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Episode 44 見えてることが大事です。

鉄道ファンって、結構いますよね。
筋金入りって程でもありませんが、私も鉄道が好きです。
乗り鉄、撮り鉄…って、鉄道ファンでもいろいろな分野があるようですが、私はSLを見るのが好きなんです。
何と言うか、あの「機械」感って言うんでしょうかね…走るボイラーって言うか、剥き出しのピストンと動輪の武骨さって言うか、新幹線なんかに代表されるスマートで速いとは対極の、アナログでマニュアルチックな威圧感がみたいなものが好きなんですよね。

でも、どうしてSLだったのかと言うと、乗り物絵本の定番中の定番、機関車トーマスとの出会いです。
ポプラ社から出版された、シンプルに原作を翻訳したトーマスシリーズの元祖。
幼稚園児の頃に、本がバラバラになるまで繰り返し眺めたものです。
当然、本物のSLにも興味を示すわけです。

もう40代も後半のオヤジですが、私の子ども時代…SLの現役は北海道に残るのみ、小学校に上がる前に営業運転は全て終了…そんな時代です。
既に過去のものとなっていたSLは、新型の機関車が生産されることもなく、今あるものが全て…崩れない評価が既に出来上がっていました。
SL最速のC62、貴婦人と謳われたC57、安定の定番D51…。
時代遅れのオワコンのはずですが、私にはこれが良かったんです。

例えば日産スカイライン。
名車「ハコスカ」から「ケンメリ」、そして「ジャパン」へとモデルチェンジを繰り返し、同じスカイラインとは思えない変貌ぶり…同じ車種なのにどうして?
SLにはこれがないのです。

全形式、全てがラインナップ済み…つまり、コンプリート出来る!
図鑑をじっくり眺めては、細部まで見比べて違いを発見する…そんなことが楽しい子どもだったのです。

私にとっての安定とは、到達したい着地地点が見えていることなのだと思います。
朝の話でも、禁煙の話でも、日本地図パズルの話でも、目的地までの全てを「〇」で確定していくことが安定につながっているワケです。
完璧主義だということですかね、完璧にするにはキチンとしたゴールラインがなくてはいけません。
なせなら、ゴールまで「〇」で埋めることが完璧ということなのですから。

「大きな目標を持って」とか、私には無理です。
たどり着けない目標なんて、「×」を作るようなものです。
性格なんて簡単に変わらないんですから、なんとか完璧主義と付き合っていかないとなりません。
だから、「ここまでヤル!」が見える範囲で、そこまでできればいいということにするのです。
日々のブログ更新は、こんな感じで小さな目標を達成しているささやかな行動なのです。

旧ブログ アーカイブ 2018/10/28

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