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宇宙への「熱い」思いと自分の強みを活かして!SPACE COTANインターン オノディーさん インタビュー

こんにちは。SPACE COTAN株式会社は、北海道に「宇宙版シリコンバレー」を作るべく、実現に向けた活動をしています。会社には、社員だけではなく、インターンをしている方もいます。他この記事では、インターンをしているオノディーさんへ大出大輔COO(最高経営責任者)がインタビューをし、活動内容やキャリアビジョンについて聞きました。

<SPACE COTANへの参加きっかけは、宇宙への「熱い」思い?>

大出:初めに、オノディーさんがSPACE COTANへ参加するに至ったきっかけをおしえてください。

オノディー:私は、小さい時から宇宙開発に携わりたいと考えていました。自分の経験の中からでも何か宇宙開発に役立てられることはないかと日頃から考えています。職場ではプラント補修の現場監督を務めた経験があったので、この経験からロケットの射場整備の仕事なら自分にもできるのではないかと考え、ロケットの射場に関する情報を集めていました。そんな時、HOSPOと大出さんを知り、大出さんにTwitterのDMで直談判して参加させていただくことになりました。

大出:非常に熱いメッセージが込められていたとか

オノディー:どうなんでしょうか(笑)小さいころから宇宙が好きだったので、そういう意味では熱意は、自然と入っていたのかもしれません。

<幼少期に憧れたHOPE>

大出:宇宙に興味を持ったきっかけを教えてください。

オノディー:幼稚園か小学校の時、母が飛行機やロケットの載った図鑑を買い与えてくれたのがきっかけです。すごく気に入っており、特にその表紙に写っていたのがアメリカのスペースシャトルでした。これがすごくかっこよく見えたことが宇宙に興味を持つきっかけになりました。図鑑には日本版スペースシャトルと言われた「HOPE」の概要やロケットの飛ぶ原理、姿勢制御について書かれており、いつかは宇宙開発に関わりたいと思うようになりました。そこからはずっと、宇宙関係を目指すようになり、大学でもロケットに関わる専攻を学びました。

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↑日本が開発していた有翼往還機「HOPE」(Credit: JAXA)

大出:オノディーさんは、海外大学でのインターンシップの経験もお持ちと伺いましたが?

オノディー:香港でインターンとして2ヶ月間研究した経験があります。当時は大学院生で、グローバルに研究できる人材になりたいと、思い立って参加しました。

英語もそこまで得意でない中で飛び込んだので、コニュニケーションが上手く取れずインターン先の教授に結構嫌な顔もされたりしました。初めは本当に大変でした。ただすごく悔しくて、聞き取れなかった音は必ずメモをして、その日の夜に繰り返し聞き直して勉強して、次の日には聞き取れるようにしてといったことを毎日繰り返しました。

大出:その日のうちに…、すごい執念ですね。

オノディー:大変ではありましたが、最後の方は教授にも認めておもらうことができ、嬉しかったとともに貴重な経験になりました。
そのようなこともあり、また海外での研究の経験から、次の世代の研究環境の改善などにも今は興味があります。
自分のように航空宇宙を目指しつつ、それでも叶わなかった人たちのために、研究の場や宇宙開発に関わる場所を作りたいと考えており、HOSPOでの活動を通して、そういった環境づくりや、ひいては日本の宇宙産業を育てていきたいと思っています。

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↑実際に作業をしていた海外大学の研究室・実験室(本人提供)

<HOSPOの活動を通して自分の強みを発揮できる!>

大出:オノディーさんの現在のHOSPOでの活動を教えてください。

オノディー:現場よりは一歩引いた視点ですが、各国のロケット打ち上げ数に関するレポートを作成しています。世界情勢も相まって、宇宙開発に対する各国の様々な様子を見ることができます。特に目立つのはやはり、アメリカと中国の伸びですね。

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↑オノディーさんが作成しているレポートの一部(本人提供)

またレポートを作成してみて思ったことは、世界では思ったよりも多くのロケットが日々打ち上げられているということでした。年間100本ほどなので、3日に1回ぐらいはどこかしらでロケットが打ち上がっていると考えるとかなかすごいことだなと思います。また、こういった宇宙に関する情報発信は、元々個人的でも行っていたので、こういったHOSPOという場で自分の強みを生かす活動ができていてことはもありがたいなと思っています。

大出:オノディーさんの今後について教えてください。

オノディー:私は社会人なので、基本的には日々の業務をこなしていくのですが、その傍らで大学院時代のデータを用いて、論文を執筆しており、それを元にして博士号を取得予定です。
また、自分がなかなか苦労した点でもあるので、いつかは財団などを設立し、若手研究者向けの支援プログラムを作りたいなと思っています。
若い人にとって誇れる日本にしたいなと思っています。

大出:最後にHOSPOにひとことお願いします!

オノディー:HOSPOを通して、ロケットが毎週のように打ち上がる日本を実現したいです。最近では、宇宙業界に新しいプレイヤーも増えてきているので、さらに盛り上げていきたいです。
また先ほども述べましたが、世界でみるとロケットは年間約100本、つまり3日に1回ぐらい打たれています。ですので、日本国内で毎週ロケットを打ち上げるというのも案外とできるのではと考えています。ぜひそういった日本を大樹町から作っていって欲しいと思います。

Credit: JAXA
扉写真Credit:  NASA/Tony Gray, Tim Powers, Tim Terry

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