見出し画像

最近連載が終わってしまった漫画を語りたい(2023年5月~2024年4月)

はじめに

前回の記事(2023/5/2)

ヤバい!!もう1年noteを書いてない!!

というわけで何かしら書こうと思い、久々に更新します。

1年分のやろうと思ってたことを一気にやろうとするとまたどうせ更新しなくなるので、今後散発的に書いていくつもりです。とりあえず今回は、ここ1年で連載が終了した漫画の中で個人的に好きだったものについて、良かった点、惜しかった点などを一読者の視点で書いていきます。違うだろ、こうだろという意見はどしどしください。共感した、わかりやすかったなどの褒めはもっとどっしどしください。
また、今回紹介する作品ですが自分の傾向により少年ジャンプ作品、打ち切り作品が多めになっています。


1.人造人間100(江ノ島だいすけ先生/週刊少年ジャンプ・全34話)

“理想の人間”を追い求め造られた100体の人造人間! 彼らは理想の肉体(パーツ)を欲して人を襲い、不老長寿の一族を惨殺した。生き残ったあしびは、将来肉体を渡す代わりに彼らを殺すよう人造人間No.100と契約し――!?

あらすじ

週刊少年ジャンプで掲載されていた本作は、人気的には振るわなかったものの、中盤のロキシー編、そしてクライマックスが評価されて一部に強烈な印象を残した。かくいう自分も最初の数話は流し読みしてたのだけれど、ロキシー編を読んでから「終わるな……終わるな……」と願いながら完結まで見守っていた。嗚呼……終わっちゃった……
この漫画で特筆すべき点は「人造人間は理想の肉体を求めている」という設定が最後の最後まで一切ブレなかったこと。先述したロキシー編、クライマックスは特にその部分が色濃く出ており、全編でこの魅力が存分に発揮されていたら……と思わずにはいられない。
惜しかったのはやはり主人公コンビ(八百あしび・人造人間No.100)が所属していた対人造人間組織「モートセーフ」周りだろうか。この組織絡みで展開がモタついてしまった印象だったので、この部分をかっ飛ばしてロキシー編、そして二人の旅を続けるような流れであればもっと読者を獲得できたかもしれない。
打ちきりの形であっても連載終了後の完結編を含めてきっちり完結させた構成力は見事だったので、次回作を心待ちにしている。

2.暗号学園のいろは(西尾維新&岩崎優次先生/週刊少年ジャンプ・全58話)

来たる世界大戦に備えて、暗号解読に長けた少女達が集う軍人学校。その名も『暗号学園』!! そんな高校とは露知らずに入学してしまったいろは坂いろはは、ひょんなことから学園生活を懸けた暗号バトルに巻き込まれることに…。苦戦するいろはだが、その手にはあらゆる戦争を停められる鍵が握られていて…!? 十五の少女達が、銃後で暗号を解く!! 奇想天外な学園ミステリードラマ、開幕!!

あらすじ

どうして終わっちゃったんですか!!!??
最初に「原作:西尾維新」と聞いて「ああ、また暁月先生とタッグ組むのね」と思ってたらガチで初見の人出てきて困惑した記憶。ただ調べてみたら2017年に「少年法のコロ」、2018年に「くずかごマウンテン」という読み切りをタッグで描いていたので結構前から連載の準備はされていたのかも(「くずかごマウンテン」は現在も少年ジャンプ+で読めます)。

流石西尾維新先生というか、物語の主軸である暗号解読がよくわかんなくても演出のおかげでスラスラ読めた。また、岩崎先生のタッチが(基本的に)女性キャラしか登場しないこの漫画では非常に映えていた。カッコいい女の子描かせたらトップクラスなんじゃなかろうか。
毎回魅力的なシーンがあり、ネットでも話題になり続けていたので正直連載終了するとは思わなかった。綺麗に畳まれてるんでワンチャン円満終了なのか……?とも考えたが、普通に番外編出てきたので多分違うっぽい。暗号パートがとっつきにくくて人気出なかったとかだと構造上詰みすぎて悲しい。またこのコンビで新作が読みたいし、岩崎先生の絵はかっこかわいいので無限に見たい。

3.ツーオンアイス(逸茂エルク先生/週刊少年ジャンプ・全28話)

峰越隼馬は、ある日リンクで見覚えのある少女に出会う。それは幼い頃に演技を見て憧れたものの、いつしかフィギュア界から消えた早乙女綺更だった。憧れを糧に滑り続けた野良スケーターと、元天才少女がペアを組み、リンクで熱きドラマを見せる!

