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広島美術館・建築の旅(岩国・宮島・広島)【1泊2日】

2024年一発目の旅ということで、美術館も建築も世界遺産も‥とにかくスポットのたくさんある念願の広島に行ってまいりました。

行ってみたいと思っていた美術館中心に、レンタカーなしでまわったので、今後広島旅に行かれる方の参考になれば幸いです!

旅程(ダイジェスト)

旅程(詳細)

▶︎1日目

8:30 博多
さて、こだまに乗って出発です。
金曜日の朝自由席でしたが車内はガラガラでしたので、読書しながらのんびりと向かいます。
※ちなみに充電はできない車両でした



10:30 新岩国駅
ここから岩国駅までバスで向かいます。
この駅には特に何もありません。
途中バスの車窓からは、岩国城が見えました。お時間のある方は川も綺麗でしたしここに立ち寄るのも良さそうです。

岩国城



11:00 岩国駅
岩国駅は結構大きな駅でした。
ここからは電車に乗り換えます。
JR山陽本線は大体20−30分に一本走っているようです。

11:30 玖波駅
玖波駅から下瀬美術館までは徒歩で向かいましたがなんと30分もかかります。
1時間に一本くらいはバスがあるのですが、タイミングが合いませんでした。
美術館についてみてもほとんどの方が車で来ておりました。ちなみに玖波駅にはロッカーはありませんので、もしスーツケース等でお越しの場合はタクシー利用もご検討ください。


12:00 下瀬美術館

徒歩で来ると注意しなければならないのが入り口です。
矢印にあるように、晴海臨海公園側の一箇所のみが入り口になっているので、徒歩の方はご注意ください。

私が訪問した時は、「四谷シモンと金子國義」の展示でした。
下のマップにおいて、⑧が企画展示室、⑨が常設展示ですので、作品数は少なく展示自体は1時間あれば十分見終わると思います。
ただし、ガレの庭や望洋テラスなど敷地を巡る楽しさがとても特徴的ですので、1時間半は見積もることをお勧めします
広大な敷地ですが左側や⑥はヴィラになるので、宿泊者のみのエリアです。(詳しくはこちら

⑧企画展示棟

企画展示棟の廊下

⑩可動展示室
シャガールやジョルジュ・ブラック、ガレらの作品が展示してありました。
可動展示室一つ一つは10×10mの大きさで、それぞれテーマごとに作品が展示されています。

広島の造船技術を活用して台船の上に展示室を作っているそうです。水位を上げることで展示室を移動でき、展覧会に合わせて7種類の配置パターンがあるのだとか。
もちろん、普段は水位が低いので揺れることはありません。

※作品は全て撮影可能でしたがSNSへの掲載はNGでした。

可動展示室の通路
可動展示室外観

11 エミール・ガレの庭
エミール・ガレは、フランスのガラス工芸家であり、専門的に植物学も学んでいました。ガレのガラス工芸作品は本当に色が優しく鮮やかで、とても気分が浮き立つようなデザインのものが多いです。
こちらの庭では、そんなガレの作品に登場する草花を中心に植えられています。

しかし、私が訪問した時は冬でしたので、残念ながらお花はほとんど咲いておりませんでした。春や夏はとても綺麗だろうなと思います。

⑩望洋テラス
こちらからは、可動展示室や庭を瀬戸内海の展望と合わせて見ることができます。


14:00 ゆめタウン大竹
残念ながら下瀬美術館のレストランが予約がいっぱいで入れなかったので、近くのゆめタウンで簡単に昼食を済ませました。

14:30玖波駅

15:00 宮島口駅
宮島口についたら、駅のロッカーに荷物を預けました私はコインロッカー(最小のもので400円)に預けましたが、スーツケースは有人窓口もあるようでしたので、大きさの心配は不要だと思います。

15:05 宮島口フェリーターミナル
いよいよフェリーに乗って出発です。切符を買わずそのまま交通系ICで乗れるのが良いですね。

ちなみにこちらの旅客ターミナルは、乾久美子さん設計で2021年にオープンしたようです。悠然とした佇まいとおおらかな屋根が特徴です。(詳しくはこちら
元々単なる宮島への通過点となってしまっていたこちらのエリアで人々を惹きつけ時間を過ごしてもらえるよう企画されました。

出典

15:20 宮島フェリーターミナル
航行時間は10分とあっという間です。船からは大鳥居を見ることができます。

15:30 厳島神社

港からてくてく歩いて入口に向かいます。入口と出口が決まっているので初めての方はご注意ください。
私はついた時間も遅かったので、御朱印の列(みた感じ30分は並びそうでした)に並ぶのも諦め、とりあえずこの順路通りに見てまわりました。

満潮干潮によって水位が変わるので景色もかなり異なりそうです。
しっかりお時間を確保できる方は、ぜひのり方や満潮の時間をお調べになることをお勧めいたします!

