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クリスマスプレゼント(大人版)とは

クリスマスの朝、枕元にプレゼントが置かれるのが何よりもたのしみだった。
親が置いてくれている、と知ったのは小学3年生のとき。
集団下校の途中、上級生からまさかのカミングアウトだった。

そこからは、クリスマスが近づくと台所上の目の届きにくい場所に見慣れない袋が置かれていることに気づきつつ、なんとなく親も私の「知っています」感を感じ取って、サンタさんが~というワードは我が家から消えた。

思えば、サンタさんはどうでもよくて、枕元にプレゼントが置かれる、ということにときめいていたように思う。
いつだったか、そういう話をしたとき、母がわざわざ枕元に誕生祝いの品を置いてくれたことがあった。
娘は既に成人した大人であって、そんな子供じみたことを今更、と思いつつも、早朝にわざわざ仕込んでくれたことに素直に感動した。母とは偉大だ。
プレゼントをもらう、という行為をしっかりと感じた朝だった。逆に、それまでの贈り物がどれだけ適当になっていたかを知り、恥じた。

そんなわけで、プレゼントは枕元に置きたい派なわけだが、サンタさんがいたとして、(サンタさんはいるよ!という突っ込みは抜きにして)、今の私は何をお願いするだろう。

季節限定の化粧品も欲しいが、ベースメイクもそろそろ切れそうだ。
生地にこだわったニットも欲しいし、コートもいいな。
もしくはストウブのミニサイズでも…

と、考えて気づく。実に夢がない。
小さいころの欲しいものはもっときらきらしていた気がする。
なかなか手に入らないようなものだったし、それでいて無駄なものだった。

欲しいものがあれば検討するものの購入できるようになった今、改めて欲しいと思えるものはなんだろう。
そんなことを考えながら、年末のどうでもいい社内処理を進める次第。

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