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自信のなさの表れです。

やっぱり私の「ヒツジ」性は、
借り物のマスクなのかもしれない。

コレだけ言われたって、何のことかわからないですよね。

簡易版のアンガーマネジメント診断をした結果、私のタイプは「頑固ヒツジ」と出たワケです。
その「ヒツジ」という意外性にパートナーも私も驚いた…というのが前回のお話です。

Autistic な私は、Autism 由来の他者視点の無さ(弱さ)故に、「腹落ち感」という自分の納得に対する忠実性の高さが、「怒り」の方向性として「私はこう思う」という押し出しの強い方向に出がちだったのです。
だから「柴犬」や「パンダ」だった(と思う)無自覚 Autistic の頃のとは違う「ヒツジ」の特長を後天的に得たように感じる…というのが、前回の記事のサワリの部分。

結果として、私の本質である「柴犬」や「パンダ」の資質に「ヒツジ」が加わることで、お互いがお互いを諌め合うことに繋がり、怒りの暴走は減ってきたのだと感じる…それは多分、間違いないのだと思います。

ところで…後天的に得た「ヒツジ」性は、どのように私の身についたのでしょうかねぇ。

そもそもこの簡易版の診断とはどんなものか?

【12の質問】次の12の質問について1~6点までの点数をつけてみます。

Q1. 世の中には守るべきルールがあり、人はそれに従うべきだ。
Q 2. ものごとは納得いくまで突き詰めたいと思う。
Q 3. 自分に自信があるほうだ。
Q 4. 人の気持ちを間違って理解していたということがよくある。
Q 5. 簡単には解決できないコンプレックスがある。
Q 6. リーダー的な役割が自分の性に合っていると思う。
Q 7. たとえ小さな不正でも見逃すべきではないと思う。
Q 8. 好き嫌いがハッキリしている。
Q 9. 自分はもっと評価されてもいいと思う。
Q 10. 自分で決めたルールを大事にしている。
Q 11. 人の言うことをそのまま素直に聞くのが苦手だ。
Q 12. 言いたいことはハッキリ主張するべきだ。

出典元「日本アンガーマネジメント協会」

この12の質問にそれぞれ…

全くそう思わない:1点
そう思わない:2点
どちらかというとそう思わない:3点
どちらかというとそう思う:4点
そう思う:5点
すごくそう思う:6点

…で、得点を付けて、
怒りのタイプを診断するワケね。

「熱血柴犬」タイプ=Q1+Q7
「白黒パンダ」タイプ=Q2+Q8
「俺様ライオン」タイプ=Q3+Q9
「頑固ヒツジ」タイプ=Q4+Q10
「慎重ウサギ」タイプ=Q5+Q11
「自由ネコ」タイプ=Q6+Q12

診断の仕組みとしてはこんな感じ。
出た結果の解説の部分は専門の方(サイトなど)にお任せするにしまして、私が言いたいのは、一番点数が高いのが「自分のタイプ」になるワケだけど、必ずしも自分のタイプ以外に点数が付かないワケではないのだ…ということ。

私の場合…恐らくヒツジ性のポイントは、12問ある簡易版のアンガーマネジメント診断の設問の、Q4. にあります。

Q 4. 人の気持ちを間違って理解していたということがよくある。

改めてこの設問を見て思うのは、他者視点の弱さ故に、あなたの気持ちを上手く捉えきれない自信の無さが、「すごくそう思う」という選択肢を選ばれているよね…ということです。

Autism の具体的な困りごとは、他者視点の無さ(弱さ)から来る「あなた視点からの自分」の見えなさ(または弱さ)の表れなのでしょう。
あなたの気持ちを想像して私の行動をコントロールすることに難があるから、私視点の行動が暴走して自己中心的になってしまうワケです。

Autism の自覚とは、その具体的な困りごとである自己中心的な行動によってトラブルが起こっていることの理解なのだと思います。
そう考えた時、自己中心的な行動の自制が必要になるのですが、そもそも「ない(または弱い)」他者視点を獲得することは難しいワケです…それができるのならば Autism はトレーニングによって克服できることになるワケで。

私は自分の Autism 性を知る過程で、自分の自己中心的な資質を知ることになったのだと思います。
結果として、自分の行動について、あなたの気持ちをどれほど想像して自分の行動をコントロールしているのかを、必要以上に気にするようになったのだとしたら、それは積極的に学習した成果というよりは、消極的な萎縮によるものなのかもしれません。

私の「ヒツジ」性は、Autistic の Egocentric な部分を積極的に理解した結果の進化ではなくて、消極的な自制による学習であった可能性が高い…としたら、(ニューロ)ダイバーシティという多様性の観点から見た時に、Autistic の未来についてどのように評価したら良いのでしょうか…。

アンガーマネジメントの簡易診断から、意外な部分の哲学的な深掘りになった今回の出来事は、気付きがポジティブに向かうことの重要性に繋がったのかも…などと私は思うのです。

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