出典:厳島神社公式サイト
鏡の池
大鳥居
拝殿
能舞台

本当はこちらのカフェを知人におすすめしていただき、海を眺めてぼんやりとしたかったのですが、営業時間が16:30までだったので断念しました。

牡蠣祝

16:00 千畳閣

フェリーターミナルに向かいつつ、 千畳閣に寄りました。
こちらは、豊臣秀吉が千部経の転読供養をするために建立を命じたそうですが、秀吉の死により未完成のまま現在にいたっています。その後、明治時代に秀吉公と加藤清正公が祀られ、豊国神社となっています。(豊国神社の総本社は京都にあります)

未完成ですが骨格が美しく、天井部分にたくさんの絵も飾ってありましたのでお時間のある方はぜひ立ち寄られてください。
※入場可能時間は16:30までなのでご注意ください

外観
内観

16:30 宮島フェリーターミナル
最終の船は17:30とのことでしたが、体力も尽きそうなので余裕を持って宮島口に戻りました。

17:00 宮島口駅
宮島の人がとても多かったので、電車もパンパン‥かと思いきや全然そんなことはなく、座ってゆったりと帰ることができました。

17:30 広島駅

18:00 ひろしまお好み物語駅前ひろば

この日は2万歩も歩いてペコペコだったので、直ぐに駅前のビルのお好み焼きストリート的なところで夕食とします。
10店舗以上あるので、どこを選べばいいやら…という感じでしたので、適当に感じの良い店員さんと目が合ったおたまのキャベツで食べました。

呼び込みが凄いですが気圧されずに好きなところでたべましょう笑

▶︎2日目

9:00 広島平和記念資料館

1日目のお好み焼き屋さんで、サミット後はとても混んでいるから出来たら朝イチに行った方がいい、と勧められたので早めに向かいました。
8:30から開館のところ、9:00に到着して整理券番号74番でした。

74と聞くと少ないですが、展示室によっては人が多く少し待ちが発生してしまう部分もありました。確かに外国の方が多く、色んな方が来られるのはとても良い事だなあと思いつつ回りました。
本館はかなりじっくり、東館はそれほど時間をかけずに見て1時間半かかりましたので、両方じっくり見られる場合は2時間は見積もった方が良いかと思います。

この平和記念資料館は代々木第一体育館や東京都庁舎を設計した丹下健三の作品です。
自身も父母を原爆で亡くした丹下は、コンペで選ばれ平和記念公園、そして資料館を設計したのです。
コンペではただ唯一丹下の案のみが原爆ドームと資料館が一直線となった、周辺も視野に入れた設計案となっていたと言います。

平和記念資料館

10:30 平和記念公園

そのまま慰霊碑で祈りを捧げ、原爆の子の像などを見て回りました。

原爆ドームに繋がるよう公園が設計されている

10:50 原爆ドーム

上述の通り、資料館→慰霊碑→平和の灯→原爆ドームと一直線になっているので、そのまま原爆ドームまで歩きました。


11:00 Starbucks 広島市中央公園店
資料館でずっと立っていましたし、気持ち的にも少し時間を起きたかったので、近くのスタバに寄りました。
雰囲気は良かったです。

11:40 ひろしま美術館

さて、念願のひろしま美術館に到着です!
ひろしま美術館は、広島銀行が地域とともに歩んだ歴史の記念事業として1978年に設立した美術館です。

設計は日建設計です。本館は、原爆ドームをイメージした丸いドーム型の展示室になっています。
そして本館を取り巻く回廊は、厳島神社の回廊をイメージして造られたそうです。

本館
回廊

ひろしま美術館はコレクションがとても充実していると感じました。私が大好きなシャガールもさることながら、ゴッホ、ピカソ、モネ、マリーローランサン、スラーなど著名な画家の作品を数多く展示しています。

ゴッホ 左下の黒猫が「消えた」絵
シャガール
落ち着いているのでゆっくり回れます

館内のWiFiに繋ぐと見られる解説もとても丁寧で楽しく見回ることが出来ました。

スマートフォンで見られる解説


13:50 武蔵坊 本店

さて、かなりお腹すいた所で、広島出身の友人に勧められた汁なし坦々麺のお店で昼食をいただきました。
10分ほど並びましたが回転が早いので直ぐに入ることが出来ました。辛いものが得意なので3にしましたがかなり辛かったです。美味しくいただきました。

14:25 並木通り入り口バス停

14:35 稲荷町バス停

美術館は比治山にあるので、稲荷町バス停から美術館まではプチ山登りです。急勾配ですが距離的にはそれほど無いので何とか耐えました。


15:00 広島市現代美術館

さて、もう佇まいが圧倒的なんですが黒川紀章〜!って感じの入口が迎えます。黒川紀章は、中銀カプセルタワービルや福岡銀行本店、クアラルンプール空港などを設計したメタボリズム期の建築家です。

広島市現代美術館は、全国で初めて現代美術に本格的に取り組む公立美術館として1989年に開館しました。

入り口


広い敷地と山の眺望を生かした野外彫刻も沢山ありますので、ぜひ外も散策してみてください。

出典:広島市現代美術館公式

15:50 Kaze(広島市現代美術館内カフェ)
せっかくなので美術館の敷地内にあるカフェでお茶をして帰りました。とてもオシャレで落ち着いた雰囲気で、女子会をしていらっしゃる方もいれば、読書をしてらっしゃる方もいました。

17:00 世界平和記念聖堂

さて、最後に訪れたのが村野藤吾設計の世界平和記念聖堂です。原爆を体験されたラッサール神父が原子爆弾の犠牲となられた人々の追憶と慰霊のため、また全世界の友情と平和のシンボルとして発案されたそうです。

自ら世界中から建立のための寄付を集めたラッサール神父の理念に強く共感した村野藤吾が設計しました。

ステンドグラスもとても綺麗な聖堂でしたので、ぜひ日のあるうちに訪れてみてください。

内部は撮影不可のため 出典:国際平和拠点ひろしま

18:00 広島駅

【番外編】建築おすすめスポット

今回時間が無くて行けなかったのですが、ぜひご興味のある方には行って頂きたいのが、谷口吉生設計のゴミ処理施設です。9:00-16:30であれば毎日見学可能とのことです。
『ドライブ マイ カー』のロケ地にもなったんだとか。

出典:広島市公式ページ

詳しくはこちらのサイトで内部の様子などがレポートされおりましたのでご参考にされてください。

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