宮崎県の民放について その1

宮崎県の民放が2局しかなくて寂しかったという話。何故それだけしかないのか。

学会で宮崎県を訪れた時のこと。

国内開催で参加者のほとんどが日本人という環境ではあったが、私にとっては初めての国際発表であった。結果として台本は飛ばす、質疑は全く聞き取れず、応答は何一つ通じず、実に楽しい学会であった。
普段は学生の発表中、常に頭を抱え貧乏揺すり舌打ちと我々に圧を掛け、終わってから延々と悪態を突いてくる指導教官も、なにかの峠を越えてしまったのか優しかった。6年間いた博士の先輩ですら一度も奢って貰ったことがないという吝嗇な先生がなんとコーヒーをご馳走してくれた。

疲弊して家に帰った。
とはいえ、やることはやったので気持ちは晴れやかだ。
一息ついてテレビをつける。思えば昨日は準備で忙しかったのでそんな余裕もなかった。
地方で宿泊するときのささやかな楽しみのひとつがテレビだ。知らないCMと見慣れない地域の天気予報。遠くに来たという非日常を実感させる。
とりあえず品定めにチャンネルを回す。5回切り替えボタンを押したところでチャンネルが1周する。

うん??

もう一度チャンネルを回す。やはり5回で1周。
つまりチャンネルが4つしかないのだ。
NHKと教育テレビを除けば民放は2局しかない。
流石に田舎が過ぎる。なんて遠くに来たんだろう。
こういうことがあるから旅先でのテレビチェックは欠かせない。

次回、本題に入る。
何故宮崎県はそんなにテレビ過疎なのか。

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