あらすじ

急げ!!5月末で新連載の試し読みが終わる!!!!

正直この漫画を紹介するためにnoteを開いたと言っても過言ではない。今年4月に連載が終了した終わりたてホヤホヤ(?)の漫画。
惜しかった点から言ってしまうと、週刊少年ジャンプでペアのフィギュアスケートという題材がキツかった感は否めない。ただ、この漫画に関しては「週刊少年ジャンプでペアフィギュアに焦点を当てて描き切った」という点がすげえと思った。連載されただけでも大きな意味のある漫画だったと個人的には思う。
もちろん物語自体も満足度が非常に高く、途中から登場した男子フィギュアシングル世界チャンピオン、空天雪(そらたかゆき)のペア転向をきっかけとしたストーリーは、ペアの魅力だけでなく、シングルスとペアの格差(というと少し語弊があるかもしれないが)を丁寧に描いていた。作者コメントでも本当はオリンピック編の構想などもあったようなので無念だとは思うけれど、これから先、あの世界で峰越・早乙女ペアだけでなく、ペア競技全体に明るい未来が訪れることを期待させる終わり方には感動した。単行本最終巻には作者による約10000字(!?)の設定資料が収録されるらしいのでこちらもチェックしておきたい。
とにかく最後まで、競技そのものと、キャラクターへの愛情が丁寧に丁寧に込められた作品だったと思う。

4.宝石の国(市川春子先生/月刊アフタヌーン・全108話)

今から遠い未来、僕らは「宝石」になった。

彼ら28人は、襲い掛かる月人に備えるべく、戦闘や医療などそれぞれの持ち場についていた。

月人と戦うことを望みながら、何も役割を与えられていなかったフォスは、宝石たちを束ねる金剛先生から博物誌を編むように頼まれる。

漫画界で最も美しい才能が描く、戦う宝石たちの物語。

https://afternoon.kodansha.co.jp/c/housekinokuni/

バズっちゃった(嬉しい)。

正直宝石の国に関してはこのnoteで紹介している中では唯一の超・円満完結なので普通に感想を流すだけになる。
元々連載開始時は追いかけてなかったのだが、TVアニメ版を視聴してから少しずつ原作を追いかけていったため、原作に追いついた時の最新巻は10巻だった。まさかそこから5年待つと思わないじゃん。そりゃこんなツイートもするよ。

個人的な感想を言うと、よく見かけた「つらすぎる」「もう少しこう何というか、手心というか……」的な感想はあまりなく、むしろ「ほぼ不老不死の生命がちゃんと終われたんだからよかったんじゃね???」という気持ちの方が強い。メリーバッドエンドではなく完全にハッピーエンド派。詰んでる世界にゴールが見つかるっていいこと……じゃなかろうか……?

5.その他の好きだった連載終了作品

ここまで書いて、1年分全部書こうとしたら投稿だいぶ先になるな……と思ったので、もっと続いてほしかった漫画を列挙だけしておきます。機会(というか時間)があったらこの下の作品について書くかもしれない。気になった方の為に、第1話が読めるリンクも添付しておきます。

アスミカケル(川田先生/週刊少年ジャンプ・全32話)

「火ノ丸相撲」も好きだった。大牙先輩好きだったんだけどな……

タヌキツネのゴン(メガサワラ先生/少年ジャンプ+・全72話)

ずっとほっこりさせてくれた素敵な漫画。木曜日の癒しだった。

デビィ・ザ・コルシファは負けず嫌い(平方昌宏先生/少年ジャンプ+・全89話)

どうして終わっちゃったんですか!?アニメ化すると思ってたのに……

バトゥーキ(迫稔雄先生/週刊ヤングジャンプ→となりのヤングジャンプ・全157話)

好きだったけど、嘘食い2部の可能性が出てきたりしてないか?(無さそう)


違国日記(ヤマシタトモコ先生/FEEL YOUNG・全54話)

すごく好きな漫画なんだけど、語ることをあまりしたくないのでここに。


おわりに

次はもうちょっと早く更新します!!!


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?