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言語化力への1歩

こんばんは。蛍智宏です。

私がnoteを始めたきっかけは、自分の考えていることを言語化・文章化する練習のためです。最近、思っていることの言語化は難しいなと思ったことがあったので書きます。

私が最近聞いているラジオのパーソナリティーの方で、大のドラマ好きという方がいます。そのため、ラジオ内でも人生で見てきたおすすめドラマを紹介してくださることがあります。私はあまりドラマを見ないので、その方の紹介のおかげで内容を知ったという作品も多くあります。ですが、その方はあまり紹介することに慣れていないようで、ご自身でも「いいところが全然伝わっていない気がする」とおっしゃるような話し方をします。リスナーとしてはパーソナリティーの方の人間性みたいなところに興味があって聞いているので、むしろそのたどたどしさ?が良いという風にも思います。

そんなパーソナリティさんが先週の放送で「多分、私はドラマを映像としてしか記憶していなくて、ラジオで話すときにはその映像記憶をむりやり言葉にしようとするからぐちゃぐちゃになるんだ」(自分なりの要約)とおっしゃっていました。なるほどです。

一方で、私は映画好きのパーソナリティーの方のラジオも毎週聞いています。その方も、ラジオ内で映画の感想を紹介してくださいます。その方のレビューはしっかりとしたもので、映画雑誌から取材をされることもあるほどです。

これって、この方は映画という映像作品を一度自分の中で言語化しているから、上手に話せるということなのでしょうか。これは一度メールを投稿して、聞いてみます。(採用されますよーに✨)

個人的にこの方は、映画の前提と、本編と、そこから何を思ったかということがはっきりと分かれていて聞きやすいなと思っています。

大学では小説を分析?考察?するゼミにいたようで、文章を文章として理解することは慣れていそうです。また、この方は監督や脚本家など映画に関する周辺知識を持っていて、紹介する前にも下調べをしてきます。これは映画の前提をしっかりさせる上では、効いているのだと思います。今の私が考えられる考察です。

さて、レビューしにくいものってドラマ・映画などの映像作品だけではないですよね。音楽とかもレビューしにくい気がしませんか。

これまた別のラジオを出すのですが、声優アーティストとして活躍されている方が「ソロデビューをする前に、自分がどんな音楽が好きかを研究した。自分が好きだと思った音楽は、なぜ好きなのかを徹底的に考えた。例えばあの曲なら、あのパート中に裏で鳴っているベースが無かったら多分好きじゃないなとか」(自分なりの要約)と言っていました。音楽をちゃんと言語化できている気がします。というか、音楽を音楽として研究したうえで、音楽や好きという感情といった曖昧さをもつものを言語化している気がします。

ここまで書いて気づきましたが、非言語作品を言語化するときには「なぜ?」という姿勢が大切な気がしてきました。それは、なぜあのシーンで主人公がこの行動に出たのか?というような作品のなかでの、なぜ?から始まる考察を含みます。ただ映像を描写するだけではそのシーンが良いとか悪いとかの感想で終わってしまいますが、その映像の裏の意図をくみ取ることで前後のつながりを踏まえた臨場感が出てくると思いますし、感想にも重みがでてくると思います。

また、なぜ好き(嫌い)なのか?という考えも大切だと思います。逆に言えば、どの要素があるから好きなのか、どの要素が抜けたら嫌いなのかを考えることで、紹介で話すことの核や山場が決まる気がします。

まだまだ言語化力は足りませんが、この1つの気づきを大切にこれからも理想へ近づいていきたいと思います。

それでは、ここまで読んでくださってありがとうございました。

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