を持ってご家族に向き合っています。

「自分を大切にするための感覚を少し取り戻すことできた」

 こちらは、滞在してくださったお客様の感想です。まさに私たちが目指していることを体感してくださり、サポートすることができて本当に良かったです。産後は「ママ」と呼ばれたり、お子様が少し大きくなってからも「◯◯ちゃんママ」と呼ばれることがどうしても多くなります。そして世界はお子様を中心に回り始めるのです。それだけ出産というものはご自身のアイデンティティが揺らぐイベントなのだと私たちは考えています。
 だからこそお客様の声に耳を傾け、HOTEL CAFUNEのやり方を押し付けるのではなくお客様の要望に合わせてこちらが寄り添うことを意識しています。

 今までで印象深かったお客様はたくさんいらっしゃいますが、中でも滞在中にお名前が決まったお子様は今でもよく覚えています。チェックインの時点ではお腹の中にいた時のあだ名で呼ばれていたのですが、名前が決まると急に人格がはっきりしたように感じました。そのご家族は部屋に訪室すると、一生懸命にお子様のお名前を考えていらっしゃって、お部屋が紙だらけになっていたのも印象的です。その姿を写真に撮って、将来お子様に見せたいくらい愛おしい瞬間でした。

 お客様のHOTEL CAFUNEでの滞在目的は非常に様々です。しっかり休んで回復に努めることは大前提として、第二子で再度ご利用いただき上の子との時間にしたり、一生懸命に沐浴の練習をしたり。たくさんのご家族が、来た時よりも少しお顔が明るくなって帰られました。そのサポートをさせていただけて私共も嬉しい限りです。

▼お客様が描いてくださった滞在レポ

最後に

 アジア諸国では産後ケアの利用率は7割を超えているといいます。日本でもさらに認知率が上がり、人の手を借りながら子育てをすることが当たり前の文化になりますように。「産後の恨みは一生」とよく言われますがそれはすなわち「産後の喜びも一生」ということなのです。今までは、実家に帰るもしくは自力で頑張るの二択しかなかったのですが、そこにHOTEL CAFUNEは第三の選択肢として皆様のことをサポートしていきます。

人生においてとても大切で特別な時間を我々にお預けくださり誠にありがとうございます。

 ここまで安全に2周年まで来れました事を深く感謝し、今後ともご支援、ご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。


HOTEL CAFUNE 支配人
山野莉央


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