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HOTARU始まります

2023年8月より、ひがし茶屋街の入り口で、農園生産者と一緒に作る和菓子を提案する「HOTARU」がスタートします。

北陸の自然の恵み、旬を味わう畑の和菓子




豊かな自然に恵まれた石川県の農業

長い海岸線と3000メートル級の山々を抱える石川県。起伏に富んだ地形は、多彩な農産物を育みます。天然の巨大な浄水器ともいえる白山麓は、多くの雪を蓄えて加賀全域に清冽な水を供給します。また世界農業遺産にも指定される能登では、いまも日本の原風景ともいえるような素朴な自然のなかで質の高い農産物が育てられています。手取川扇状地、丘陵、砂岩地帯など、多彩な地形が多彩な農作物を育てるのが石川県の特徴です。

地域の豊かな農産物を、和菓子として提案する


おいしい農作物を守りたい

多くの農業地帯と同じく、石川県でも農業は多くの課題を抱えています。コメの消費量の減少にともなう生産高の低下や、担い手の高齢化。耕作放棄地も毎年増加をし、後継者不足も深刻です。かつては、加賀百万石とうたわれる日本有数の農業地域であった石川県には、伝統的な加賀野菜・能登野菜など、独自の農業文化が受け継がれています。いまも品質の高い野菜や果物を作る生産者も多く、こうした農業の文化を絶やしてはいけないと考えています。

烏骨鶏の飼育から始まって、かすていらがヒット商品となった


6次産業が農業を救う

私たち株式会社烏骨鶏は、烏骨鶏の農場経営から始まり、カステラなどの商品開発を通じて農業と産業を結びつけてきました。いまでは6次産業化という言葉も一般的になりましたが、創業当時から安心で健康に良い卵を届けたいという一心で試行錯誤してきた結果が、今のようなかたちとなったのです。お手本となる企業も少ない中で、生産から加工、商品づくり、流通、販売までを手掛けてきた私たちには、多くの経験があります。こうしたノウハウをもとに、今度は多くの生産者の方々と一緒に、石川県の農業文化のために活動していきたいと考えています。

種工匠土田にて、最中の製造現場を見学。手前が土田剛大社長


ひとつのチームとなって、新しい和菓子を

農業は片時も気を抜けません。降水量や気温といった条件は頻繁に変わるため、良い農産物を作るには、日々気を使い、心込めて大切に育てていく必要があるのです。行政の方針もあり、多くの農業法人が6次産業化を進めていますが、日々、農作物と向き合いながら、商品開発や流通・マーケティングを手掛けることは至難です。私たちが生産者の方とタッグを組み、それぞれが得意分野を持ち寄って一つのチームを作ることで、地域の農業の質の向上にも貢献していけると考えています。

畑から一緒に作る、旬のフルーツを活かした和菓子を提案
ディル(ハーブ)と手亡餡を合わせた、新しいタイプの和菓子も


旬を感じるフレッシュな和菓子を

金沢市は、京都市・松江市と並ぶ日本三大菓子処とされています。藩政期からいまもお茶の文化が盛んなこともあり、いまも多くの和菓子店が軒を連ねています。私たちは、こうした和菓子の文化に、新しい提案をしたいと思っています。それは、地域の農産物を生かした、旬の味わいを楽しむ和菓子という提案です。和菓子の材料は、主には小豆、もち米などが主要なものですが、ここに地域の豊かな農業資源を組み合わせ、素材のフレッシュさや季節感をも楽しめる、金沢らしい新しい和菓子を作りたいと思っています。

ひがし茶屋街の入口にあるHOTARU


地域の生産者とともに作る和菓子

北陸の豊かな自然と、藩政時代から培われた和菓子の文化。これらを組み合わせた新しい提案が「HOTARU」です。地域でとれた、新鮮な素材をつかった、季節感にあふれフレッシュな食感をもった、新感覚の和菓子をぜひお楽しみください。

※旧「ville de croquette」が2023年8月より「HOTARU」へリニューアルしました。