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勝負曲が応援ソングだとは限らん!

んー、「私の勝負曲」ね…………。
いいじゃないの。僕も音楽好きだし。じゃあ書いてみますか。
僕が思うに、「私の勝負曲」を問うと、ほとんどの人が応援ソングを挙げると思うのだ。それに、そうであれ!という風潮さえあるような気がする。
だが、僕はそうは思わん!
緊張している時や、気合いを入れたい時などにこそ、アングラやフォーク、放送禁止歌などを聴きたいマニア諸君もきっといるはずだッ!
僕がその代表である。
今から僕の無数にあるお気に入り曲の中からトップ10を挙げていくが、そのほとんどが応援ソングではないことがその証明になるだろう。


第10位 「サンダーマスク」(若木ヒロシ/ザ・フレッシング・フォー / みすず児童合唱団)

これは、この前も紹介した僕がこの世の特撮ソングの中で一番好きな曲。
初っ端から「ババァ〜ン、バリィ〜ン、バリィ〜ン♪」と謎の擬音を発し、サビも「サンダー サンダー サンダー サンダー サンダーマスク♪」とサンダーの繰り返しで、そのうえラストには「サンダー!サンダー!サンダー!」とずっと叫び続けるというおバカな感じと、日和見主義を曲で表したような曲調が大好きで、いかなる時に聴いても元気がでる!上手く調理すればおバカは輝く、という事を証明してくれた貴重な曲。


第9位 「ドラキュラの恋」(ザ・フォーク・クルセダーズ)

「帰ってきたヨッパライ」で有名なザ・フォーク・クルセダーズの、コミックソング調のラブソング。とにかくこの曲は、ベースラインが素晴らしい!ベースラインのためにこの曲を聴く価値がある!シンプルな曲調に合わさる単調ながらいいベースライン。ボンボンボンボンボン………。(←頑張って文字でベースを再現しました………….)こういうのがいいんだよな。ボーカルでも、歌詞にはない失恋らしさのあるため息などが随所に入っており、凄く耳に残る仕上がりだッ。


第8位 「戰え!何を!?人生を!」(筋肉少女帯)

あ゛〜、この曲、曲名書くのがめんどくさいんだよナ〜……..。
いちいち「!」「!?」とか変えなくていいぢゃん。オレ、この曲のマーク、全部「!」に統一してもいいと思うんだよね。
「戦え!何を!人生を!」
ほ〜ら、全く違和感が無いッ!これならnoteに曲名を書くときも楽だな〜!嬉しいな〜!アハハハハハ〜!ラリパッパ〜!
曲はとにかく魂の入った応援ソング。ラストの「戦え!何を!?人生を!」(←書くのがめんどい!)と叫び続ける部分が、とにかくボーカルも演奏もギリギリ感が凄く、めっちゃ心に染みるんだよな。

第7位 「自衛隊に入ろう」(高田渡)

この曲は、脱力したい時になんかいいんだよな〜……。
こののんびりのほほんおっぺけぺーなメロディーに、とにかく自衛隊を肯定する歌詞。でも、それが逆説となって、めっちゃ自衛隊を否定する歌となってるのが最高….!と世間じゃ言われるが、それ以上にこの曲がもってる「自衛隊は気にいらねけーどなんかのんびりいこーゼ」みたいな、なんか考えてるけど結局ゴロゴロしてるだけのダメ庶民感が僕は大好きだ。この雰囲気が無かったらこの曲、ウケなかったと思うんだよね。
あと、ライブ音源での観衆のみなさんのノリが大好き。聴いてるだけでなんかニコニコしちゃう。

第6位 「方向音痴」(たま)

