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盲ろう者のコミュニケーション方法

こんにちは。車椅子jdのゆめほです。

私は5月の頭に急激な視力低下、視野狭窄が起こりました。病院では精査中ですが、おそらく網膜色素変性症だろうとのことでした。網膜色素変性症と難聴を併発するアッシャー症候群について、今遺伝子検査をしているところです。

皆さんは盲ろう者という言葉を聞いたことありますか?盲ろう者とは視覚と聴覚どちらにも障害がある人のことです。完全に視えないことを盲、聞こえないことをろうといいます。視えにくいことを弱視、聞こえにくいことを難聴といいます。そのため私の今の状態は弱視難聴ということが多いです。

同じ盲ろう者でも視え方、聞こえ方は違います。そのため、会話の方法も変わってきます。また先天性か後天性かでも変わってきます。色々な場合を踏まえて書いていこうと思います。

口話

盲難聴、弱視難聴の方が多く使います。難聴の程度が軽く、音声で会話が可能な場合口話(通常の音声での会話)でコミュニケーションを取ります。

私の現在のコミュニケーション方法も口話です。視覚・聴覚障害ともに後天性だったのもあり手話が使えません。現在将来のために手話を勉強しています(将来もっと聴力が下がる可能性が高い)。

後天性で障害を負った人で言葉を聞き取れる人は口話が多いかもしれません。

弱視手話・筆談

弱視難聴、弱視ろうの方が多く使います。

弱視手話ではその人の視力や視野によって視えやすい位置で手話をします。まぶしさなどで視えづらいこともあるので照明の位置などにも気をつけます。こちらは先天的に難聴があり、手話を母語に生活してきた人が使うことが多いです。

筆談ではその人が視えやすい大きさで文字を書いてコミュニケーションをとります。パソコンを使って筆談をすることもあります。こちらは後天的な障害で聞こえづらい・聞こえなくなった人が多く使います。私も環境的に聞き取れない場合は筆談をお願いすることがあります。

触手話

盲ろうの方が多く使います。文字通り、相手の手話を手で触れて読み取ります。完全に視えない・聞こえない状態になると触るということがとても大切になってきます。

触手話にもいくつか種類があります。通常通り単語を使うときや、指文字を読み取るときもあります。手話ではありませんが、手のひらに文字を書く手書き文字という方法もあります。

この方法は先天的に難聴・ろうがあり、その後視覚障害が加わった方が多く使うのかなと思います。

指点字

こちらも盲ろうの方が多く使います。指で点字を表し、手の甲などに打ってもらう方法です。

点字というのは6つの点でできています。それを指6本で表し、相手に自分の手の方に打ってもらいます。似た方法で点字ディスプレイに点字を出力し、読み取るというのもあります。

この方法は先天的に視覚障害があり、その後聴覚障害が加わった方が多く使うのだと思います。

色々なコミュニケーション方法がある!

今回は盲ろう者が使う主に4種類のコミュニケーション方法について書いてみました。障害を負う前はコミュニケーションといえば音声を使った会話が普通だと思っていましたが、今は様々なコミュニケーション方法があることを知って、興味を持っています。そして手話を現在頑張って勉強しています。手話を使えるともっと色々な人と会話ができるし、手話通訳士さんを使うこともできます。点字も今後使う・使わないに関係なく学びたいと思っています。皆さんにも世の中には色々なコミュニケーション手段があるんだよ!ということを知ってもらえれば嬉しいです。


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