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アベコベの世界 自己否定の仕組み その4

今回のセラピーは前回の続きで母親の心のお世話をしていた「自己犠牲」のパーツさん「シロマルさん」からはじめました。幼児期から母親が苦しいと自分も苦しくなるので先回りしてお世話をしていました。母親を中心に置くのをやめて「自分を中心に置くことを許可していいよ」と「シロマルさん」に教えてあげました。そして「お母さんの苦しみを背負わなくていいよ」と言ってあげました。
そしてセッションを進めるうちに「シロマルさん」の他に母親を攻撃してしまうと自分の居場所がなくなってしまうため「攻撃を抑えるパーツさん」もいることがわかりました。そしてこんなサイクルにはまっていました。

・自分の意見を言う→母親とケンカになる→母親が他の家族に言う→他の家族から攻撃される→怒りがたまる

この「攻撃を抑えるパーツさん」を「火山さん」と名付けました。この「火山さん」の気持ちを聞いてあげたところとても怒りがたまっていました。そして充分に気持ちを聞いてあげてから「辛かったね」「気持ちわかるよ」と声かけをしてあげて「火山さん」を安全で快適なお部屋に移動してあげました。そこで今回のセラピーは終わりました。「火山さん」の気持ちをよく聞いてあげることが宿題となりました。

母親とのケンカは自分と違う子供の考えをあらためさせようとしておこっていました。違う考え方は家族(集団)にとって都合が悪いからです。そしてケンカの後に必ず美味しい物が出てきたように思います。(ドーパミンが出る)
つまり「嫌な事を我慢する」→「ご褒美がもらえる」この脳内の仕組みにより依存のサイクルがつくられていました。そしてこの依存のサイクルから抜け出すことは可能です。まず自分の状態に気づくこと、そしてこういったセラピーも有効だと感じています。



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