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女一人別府温泉旅行

とにかくどこかに行きたい。
知らない街を散策したり、おいしいご飯を食べたり、旅先で物思いにふけったりしたい。
そう思い始めるといてもたってもいられない質だ。

夏に奄美に行くはずが台風直撃で泣く泣くキャンセルとなり、ポイントで返金されたLCCのピーチポイントの有効期限も迫っている。政府はばらまき旅行支援も始めた。

「行くしかねぇ!」

という事で別府温泉一人旅を決行。
旅行支援始まるらしいよ!のタイミングだったのでちょっと宿は値上がりはしていましたが、運よく後から申請が受領されてクーポンもいただけました。宿が値上げしてるって不満の声が出てましたが、宿側としては経営の為に取れるとこで取るし、人気の期間は値段上がるの当たり前なのに。きっと不満を言う人は自分も得られるはずだった権利を得られず、他の誰かが得しているという状況が耐えられないんでしょうね。

仕事の繁忙期も終わったので有休を使い金曜に出発、土曜に帰る一泊二日の弾丸旅行。しかも帰りは12:50の便。ピーチは安いけどやっぱり便の数が無く自由度が低いのが欠点ですね。

一日目、10:15成田発
この成田が遠い遠い。LCCなので遅れるのが怖くて早めに家を出ました。
飛行機が飛び立つ瞬間は毎回わくわくしていまう。
地上から浮かび上がる感覚、少しずつ建物や道路が小さくなりミニチュアのように見え、ついに雲の上に到達する。飛行機でしか見られない景色。そこまで見届けたら後は爆睡。

大分空港はコンパクトながらなんと足湯があり到着口のお土産エリアも楽しそうだ。帰りにゆっくり見ようと決めてエアラインバス乗り場へ急いだ。
大分空港に来るお客さんの大半は別府か湯布院の温泉目当てなのか、アクセスが充実しているのが嬉しい。到着口の目の前にバスチケット売り場があったので簡単に別府行きのチケットをゲット。

私の泊まる宿は有名な地獄めぐりエリアからさらに山側へ進んだところにあった為、のんびり散策しながら歩いていくつもりでした。
googleマップで見た感じ「六勝園」というバス停が近いのかな、という安易な理由で下車したのですが、私以外誰も下りず、運転手さんに「ここで大丈夫なの?」と確認される始末。
後でわかったことですが、普通はその次の「別府北浜駅」あたりで下車してローカルバスに乗り換え地獄めぐりエリアへ向かうのが一般的だったよう。
ぽつんと残された私は意気揚々と田舎街を汗だくになりながら散策したわけです。
ゲートボールをしているあばあちゃん’Sや、家の前の道で縄跳びしている子供達を横目に歩く知らない町はそれはそれで楽しかったので良しです。

道すがら見つけたこのお店もとっても良かった。

甘味茶屋

お昼を食べ損ねてお腹ぺこぺこだっのでとり天定食を注文。サクサクとり天に柚子胡椒とポン酢が効いて玄米ご飯が進みます。

とり天でお腹いっぱいになってしまいましたが、隣の女性2人が食べていたきなこ餅がおいしそうなこと!「やわ~い!うまっ!」とお姉さんたちも絶賛していました。
もう一度来れたら絶対食べたい。

温泉街は本当にそこかしこでもくもく湯気がたちこめ、気分が上がります。
外国人も戻ってきているようでアジア人中心に団体客も来ているようでした。やっぱり海外の人が足湯ではしゃいだりゆで卵を嬉しそうに食べている姿を見ると嬉しい。日本を好きになって帰って欲しいなぁと思います。

温泉街のお魚屋さんに佇む自家製招き猫
かまど地獄の100度越え水色温泉
水色温泉のすぐ隣なのに血溜まりな温泉
即席ハロウィン
別府湾に続く温泉混じりの川

地獄めぐりもそこそこに、お宿「和の宿 夢月」に到着。
詳しくはこちら→http://beppu-mutsuki.com/

一人の宿泊もOK、24時間入れる貸切風呂もあって、さらにビール飲み放題。酒飲みの独身アラサーの私を受け入れてくれるなんとも優しいお宿でした。施設の説明からお部屋まで案内してくれた若い男性はアルバイトかな?と感じるほどのたどたどしさはあったものの一生懸命丁寧に説明してくれる姿が好印象でした。ガンバレ若造!という感じ。正社員だったらごめんなさい。

遅めのランチだったのでご飯は19時にお願いして早速温泉へ。
貸切で入れる家族風呂は5種類(露天・半露天・内風呂など)あり、空いているかどうかはロビーで確認できるようになっています。いちいち予約制じゃないのがめんどくさがりの私としては嬉しかった。

杏の湯

貸切嬉しい!誰の目も気にせず独り占め。これぞ一人旅の醍醐味。実はこのお風呂ジャグジーになります。温泉でジャグジーって初めての体験。ブクブクされながらなんか笑っちゃいました。

しっかりほぐれた後にはもちろんビールを1杯。

バーカウンターにサーバーがあるので自分で好きなだけ注いで飲めます

グラスもしっかり冷えていて嬉しい。
なぜかこのビールサービスについてHPに載ってないのです。

お部屋に戻ってゴロンゴロンした後、いよいよ夜ご飯。
食事処は個室になっているのでこれまた独身女の一人旅には優しい。
宿の方も申し訳なる程親切だが、コロナの影響らしくお食事の説明もそこそこにすぐ引っ込んでくれる。味も大満足。

バターの効いたステーキ
さつまいもシャーベットとあん餅


正直、外から聞こえる子供たちのはしゃぐ声を聴くと羨ましく思ったりもした。でも自分の時間を自分のお金で充実させてる私もそこそこいいでしょ、とも思う。誰かと来ればそんなこと考えずにキャッキャできるけど、いろいろ考えるのも嫌いじゃない。

予想以上にボリューミーなご飯にしばらく動けなくなりまたお部屋でゴロンゴロン。ちょっと動けるようになったら温泉、そして湯上りのビール。
最高。

2回目は菫の湯

小説の続きを読みながら寝落ちして、夜中に目が覚めると夜中の3:45。
朝早起きして最後にひとっ風呂と思っていたけれど、夜中の温泉も悪くない。いつも使用中で入れなかった一番広い貸切露天風呂も空いている。
しんと静まり返った館内をこそこそ抜け出して外の露天風呂へ。
気温も下がって、柔らかいお湯が心地いい。
なんとも贅沢な時間。今襲われたら一発で死ぬなとか思った。
ぜひ、みなさんにも夜中の温泉やって欲しいです。

ホカホカあったまった後、朝ごはんの時間まで二度寝してもりもり朝ごはんを食べ終え帰路へ。
ご飯少なめにしてもらって正解でした。

自分であぶって食べられるアジの干物がおいしかった

そういえば夜ご飯の時は香ばしいほうじ茶で、朝ごはんはすっきりする緑茶でした。そういう細かい配慮って嬉しい。
チェックアウトの時もぐっすり眠れましたか?って声かけてくれた。
3つのお風呂に入りましたがどれもお掃除が行き届いてて本当に当たりの宿だったなーと。

別府温泉は初めて行ったのですが、普段は速攻でボディクリーム塗らないとかっさかさになる私の肌が、そのままで平気だったのが驚きです。
やっぱり温泉パワーてすごいんですね。

大分空港の窓から

抜けるような晴天に見送られて東京へ。
次は彼氏と温泉行くぞ!

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