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Episode 720 向き合った結果のヒツジです。

「私は『自由ネコ』だったんだよね。」
そんなハナシが夕飯の話題になったのは先日のこと。
どうやらパートナーの職場で、アンガーマネジメントについての話題があったようです。
12の質問に答えるだけの簡易検査なのですが、パートナーはその結果に「なるほど」…と思ったようです。

12の質問に答えて得られる怒りのタイプは…

公明正大な「熱血柴犬」型
博学多才な「白黒パンダ」型
威風堂々な「俺様ライオン」型
外柔内剛な「頑固ヒツジ」型
用心堅固な「慎重ウサギ」型
天真爛漫な「自由ネコ」型

…の6つ。
たった12の質問で6つにタイプ分けをする…という何ともザックリした内容ですから、コレが全てにおいてバッチリ当たる…ワケはないのはもちろんですし、質問から得られた結果がどれも平均的で、それぞれのタイプのどれを見ても「私みたい」と思うような場合もあるのでしょう。
まぁ、簡易版のチェックリストの、簡易版ゆえの曖昧さの部分があることは当然承知の上で…と、ご理解いただいた上でですね。

「どれどれ、面白そう!」と、私とその簡易検査をやってみたワケです…で、私は「頑固ヒツジ」と診断されるのね。

頑固ヒツジ(外柔内剛)
穏やかそうに見えて確固たる強い芯を持っているタイプ

自由ネコ(天真爛漫)
好奇心旺盛で自分の思いや主張を素直に表現するタイプ

はてさて、パートナーは私が「頑固ヒツジ」と出たことが意外だったようです。
パートナーは私が「『熱血柴犬』か『白黒パンダ』だと思っていた」ようで、それはそれで決して間違いではないようにも思うのですよ。

熱血柴犬(公明正大)
正しさや自分の信念を大切にし目標に突き進むタイプ

白黒パンダ(博学多才)
向上心が強く物事をやり遂げるタイプ

うん、それはそれで、そんな一面もあるだろうと思うのです。
私は確かに「頑固ヒツジ」という答えが出たのですけれど、柴犬やパンダの点数が「0」だったワケではありませんし、僅差の2位3位だったのも事実ですしね。
しかも、その簡易検査の数少ない質問に答えるにしても、「うーん…」と悩む場面はあったワケで、その時の体調や直近の出来事に影響される部分は大きいだろう…と言うのは、間違いなくあるのでしょうし。

それでも私は、私の結果が「頑固ヒツジ」と出たことに、それなりの納得を感じたのです。
何と言うのでしょうかね、「柴犬」や「パンダ」から「ヒツジ」に変化してきた…とでも言いましょうかね。

私が Autism の診断を受けたのは、44歳の時のハナシです。
それまでの人生は Autism でありながら未診断であったワケでして、薄々気が付いてきた時期を考えたとしても、ザックリ40年ほどは未自覚だったワケです。
恐らく…その未自覚な頃にこの簡易検査をしていれば、「頑固ヒツジ」という結果は出なかっただろう…と、想像します。
その「頑固ヒツジ」になる前の姿として、「熱血柴犬」や「白黒パンダ」があったように思うのです。
つまり、自覚して自らの Autism 性と向き合う中で、「頑固ヒツジ」が育った、ではないか…と。

Autism の本質は他者視点が持てないこと…を振り出しに考えた時、他者視点が持てないからこそ、自己視点での物事の捉え方が思考法のベースになる…は多分その通りだと思います。

だから、「私の納得」という自己中心的な理解がないと、Autistic な私は「腹落ち感」を感じられないのだろう…と。
先日のnote記事で、私はそんなことを書いたのです。

アンガーマネジメント診断の6タイプの内、自分の考えを押し出す方向での怒りは「柴犬」「パンダ」「ライオン」「ネコ」の4タイプで、逆に受けに回って爆発するのが「ヒツジ」と「ウサギ」ですかね。
Autism の Egocentric (自己中心的) な私の視点との相性を考えた時、「ヒツジ」と「ウサギ」は分が悪いように思います。
その分の悪い「ヒツジ」が顔を出すとは、「柴犬」や「パンダ」の私を見つめ、 暴走しがちな Egocentric (自己中心的) な部分に歯止めを掛けようとした結果が滲んだのかも知れません。

今回話題にしたアンガーマネジメントのハナシは、怒りをフューチャーしたタイプ分けなので、コレ自体で分かることは多くないだろうと思います。
ましてや無料の簡易版ですしね。

ただ…ひとつ思うのは、どれかに偏らない真円に近い形になるほど、怒りを抑える効果はあるように思ったということ。
私が元々持っていた「柴犬」や「パンダ」の部分は、「ヒツジ」と診断された今も以前と変わらず存在している…。
その一方で自分の Egocentric (自己中心的) さと向き合うことで得た、「人工物」である Allocentric (他者中心性) さの具体的な結果が「ヒツジ」だとすると、パートナーが直感で思った「柴犬」や「パンダ」こそ私の真の姿なのかも知れません。

ま、そんなことを考えられる程度には、自分と向き合った…ということでしょうかね。


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