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Episode 388 プツプツプツプツ切れる感じです。

私が子どもの頃はまだまだ時代はアナログで、街にはレンタルレコード店が幾つもあったのです。
LPレコードを借りてはカセットテープにダビングして聴くのが贅沢だった中学生時代…ロサンゼルスでオリンピックがあった1984年頃の話です。
その中学生時代にCDが急速に普及して、高校生になった頃にはレンタルレコード店の主力はLPからCDへと変化していったのです。
それは私がデジタル化の流れを自分の肌で感じた最初の出来事だったのだと思います。

最近はまたアナログ盤の良さが言われているようですが、取り扱いの容易さなどを考えると…そこを敢えてアナログに戻すまで私はマニアじゃぁ…ありません。

CDが普及し始めて、CDソフトとプレーヤーを購入して驚いたのは、頭出しの簡単さです。
ボタンひとつで選曲が可能なんて、LPでは相当むずかしい話なわけですよ。
曲の中盤のサビの部分だって簡単に探し出せる…なんて快適なのだろうと思ったものです。
サビの入りの感じが聞きたくて…ダビングしたカセットテープをちょっと戻して再生して、ちょっと戻して再生して…なんてやっていたのがCDではジョグ・ダイヤルでチョイチョイってね。

なんでこんな話をしたのかと言うと、CDのジョグ・ダイヤルを弄って曲を進める感じがASDである私の言語理解に似ているのではないかと思ったからです。
前回のブログ記事で私のアタマをパソコンのメモリとCPUに例えて、言語理解に使える余力が少なくなると耳からの情報がキャパシティを越えて溢れてしまう点を指摘しました
会話とは、聞いたことを理解して自分の意見・意思を乗せて折り返しの発信をするということです。

改めてこのツイートを…

夫曰く、人の話を聞いて自分の中で理解しまとめて返事として相手に合わせた言語化するまで頭フル回転らしい。
私は大抵相手が言わんとしている事は聞いた瞬間拾える。

これです!
頭フル回転」…これがCPUとメモリを消費しているワケですよ。
PCの場合は重くなって…つまり動作が遅くなってしまうことだけで済むのですが、残念ながら人間の営みでは私の重くなった動作スピードに合わせて時間がゆっくり進んでくれるワケではないのです。
つまりね、私だけが取り残されるのです。

会話の全体像が拾えない…CDの早送りのようにプツプツと途切れながら単語だけが頭に飛び込んでくる感じ。
耳からの情報が溢れる…というと、洗面所のオーバーフローのように水が溢れるイメージを思いつくかもしれませんが、少なくとも私の場合はそうではない。

断片的な単語から想像できる部分にズレてフォーカスしてしまうのは、私の場合はきっとこんな理由なのではないかと思います。
アナログレコードの倍速再生なら、プツプツと音飛びすることもないのだろうけどね。
どうやら私のアタマの中は「旧式のPC」で出来上がっているようなのです。

旧ブログ アーカイブ 2019/12/22

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