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ハイキューからのエール

こんばんは。蛍智宏です。

読売出版広告賞で「『ハイキュー‼』ユニフォームプロジェクト」が金賞に選ばれたそうです。おめでとうございます。

このプロジェクトは、2020年にコロナ禍でインターハイが中止となったことを受け、バレーボール部を描いた漫画『ハイキュー‼』にちなんで、全国のバレーボール部から送られたユニフォームを本来のインターハイの決勝の舞台だった宇都宮市の体育館に集結させるというものです。そして、その広告には「今年のインターハイは無くなってしまった。でも……君たちの何もここで終わらない これから何だってできる!!!」というエールが書いてありました。

私はこの広告を見て色んな思いがこみ上げてきました。2020年にニュースで見た、顧問の先生から夏の全国甲子園の中止が言い渡され涙を抑えきれない野球部員の姿も思い起こされました。甲子園しかり、インターハイしかり、他の大会しかり、みんな全国の学生が憧れて目標としてきた地です。尊敬する先輩の意志を継いで戦おうと思っていたかもしれないし、次の夏に晴らすつもりだった雪辱もあるかもしれない。ここまでの思いや努力、そしてそれらの行き場がなくなった現実……。それを考えると本当に胸が痛みます。

そんな学生に向けて、『ハイキュー‼』という作品が励ますための取り組みを始めたわけです。このことが、このプロジェクトをより感動的にさせているなと思います。

『ハイキュー‼』は高校のバレーボール部が舞台の漫画で、昨年漫画が完結しました。背は低いものの類まれなる運動神経と体のバネをもつ日向翔陽と、天才セッターとも呼ばれる影山飛雄を中心に、元強豪校の烏野高校でのバレーボール部での青春を描いた作品です。私はこの作品をアニメで追いかけています。

バレーボール界には「春高」と呼ばれる全国大会があるのですが、その予選が感動的でした。春高予選決勝であたったのは、ユースに選抜されているエース・牛若を擁する白鳥沢高校です。強敵であるため、烏野高校はフルセット、つまり5試合を戦うことになります。5セット目にはへとへとで、スパイクを打つための足も上手く上がりません。しかし、チーム内でお互いに鼓舞しあうことで最後の力を振り絞り、勝てないと思われた強敵に勝利することができたのです。

また春高でも強豪校とあたり、感動的なシーンがいくつも生まれました。こちらは先月までアニメ放送をしていたということで言及は避けておきますが、私まで祈り、涙したシーンもありましたし、毎週『ハイキュー‼』を見るのがそれはそれは楽しみでした。

そんな大きな大会への努力を描いた作品が、大きな大会での感動を描いた作品が、インターハイ中止を受けて励ましに回ったのです。

私には現役の高校生の知り合いがいませんので、この作品の登場人物のいる世界線で来年のインターハイや春高が中止になったらと考えます。これだけ頑張ってきているのに……、そういう思いがより具体化されて感動を生んでくれます。

そんな作品からエールをもらった高校生は、どういう気持ちだったのでしょうか……。

それでは、ここまで読んでくださってありがとうございました。

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