第6位はあの「さよなら人類」のたまの曲である。
ただ、この曲はたまの中でも5本の指に入るぐらいの狂い度が高い曲だ。
この曲、歌詞の意味がほとんどわかんないのだ。
初っ端の歌詞が「たのしい方向音痴からぼくらさびしい迷子になろうよ」
と、いきなりちょっとラリパッパな匂いさえある歌詞で、不安になりつつも惹きつけられる。
その後も、「ギロチンにかけられた人魚の首から上だけが 人間だか人魚だかわからなくなっちゃって」と、さらにラリパッパ……ってちょっと待て。普通、人魚って上半身が人、下半身が魚で、首を落としたら明らかに人間に見えるはずなんだが、どーゆーこと?もしかして、この曲の描く人魚は上半身が魚、下半身が人なのか?うーん…..。もし百歩譲ってそうだったとしても、たぶん首を落としたら明らかに魚に見えるだろうから、「人間だか人魚だかわからなくなっちゃって」なんてことはないだろうに…..。
もし本当にその首が人間だか人魚だか分からないのなら、それは人間と魚の両方の特性を備えた生物という事であり、僕の知る限り、そういう生物は半魚人か、さかなクンぐらいしかいないと思う……。どういうこっちゃ?
ちなみに、その後の歌詞で一番気になるのは「こんな夜にはどっかしらの 薬剤師と内緒のおくすりだ」うわーーーっ!本当に薬やっちゃってるヨ!もうこの曲はラリパッパになって見た光景を歌っただけの歌としか思えませんな。
そのラリパッパ感が絶頂となるのがラストなのだが、ラストには特に歌詞は無く、「やんやんややややや〜、ほーほけきょ〜」と言ってるだけなのだが、コレが凄い狂騒感なのだ。どーしてたまって意味不明の歌詞を上手く曲に仕立てちゃうんかね?ぜひ聴いてみてください。

第5位 「悲しくてやりきれない」(ザ・フォーク・クルセダーズ)

「悲しくてやりきれない」は間違いなく名曲だ。
歌詞的にはずっと悲しくて悲しくてとてもやりきれない…………と嘆いているだけなのだが、そこから悲しさだけではなく希望のカケラみたいなのも読み取れるような気もするのだから不思議だ。それは歌詞と相反してあまりマイナーコードを使わない曲調のお陰だろうか?やはり、歌詞と曲調の両方が優れている事が名曲の条件なのだ。
歌い方も素敵だ。無駄に悲しさを強調しようとせず、明るくもせず、少し悪く言えばだらけて歌っているような雰囲気なのだが、その歌い方が曲に完璧にマッチしており、素晴らしい。きっと、わざとこういう歌い方にしたんだよな。
ちなみに、この曲の扱いについて最近不満に思うことがあるんだが、この曲、テレビとかの「昭和の名曲モーレツ大行進!」みたいな感じの昭和歌謡特集などで全然流れないのだッ!こんなに名曲なのに!もっと知名度を上げてくれよ!
あ、こんな事を言ってるオレは、ただただ曲への愛が深いだけなのか……。
結局オレは、好きな物を好きだ好きだ好きだ好きだ好きだと言うことしかできないダ〜メダメダメダメ人間なのか?ああ……そうだったのか…….。分かりたくない事実が判明してしまって、悲しくてやりきれない……。

第4位 「鳥人戦隊ジェットマン」(影山ヒロノブ)

ああ……。この曲いれる気無かったのに…..思い出したらいい曲で…..入れちゃった…..しかも4位に……。
まあいっか。この曲あんまりゴリゴリに盛り上げてくる感は無いけど、そのマイルドに盛り上げ感が最高に僕にハマる素敵な特撮ソングなんですよね。
歌詞も、直接的にジェットマンの事は言っていにせよ、なんか「夢の中から」とか「光る瞳」とかのフレーズから、スゴく希望を感じられる。いい曲だヨ。でも、「時を飛び越え いつも助けてくれる」のはジェットマンではなく「未来戦隊タイムレンジャー」の皆さんだと思うのですが……はい。

(上の動画が「鳥人戦隊ジェットマン」、下の動画は「JIKU〜未来戦隊タイムレンジャー〜」です。参考までにタイムレンジャーも入れときました。)

第3位 「人生は大車輪」(筋肉少女帯)

本当は4位にする予定が「ジェットマン」の割り込みにより第3位に繰り上がることが出来てヒャッハードルバッキー!なこの曲。僕的には筋肉少女帯の中でも特に好きな曲なので、最初から3位でも良かったかもしれません。
「生き急げ!生き急げ!」のフレーズが印象的なこの曲、ジャンル的には応援ソングになるかもしれないが、戦場を舞台にしている事で、他の応援ソングとは一風変わった雰囲気をもたせることに成功している。
ところで、タイトルの「人生は大車輪」とは、「人生は大車輪のようにくるくる回る」というのを意味しているようで、昔はそんなもんなのかな?と半信半疑だったが、本当、生きてみりゃ分かるよ。本当に人生って、大車輪みたいにくるくる回ります。マジで。この曲は、若いうちに聴いておくのも良いですが、人生の中で色々経験してみてからまた聴いてみると感嘆深いものがあると思います。(って言ってる僕がまだ若いけど)

