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3ヶ月のつもりが2年授乳していた


「3ヶ月、3ヶ月は頑張る。頑張りたい。」

2年前の秋、貧血と寝不足で顔色が悪い私は、暗闇で授乳しながら、夫にそんなことを言っていた。

母乳かミルクか、なんて話は良くも悪くも日本中どこでも話にあがっていて、特にそれに対して何がどうこう言うつもりはない。

初めての出産、育児に直面し、私はもしかしたらこれが人生最後の育児になるかもしれないのだから、やりたいようにしようと思っていた

上手に育児はできなくとも、自分に対して悔いがないように、と。

授乳は辛いよ、血が足りないよ

私は、どちらかというといわゆる母乳が出ない方の人間だった。

そして娘は、飲むこともおむつでさえも放棄し、起こしても起きない眠り姫だった。

産後の入院中、うまくできない授乳に泣き、飲んで欲しくて起こすのに起きない娘に泣き、完全に産後うつに片足突っ込んでいた。

そして、元々貧血疑惑がある私は、授乳されるたびに、頭がすぅーっとするような、ふわふわするような、血の足りなさを感じた。

まさに、心身ともにしんどい、という状態。

それでも、授乳を続けたいと思ったのは、前述の通り、自分との約束。

そして、授乳が、私ができる精一杯のコミュニケーションだった。

抱っこの代わりに

産後、心身ともになかなか回復しなかった私は、抱っこするにも力が入り、抱き上げるたびに娘に泣かれていた。

なのに、他の人が抱っこすると泣き止む。

それが、しんどくてしんどくて。

ママのことが嫌なのかな。私の抱っこが怖いのかな。

夜な夜な、上手な抱っこの仕方を調べながら、試しては落ち込んでいた。

今思えば、匂いでママであるとわかり、乳が飲みたくて泣いてた気がするのだが、当時はそこに思いを巡らすほどの余裕もなかった。

どんどん抱っこが怖くなり、乳をあげるか仮眠をとるかしかしてない日々だった。

抱っこができないなら、ママにしかできない、母乳で頑張ろう。

そう思い、3ヶ月、3ヶ月は頑張ろう、と。

しかし実際は、ミルクと混合ながら乳を飲み、離乳食もパクパク食べるのに乳を飲み、幼児になって大食いになっても吸いつき、気がついたら2年が経っていた。

1歳で保育園に入れるタイミングで、自然と卒乳する気配を感じていたのに、結局ずーっと吸い付く。

私も、無理に断乳するのもしんどく、別に2歳ぐらいまではいいって聞くし、お酒も薬も気をつければいっか!とずるずる。

眠い時のお守り。暇な時の暇つぶし。寂しい時のお友だち。娘にとって、おっぱいはそんな存在になっていた。

卒乳は突然に

そして最近2歳になり。

吸い付くもほとんど乳は出ておらず、ほぼおしゃぶり状態だった。

「おぱい!」

「でてる?なんもでないよー?」

娘は吸い付くも、すぐにやめてしまった。

それが何回か続き。

もうバイバイなのだときっと悟った娘は、自然と卒乳した。

いつか卒乳するとき、泣くんじゃないかと思っていたが、そんなことはなかった。

ただ、そっか、大きくなったね。とジーンとした気持ちが残った。

自分頑張った!と思うかと言ったらそれもなく。

ただ、これからは今まで以上に、たくさんたくさん、娘をぎゅーっとハグしよう。

そう思っていた。

さーて、お酒も飲めるしワンピースも着れるし、新しい楽しみを見つけよう!

まだまだ、ママは続く。

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