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Episode 571 止まれる関係を作るのです。

モラハラとは、モラルハラスメントの略で、モラル(良識とされる道徳や倫理)によって行われるハラスメント(嫌がらせ)のことです。
表面上は正論であるが故に、加害者が加害している認識がないこともあったりするのです。

先日、私はTwitterでこんなツイートをしました。

引用元ツイでcolor(@Peace39Harmony)さんの言う

夫が言う“事実”はあくまでも出来事であり
私が言う“事実”はその出来事で生じた感情

出来事だけで見れば夫の意見は一理ある
だが完全に感情を度外視している時点で
それがナチュラルに“モラハラ”に繋がってしまう

…が、どんな意味なのか「ピン!」と来ない方もいるだろうと思うのですが、ASD思考をナチュラルに発動させる私は、その意味するところが何なのか理解していても止めることが出来ずにあなたを困らせることが、実際にあるのです。

その具体例が私の過去記事にありました。
長男の誕生日プレゼントをめぐるやり取り…というハナシです。

詳しい内容はリンクから過去記事にジャンプしていただくとして…掻い摘んで話せば、iPhone7 のユーザーである長男が誕生日のプレゼントで欲しがったものは何故か iPhone6 で、日進月歩のモバイル機器で欲しいものが逆行する理解不能の現象に対し、私が「正論」を振り回して困らせてしまう…というハナシ。

私の意見は極めて正論なのです。
スマートフォンのようなモバイル機器は、新型が出る度に機能が追加され性能が飛躍的に向上する…これは事実です。
それ故に、今使っているものよりも旧式のモノが欲しい…と言う理由はあり得ないのです。
でもそれはあくまでも「機能上の話」でして、欲しい理由が機能以外にあったら、この限りではないのです。
一方的に「私の正論」でダメを押し付けられた長男はどう思ったでしょうかね…。

このハナシを書いたのは、2019年3月のこと…その当時はASDの特性で「やらかした」ことに気が付き、「どうしたらその特性を消せるか」を必死で考えていたように思います。
それから2年半が経ち思うのが、冒頭のツイートです。

「特性は消えない、ナチュラルに考えてしまうことを修正しきることは出来ない、それ故に周囲に頼れる関係を作ろう」というのが、発言の主旨です。

私にとってASD型の単独思考はデフォルトのもので、ネイティブな思考であるが故に止めることは難しいのです。
そこを全神経を使って集中し、発動を抑える…なんて無理なのです、そんなに長い時間ずっと集中力が保てるワケがないのです。
だからね、ASD思考が悪い方向に発動したときにホイッスルを鳴らしてくれる方の意見を聞く、その関係を大事にする方向に考え方が変わった…と言うことです。

ASDという発達障害を抱え、それでもこの世界で生きていくために重要なことは、障害特性を抑えることよりも、抑えられない特性を指摘してくれる良好な関係を作り維持していくことだと思うのです。
もちろん、可能な限り障害特性が悪い方向に出ないようにする努力は必要だと思います。
でも、それは最優先の課題ではないのだと思い至ったのです。

障害受容とは障害のある私自身を受け入れること…ですが、それは私に対してもあなたに対しても発揮される「素直さ」と言えるモノなのかもしれません。

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