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編集部に聞いた文章を書く時のポイント。

こんにちは。

ご訪問いただきましてありがとうございます。

ほっとです。

ファッションライターをしています。


国語が1番の苦手科目だった私がファッションライターに。文章を書くことが得意ではないからこそ、苦労が絶えないのは事実です。それでも「書く仕事」「伝える仕事」は尊い仕事だと思っているから、なんとか力をつけたくて日々もがきながら書いています。

このマガジンでは文章力の鍛え方・好きなことを書くために学んでいるあれこれを配信しています。


今回は編集部に文章を添削してもらった話。忙しい合間をぬって、ライティングのアドバイスをしてくださる出版社の方々、いつもありがとうございます。

これからライターを目指している方にも役に立つものがあるのではと思い、不定期で気まぐれに配信をしていきます。(もうライターとしてバリバリ活躍されている方からしたら、こんなのもう知っていて当然でしょ、っていう内容も多々あるかと思います。そういう方は適当にスルーしてください)

編集部から学んだ文章を書く時のポイント3つ

1:媒体のテイストを意識する

媒体によって求められるライティングのテイストは異なります。今までも散々書いてきたことですが、WEBか誌面かで求められる文章のテイストは異なるし、WEBもメディアによって、誌面も雑誌によって独自のテイスト(個性)を持っています。更にそれぞれ企画内容によって、ポエムのように心に染みる表現力が必要な時もあれば、ロジカルに説明する文章力が必要な時もあります。WEBであればSEOライティングが必要だったり、イマドキな言葉を使ってキャッチーな文章を書かなくてはならなかったり、時に知識が必要になるかもしれません。表現力以上に、目に留めてもらうための企画やタイトルが大事ということもあるでしょう。

つまり書く媒体や企画、目的に合わせて、テイストを考えて書くことが大事ということです。

私もついやってしまいがちだったのが、自分らしい文章を書こうとしてしまうこと。はあちゅうさんの文章が好きだとしても、星野源さんのようなエッセイを書きたくても、それは確かな実績をつくって個人として仕事ができるようになってからの話。無名のうちに自分のテイストで文章を書くのは時期尚早。「好きなことを書くライター」と書きましたが、誤解のないように伝えておくと、自分の好きな意見を自分の好きなテイストで書けるという意味ではありません。まずは好きなジャンルや好きなテーマで書くということ。SNSの普及により自分の好きなことを個人で発信できる世の中ではありますが、仕事で自分の意見を好きなように書けるようになるまでの道は険しいのでしょう。まずは媒体や企画のテイストを捉えて、合わせていくライティング力を求められます。


2:文章にツッコミを入れるクセをつくる。

文章はひとりよがりになりやすい。客観的な思考を持てる人でも、思考には人それぞれ癖があり第三者の視点を持つことは想像以上に難しいです。それでもツッコミを入れる習慣を持ち続けることでツッコミ力が上がるんだとか。また、どんな読者を想定するかでツッコミ力が変わりそう。例えば下記のように読者を想定してみます。

・読者、友人
・編集業界やライター業界の人
・ファッション業界のプロフェッショナル(ライティング内容のプロ)

1番イメージしやすいのが、身近な友人を具体的にイメージしてみること。◯◯ちゃんはこの文章を読んでくれるだろうか…と想像して喜んでもらえそうな文章、あわよくばシェアしてくれそうな文章を考えてみます。

また編集やライター業界の人、業界のプロと呼ばれる人の目線を意識して、背伸びをしすぎない文章を書くということも意識することも大切です。発信力がものを言うこの時代に、文章力のなさを気にして発信すること・書くことを避けるのは成長する機会を喪失することに繋がります。書かないことには、文章力は鍛えられないですよね。だから発信はするけれど、第一線の人の目に触れてしまう可能性も考えて、背伸びしない。カッコつけない(笑)どうせカッコもつかない(苦笑)

業界のトップに気に入られたくて書いているわけではなくても、こちらが持っている経験や能力にも限界があるから、身の丈にあった内容を書くということは気をつけなくてはならないなと、編集の方々とか変わっていると思うことです。万人が評価してくれる文章は書けなくて当たり前。それでも文章を書く時にツッコミを入れる癖は常に持っておくようにしたいものです。

3:目的を確認する

ライティングが厄介な理由のひとつに失敗した感覚を持ちにくいことが挙げられます。著書「東大作文」にも書かれていたことですが、まさにその通りだと思います。※詳しくは後述

そんな時、唯一その文章が文章として成立するのかを判断する基準は文章を書く「目的に合っているか」はひとつの判断基準と言えるかもしれません。誰かの人の心を動かすような立派な文章は書けなくても、企画の意図に合っているか、読者にわかりやすく伝わっているかをクリアできればまずは60点(ギリギリ合格)と言ってもよさそうです。

先日編集部に添削してもらった文章。とある企画でのプロフィール欄です。

(例)【とある著者の紹介プロフィール文】

田中さん(仮名) 法政大学文学部を卒業し、出版社へ入社。「◯◯」や「△△」などの企画に携わった後、初めての著書■■を発売。初版から重判になるほどの人気。

これをどう添削してもらったか。私が書いた文章は田中さんの紹介文としては成立しますが、目的に合っているかの基準で考えると不成立でした。編集部の方に提案いただいた文章はこちら。

田中さん(仮名) ファッションエディターとして△△で活躍中。ヒット中の著書■■は◯◯で披露している☓☓は必見です。

堅苦しくなくて読みやすいテイストに直されています。また、なぜその企画の先生に呼ばれたのかが簡潔でわかりやすいです。

(例2)

【高見えするブランドをいくつか紹介するページ。コーデと合わせて簡潔に伝える】

背中が開いたデザインのワンピースの紹介タイトル

お値段以上の映えワンピなら◯◯におまかせ
背中開きのデザインが今っぽくてヘルシー

間違いじゃない…かもしれませんが、今っぽくてヘルシーなのは、他のブランドでも同様のことが言えます。見てわかることをそのまま描写するのではなく、写真を見た人の気分を上げることを書くとより伝わりやすい文章になりそうです。

お値段以上の映えワンピなら◯◯におまかせ
「振り返ると背中がチラリ」こんなギャップにキュンとくる♡

こちらも同様に、ブランドとコーデに関する紹介文

圧倒的クオリティ!UNIQLOは通勤ブラウンを狙って
UNIQLOだからこその品質。シンプルなコーデによく合う

UNIQLOは確かにクオリティがいいですが、他のブランドを紹介することも踏まえ、UNIQLOだからこその品質と言い切るのはやや浅はか。「シンプルなコーデによく合う」も間違いではないかもしれませんが、そのコーデに合う描写を丁寧にすることが必要なようです。

圧倒的クオリティ!UNIQLOは通勤ブラウンを狙って
シンプルなアイテム合わせにボリューム袖が華やかさをプラス

最初の文章からはコーデが想像しにくいですが、添削後の文章は少しコーデが想像できるのではないでしょうか。

文章からコーデの絵が浮かぶような文章を心がけると良さそうです。

最初の文章も間違いだとは言い切れない。それでももっと目的に合った文章があるということのようです。これがライティング力の違いに繋がるのですね。


学べば学ぶほど、noteでの文章力や文章を書く目的を考えるループにハマり、、自分の首を絞めていると気づいたこの頃(笑)マガジンの編集とリライトももう少し力を入れていきます。。

では。

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