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読書記録「翼をください」

原田マハさんの「翼をください」上下巻。

kindleで読んだので実際の分厚さは分からないのですが、一気に読むのではなく何ヶ月かかけて読みました。なので、内容に沿って例えるならずっと空の旅をしているようでした。

あとがきを読んだら、実際に念入りな取材や協力の元、飛行のシーンを描かれているようで。それだけに飛行機操縦や世界一周をする間の様子、全てリアルに感じられました。

印象的だったのは、エイミーのセリフ「世界は一つ」。世界大戦が起こっていた時代の、エイミーの言葉だからこそ心に染みるものがありました。

この「翼をください」は、現代の新聞記者・翔子の取材から始まり、それから舞台は過去へ。実在する女性パイロットをモデルにしたエイミー・イーグルウィング視点になり、空を飛び世界一周への旅立ちから失踪してしまうまで。日本人のカメラマン・山田順平視点になり、日本で作られた飛行機・ニッポンに搭乗し仲間と共に世界一周を目指してからの色々。

この三人の視点を巡って、一つの壮大な物語が繰り広げられます。

心に残ったのは、空を飛び終わったような清々しさでした。

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