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私たちの学会と今月の総会のおすすめセッションを紹介します!

良質な病棟診療ワーキンググループ第3回目のNOTEになります。

1回目は、代表の長崎一哉先生よりホスピタリストそのものの説明をしていただき、2回目は論文マイスターの原田拓先生にホスピタリストのエビデンスを紹介いただきました。

今回は、箸休め的な感じで、我々ワーキンググループの母体となる日本病院総合診療医学会(http://hgm-japan.com)に関する紹介をいたします。

日本病院総合診療医学会は2010年に誕生し、2022年8月19-20日の学会で第25回を迎えます。え、学会って1年に1回じゃないの?って思う方もいらっしゃるかもしれませんが、当学会は1年に2回行われます。実はそこに、さまざまなメリットがあります。例えば発表の機会が増えることで若手が様々な活動の報告をすることが出来たり、学会を機に知り合いを増やしたりすることが出来ます。実際学会員の数も2022年現在2,000人を超え、本家の米国ホスピタリスト学会の20年の成果でZero to 50,000 (NEJM. 2016 Sep 15;375(11):1009-11.)まで増加した勢いには及ばないものの年々増加傾向にあります。

わたくしや今一緒に働いているメンバーのほとんどは本学会やもう1つの総合診療系学会である日本プライマリ・ケア連合学会を通じて知り合いました。ぜひ皆様とも総合診療医の輪を広げていけたらと思います。


さて、第25回日本病院総合診療医学会について話していきたいと思います。今回は、「今こそ!病院総合診療」のテーマで岩手県立胆沢病院の渋谷俊介先生が会長となりOnlineでの学会を開催します。こちらが参加URLとなります。https://www.tohoku-kyoritz.jp/hgm25/jizensanka.html

Online開催のため、セッションによっては後日視聴することも可能です。今回、個人的にお勧めしたいセッションをいくつか紹介したいと思います。

① 「指導医へのステップ:明日から使えるFaculty Development〜総合診療科のリクルート・マネージメント戦略」

8月19日  8:40-10:10

座長:長野 広之、山下 駿、原田 拓、宮上 泰樹
演者:大杉 泰弘

組織マネジメントに欠かせない人集め、、、悩ましいですよね。藤田保健衛生大学 総合診療・家庭医療プログラムといえば日本でも1, 2を争う人気プログラム。本セッションを聞けば、あなたも明日からリクルート上手に!

② 読んで、書いて、楽しい!記述研究を学んでモテモテ指導医になろう! 

8月19日  10:20-11:50

座長:宮上泰樹
演者:石塚晃介、大塚勇輝、熊川友子、長野広之、原田拓、山下駿

研究という言葉にアレルギー反応を起こしてしまう方も、研究に興味のある方も大丈夫!記述研究の面白さや明日から使える後輩への臨床指導Tipsを存分に盛り込んでいます。あなたも明日からモテモテ指導医になれるはず!

③ 「病院総合診療医のための周術期管理ベストプラクティス」

8月19日 14:20-15:50

座長:長崎一哉、鈴木智晴
演者:平岡栄治

周術期管理はホスピタリストが貢献できる重要な分野の一つです。ただ、周術期管理に自信がない方は多いと思います。本領域のトップランナーである平岡先生から最新のエビデンスに則った「ベストプラクティス」を教えてもらいましょう!

④ 総合診療専門研修プログラムの本音 若手同士で語ろう 専攻医と卒業生の視点より

8月19日  16:00-17:30

若手同士だから語りあえるリアルな悩み。若手の気持ちや悩みをより深く知りたい指導医層も、現専攻医の先生も、将来的に内科・総合診療を考えている学生や初期研修医の方、さまざまな立場の方に響くセッションになると思います。

⑤ 「臨床推論・マネジメントMKSAP19~必須知識を体得する米国流ショートカット」

8月20日  10:20-11:50

座長:八重樫牧人、松尾裕一郎
演者:原田愛子、吉田明人、本村芳一、山本興幸、小平翔太、西村義人、染小英弘、猪飼浩樹、冨永尚樹、鶴田慧司郎、田丸聡子

米国の医学知識を知り、学ぶことで一段階自身の医療を向上させようという企画です!問題の解説が非常にわかりやすく気軽に勉強できますので是非!

⑥ 診断クリニカルパールズ~診断エラー症例から良質な真珠を手に入れよう~

8月20日  16:10-17:40

座長:鈴木智晴、原田侑典、冨山周作、原田拓演者:會田哲朗、鈴木森香、日吉哲也、宮上泰樹

診断エラーの症例報告から良質な診断クリニカルパールズ(診断についての格言・金言)を得るための読み方をご紹介します。また症例検討を通じて、診断エラーに精通した経験豊富な講師陣が診断の落とし穴と、これを回避するための診断クリニカルパールズをご紹介します。

⑦ 「医学生の主体性-COVID-19はどのような影響を与えたのか?-」

8月20日  16:10-17:40

座長:長崎一哉、勝倉真一、大塚勇輝
演者:面美来、高岸樹、林舞佳、坂本麻衣、松本カンナ、宮原葵

恒例の学生セッションですが、今回のテーマは医学生の主体性です。COVID-19流行以降、医学生の学び、そして生活は大きく制限されました。その中で医学生たちは何を考え、何に悩み、どのような支援を必要としているでしょうか。医学生へのインタビュー研究からこの謎を皆さんと考えていきます。

⑧ Meet the expert

8月20日 19:00-21:00

特に若手の皆さんが、仲良くなるきっかけとしてMeet the expertという懇親会があります。通常の懇親会と大きく違うのが、あこがれの総合診療医の先輩方に出会えることです。例えば、今回も獨協医科大学総合診療科の志水太郎先生や、藤田医科大学総合診療科の大杉泰弘先生、千葉大学総合診療科の生坂政臣先生などがご参加いただける予定となっており、そのほかの素晴らしい先輩方も参加予定です。それ以外にももちろん同期や近い世代の先生と、ブレイクアウトルームで話すことが出来、友達作りや今後一緒に仕事をする仲間探しに最適です。Meet the expertは学会と独立して参加できる事もあり、気軽にご参加ください。(案内はFacebookやInstagramで行いますのでお見逃しなく。


これ以外にも我々の先輩にあたるJUGLER(Japan University General medicine Leadership and Education Roundtable)のセッションや、ブラックホール研究や鍼灸や災害医療など、面白く興味深いセッションが複数ありますので皆様是非ご参加ください。

文責:順天堂大学総合診療科学講座 宮上泰樹 

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