第2位 「デキソコナイの行進」(たま)

たまのパーカッション担当、石川浩司さんの曲の中で一番好きな曲。
この曲も堂々と見せつけてはいないが応援ソングのような雰囲気を持っている。
特に、途中の「頭がぼさぼさでも シャツがはみ出てても気にしない 大丈夫だよ」というフレーズが応援ソングっぽい味を出している。なんか、どんなマイノリティーも受け入れる…..みたいな….多様性みたいな….そんな感じ。
歌詞の中身的には、デキソコナイたちが棒を振り回したりラッパを吹きながら行進していく…..という物で、最初の方の歌詞は、楽しさや、子供らしさで溢れている。
だが、その雰囲気をこの曲は、2番のラストの何気ないフレーズで壊してしまうのだ。
そのフレーズというのは、
「(ラッパを)夢中になって吹いているので 大人になったのに誰も気づいてないよ」
というフレーズだ。
このフレーズは、どんなに子供の様に夢中で遊んでいても、やがては大人になった現実に気づかなければいけない….という事を、遠回しに言っているような気がする。そう解釈してみると、あまりに厳しい意味の歌詞だ。
だが、そこに前述のフレーズ、「頭がぼさぼさでも シャツがはみ出てても気にしない 大丈夫だよ」が入ってくる。
これは恐らく、行進しているデキソコナイたちが、他のデキソコナイを見ても、デキソコナイたちの変な姿を一切気にしないという事だろう。
つまり、子供の心のまま大人になっても、似たもの同士で集まっていれば、周りから見て変なことも気にしなくなれるよ…..ということだろうか?と僕は思う。本当に分かり合える仲ならば、相手の変なところとか何も気にしないで付き合える、という意味にもとれる。
だが、問題はその後の歌詞だ。
「やがてデキソコナイ達の歩調と角度がずれてゆく」
「いつのまにかひとりてんでバラバラ」
「馬鹿だね それじゃもう行進じゃないよ」………….
あんなに仲良しだったデキソコナイ達がバラバラになってしまっているのだ!これにはビックリだネ。
そして、その後の歌詞はというと……、
「地球は丸いからまたいつか会おうね バイバイ」
バラバラになってしまった後に、しっかり再会への希望も残してくれている。
これは、どんなに仲の良い友達とも、いつかは別れ、いつかは再会できる。そのように人生は大車輪のようにくるくる回っていく……..。という意味だと思う。って、無意識に「人生は大車輪」のフレーズ使っちゃいましたね。
まとめると、仲良くしていた友達たちが、子供心のままに大人になっていき、別れと再会を繰り返す……みたいな歌だろうか。つまり「人生」を歌った歌という事だ。
そして、この曲が歌うメッセージもそうだが、僕的には、さっきまでに紹介したこの曲の主要な歌詞がどれも心に響いてくるのだ。
辛い時にこの曲を聴くと、
「どんなにデキソコナイでもいいんだよな……..」
という気持ちになって、背中を押される。いい曲だ。

第1位 「イムジン河」(ザ・フォーク・クルセダーズ)

1位は悩みましたよ。本当に。でも、やっぱこれですわ。なんか、昔からずっと、僕の中で最大の勝負曲ってコレだった気がする。(でも、この曲に負けず劣らずいい曲がたくさんあるからこそ、今回ランキング形式での紹介となった訳です。)
歌詞では国際問題に少し触れてしまっているため、(政治批判的な要素は無い)放送禁止歌に指定されてしまったが、僕はこの曲に国同士のいざこざを絡めず、一つの純粋な名曲として扱いたい。
美しいハーモニー、美しい旋律、美しい演奏。この三つの要素が絡まり合い、曲名のイムジン河の清い水の流れを連想させてくれる。
水の流れのような曲となっていることもあり、非常に耳に良く、落ち着きたい時にも、気合いを入れたい時にも聴ける。(なんで?)
あとは、あとは、あとは………………………………………………………。
ああ、やベェ。もう書けないわ!この曲が良すぎるから、オレがヘタに何か書いたらムードぶち壊しになっちゃう!とにかく、聴いてくれ!曲を!聴けばオレがこの曲を気に入ってる理由が分かる!
つまり、曲のレビューを読んだ所で、実際に曲を聴くまでその曲が本当にいい曲かは分からないってことだ!


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