ゆっくり起きる

おはようございます!こちらスペインは午後の1時半を回ったところです。今日は、ロンドンでの超多忙学生生活を辞めてからというもの心掛けている「ゆっくり起きる」という技術を紹介したいと思います。

「ゆっくり起きる」というのはその名の通り、時間をかけてゆっくり体と心を活動モードに切り替えるということです。簡単に聞こえて、実は奥が深く、また心身にとても良い効果があります。そしてこれは、実際に一日が予定でパンパンであろうが、なんにもすることのない休日であろうが関係なく使えるテクニックです。

「ゆっくり起きる」ためにやってはいけないこと:

1コーヒーで目を覚ます

2眠いうちになんとなく又は急いで朝食をとる

3起きてすぐまたは用を足しながらメールやSNSをチェックする


1コーヒー

コーヒーを目覚ましのための薬品として使うのは、体のリズムを力業で捻じ曲げるのと同じです。味が好きでリラックスするのだというのであれば、午後のティータイムにデカフェで味わっていただくなどするといいでしょう。ロンドンで勉強していたころ、私は毎朝起きてすぐ家を出、通学路にあるカフェでフラットワイト(エスプレッソのダブルショットにスチームミルクのきめ細かい部分だけを注ぎこんだもの。一杯飲むだけでとても強烈に目が覚め、大腸にあるものをすべて流しだすほどの整腸威力をもつ。個人差あり)を飲んでいました。プレゼンテーションなどの予定があってナーバスになっているときなどは朝だけで二、三杯飲み干すこともありました。コーヒーは中毒性があります。そして良い香りと朝のさわやかな空気と組み合わさってよい記憶として残り(実際は午後のだるさや不眠という不快症状と直結しているのに)、翌朝も飲みたい、と思ってしまうのです。コーヒーのせいで夜眠れず、結果朝に目覚ましのコーヒーが必要になるという負のループにはまっていました。加えてコーヒーには興奮作用があり、海外で競争意識の高い学校で生き抜かなければというストレス意識を紛らわしかつ自分を奮起するために飲み始めたコーヒーの作用で、私はよりナーバスになり、常に大きな不安を抱えて過ごすようになりました。

今でもコーヒーは大好きだし、コーヒー好きを批判する気は毛頭ありません。ただ、以上の理由から、「ゆっくり起きる」エクササイズにおいて私はコーヒーの摂取をやめています。

2朝食

朝起きたばかりの体には、前日に摂取した栄養がまだ血液や筋肉に残っているので、さらなる食事をとるのではなく、水分をしっかり補給してヨガや瞑想、散歩(通勤通学に置き換えても可)などして心身を起こすほうが気持ちがよいです。朝ご飯を食べないと頭が起きないとか、ふらふらする、というときには、体の自浄作用が寝ている間にきちんと働いていなかったということが考えられます。まずは水分をきちんととって、具合が悪いときは無理せず休養するか負荷の低い作業をするようにして、間違ってもコーヒーとクロワッサンでカフェインと砂糖のダブルドーパミンパンチを体に食らわせて、シャキッと起きたつもりになるということのないようにしたいものです(一年前の私の毎日でした、、、)

中毒性食品とドーパミンに関しては、また別のNoteでぜひ述べたいのですが、ひとまず「ゆっくり起きる」ためにやってはいけないこと三つ目の説明へ進みます。

3メールやSNS

携帯電話やパソコンは、情報の宝庫です。そしてその情報は、企業の利益を最大化するために、言い換えると「できる限りさりげなくあなたが企業利益に貢献するようしむける」ために、無数のコンピューターが絶えず操作を行い続けている「完全に操作された情報」です。

「ゆっくり起きる」エクササイズは、あなたの人生を豊かにするための集中力の訓練でもあります。誰かに操作されたりせずに、自分の体の声を聴いて、自分にとって健康な一日の始め方をするという趣旨のもと行います。そのとき、企業の利益の最大化のためにあなたを「顧客」としてではなく「獲物、商品、ユーザー」としてとらえるようデザインされたアルゴリズムが提供する情報サービス(SNSなどの『無料』サービスにおいて、私たちは顧客ではなく、商品そのものであり、真の顧客は広告主であるということに注意)がプラスの役割をすることはほとんどありません。

なにより、シンプルに思い出してほしいのは、朝起きてすぐのパジャマ姿の脳みそにとって、あなたの体調や気分を確認したりする作業と、インスタグラムのお洋服の広告や知り合いの誰かが飲み会をしていたという報告など、どちらがより大切か、適切か、明らかだと思います。

私は今でも気が付くと、朝トイレに座りながらSNSをスクロールしている自分に気が付いて、はっとなることが度々あります。完全に朝スマホを禁止するもよし、気が付いたらスマホを置いて深呼吸し、用便に注意を戻すのもよし。大切なのは、「気が付いたらスマホを何となく見ていた」という出来事を限りなく少なくしていくことだと思います。なぜならその間、あなたはスマホを使っているのではなく、スマホの画面越しのAIに使われているからです。あなたの大事な時間とデータ(趣向、傾向、個人情報などなど)を搾取されているからです。

怖いけれど本当の話なので、興味のある人はぜひNetflixのドキュメンタリードラマ『The Social Dilemma』を観てみてください。

それでは、今日はここまで。

よんでくださり、ありがとうございました!

良い一日をおすごしください♪


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