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毎日を振り返ることは点をつくること。言語技術とリスキリング

NewsPicksで『リスキリング、人生100年、ビジネスパーソンの「学び直し」』というタイトルの動画を見ました。

動画の中で、最近は学び直し(リスキリング reskilling)と言う言葉を(日本で)見たり聞いたりしない日はない、最近ではリスキリングを推奨する企業や組織も多いとのことでした。

しかし、もともと「学び直し」の「学び」とは誰かに決められてやるものなのか?あるいは用意されてするものなのだろうか?ゴール設定があるうえでの取り組みは学びなのだろうか?

という事が論じられていました。


「学び」とはみずから自主的に学ぶものであって、決して強制されてするものではないからです。


しかし、明確な目標設定がないから走りだせない。キャリアプランがうまく描けない。何に興味があるかわからないという声も多いそうです。


そもそも興味や関心などは最初からあるものではなく、今あるものに一生懸命取り組んでみたり、色々なものに挑戦してみることによって見つけ出せるものであるとも言われていました。


そしてリスキリングと聞くと、習い事などを思い浮かべて休む暇もなく何かの学校に通っている方が多いですが、「学ぶ」というのはそういうお金を払って何かを学ぶという事だけではないともおっしゃられていました。


では「学ぶ」とは何か…

「学ぶ」ということは「振り返り」をすることなのだそうです。


何を学び、どういう価値や意味、評価をするのか。その毎日の気づきや振り返りが点をつくり、ある時、その点と点が繋がり「あ!これってこういうことだったのか!」という新しい発見や理解(=学び)につながるのだそうです。


長い目で見ると日々の生活の中で振り返りをした人と、振り返りをしなかった人では見える世界が大きく違ってくるというのです。


たしかに!と思いましたが…
でも「振り返る」って言葉の意味は分かりますがどうやってするんだろう?って思いませんでしたか?



私は思いました。振り返るってどういうことなんでしょうか。


動画を視聴し進めると、振り返ること=自分を俯瞰してみることだと言われていました。そしてこれ、言語技術の観察に繋がってくるなと気付きました。


言語技術の「観察」では絵や写真の観察などを通して、あるものを正確に「見る」ことを練習します。そして、どうしてそう見えるのか「根拠を取る」練習をしていきます。
この練習をすることによって、見ているものを自分の思い込みや勝手な決めつけなどをせずに「見る」ことができるようになります。

そしてこれは物事を俯瞰して見るということの練習でもあります。


実際、この技術がなければ、自分をありのままに振り返るということはなかなか難しいだろうと思いました。だって自分を振り返る方法なんてみなさん、習ったことありますか?わたしはありません(笑)


言語技術を使って日々を振り返り、何を学んだのかを言語化してその意義や価値、評価をして点を作っていく。その積み重ねによっていずれ見える世界に大きな違いが生まれてくる。時々点が繋がり新しい発見(学び)がある。

ということだと理解しました。


余談ではありますが、この点を繋げるという表現、どこかで聞いたな~と思いませんでしたか?


そうそう、Appleの創業者スティーブ・ジョブズ氏が、スタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチでの内容です。

彼はスピーチの中で一見バラバラの彼の過去の経験の「点」が繋がって、今の自分がある。という事を語っていました。


その時その時を全力で取り組んでは自身を振り返り、反省や価値、評価などを大切にしてきた彼だからこそ成し遂げられた偉業だったのだと改めて感銘を受けました。


意識しないと過去に縛られてしまったり、未来に不安を抱いてしまって動けなくなることもありますが、結局私たちが実際に生きれるのは「今、この時」ですから、1日1日を大切に、振り返りをしながら(点を作り、時に繋がり、学びを得ながら)生きていきたいと思いました。



●動画リンク●
タイトルにビジネスパーソンとタイトルに入っていますが、ビジネスパーソンに限らず誰にでも勉強になる動画だと思います。
以下動画リンクです。
NewsPicks 【リスキリング】人生100年、ビジネスパーソンの「学び直し」実践術
https://www.youtube.com/watch?v=Zcl5MjOpkDk








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