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国会にいて実感する、天皇陛下が果たされている大切な役割

臨時国会が始まりました。初日には天皇陛下が国会で召集を宣言されます。憲法上、天皇陛下は国政に関する権能を持たれていませんが、大臣や大使の認証、法案や条約の公布など天皇陛下の国事行為がなければ国政は全く機能しません。国会で仕事をしていると、天皇陛下の存在の偉大さを日々感じることができます。

国会正門と御休処

国会の正門は皇居の桜田門から陛下が出られて、まっすぐ進まれた場所にあります。皇居は国会が建設される前からありましたので、国会を陛下がおいでになりやすい場所につくったということでしょう。

我々国会議員は衆議院の場合は衆議院の門から、参議院の場合は参議院の門から入場しますので、初当選してバッチを受け取る時以外は正門を通ることはありません。国会の正門はいわば陛下のための門とも言える存在です。正門から真っすぐ2階へと繋がる階段も通常は閉鎖されており、陛下が来られる開会日のみ赤絨毯が敷かれます。階段を上がった正面には陛下がお入りになる「御休処」があります。

国会の建設には当時の国家予算の10分の1が充てられ、さらにその10分の1が御休処に費やされました。現在の国家予算がおおよそ100兆円ですから、10兆円が国会の建設に使われたとすれば、御休処には1兆円もの国費が投じられたことになります。

陛下がお言葉を述べられる開会式は必ず参議院で開催されます。国会の議決については衆議院の優越がありますが、権威の面では参議院が優越していると言えるかもしれません。

皇位の継承の大切さ

陛下の「全国民を代表する皆さん」というお言葉を聞くと、身が引き締まる思いがします。こうした天皇陛下が果たされている役割の大きさを考えた時、皇位の継承について国会として結論を出すべき時期がきていると思います。


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