以前に私はイソップ寓話の「北風と太陽」をモチーフにした記事を書いたことがあります。
その中でASD私は、「社会で生きていく上で必要だけど理解できないもは、形だけ真似る『ブラックボックス』で対応する」のだけど、その対応で不具合が出た場合「"Reset" という強制終了」を使うのだと書きました。
そして、その "Reset" の効果は回数を重ねるごとに薄くなり、次第に機能しなくなる…と指摘したのです。
"Reset" は環境が変わることで、その効果を最大限に発揮するのです。
これはASDである私に限らず、これを読んでくださっている全ての方にあてはまることだと思うのです。
心機一転で環境を変える…は、誰もが考えることでしょう?
ところが…ASDの私は、環境の変化ができないタイミングでも「"Reset" という強制終了」を使わないとならないことが多かったのです。
形だけ真似る「ブラックボックス」での対応で上手くいかない場合、上手くいかない部分だけの修正が難しいのです…なぜならば、「なぜそのような対応をするのか」という根本的な部分を飛ばして形だけ真似ているから、その対応をしている理由そのものを理解していないからです。
以前書いたマガジン「北風と太陽」の中の記事からの引用です。
私は "Reset" を繰り返すことで「信用」という後ろ盾を失っていったのでしょう。
このツイートは、以下のように続きます。
私がASDを自覚して受け入れるのに必要だった「気付き」のキッカケは、"Reset" の乱用による生活環境の破壊で「後ろ盾を失う」ことだったように思います。
そして取り組むべき課題として「"Reset" の封印」があった…多分。
自覚してあなたと向き合う…なんてことが上手に出来るワケが無いのですよ。
自覚しても何をしたら良いか分からない…だってコミュニケーションの取り方が下手なんだから、自覚でコミュニケーションが改善するはずないじゃないですか。
当然、「"Reset" の封印」は課題ですからね、その後もちょこちょこと顔を出すのですが、振り返って感じるのは、これが「意識して行動する」の具体的なひとつ目だったように思うのです。