ウラカワワタル
なぜだかうまく生きられない、 わんぱく盛りの息子と娘との生活で感じた恥や憂いや喜びを 自由律にて記していきます。
小説はっぴーちゃんをまとめたマガジンです。
練習のために書いた短編小説を公開しています。
【ぼくのまなざし】とは、プランナーであるぼくや、ぼくの周りのひとたちが、日頃抱える『悩み』や『困りごと』に対して『こうしたら(少しは)よくなるんじゃないか?』という具体的な対策を企画し実行してきた軌跡をまとめたものです。
生活していて「なんでそう言うんだろう?」「どこからきたんだろう?」と疑問に思った言葉を調べてます。 PS.小学館の百科事典、おまえ最高。
記事を書きました。ブランディングをはじめとするあらゆるクリエイティブを行う時に大切しているヒアリングの心構えのような内容です。 https://note.com/shiftbrain/n/n99c1de78720b
座談会しましたっ https://note.com/shiftbrain/n/n1213381e6c32
無垢なものにあこがれる。 作られすぎていないもの、自由なもの、他人の目を気にせず、伸びやかで、健やかなで、あたたかで、やわらかく、それでいてしっかりしてて、すこしさびしげなもの。 決して難しくないもの。 かんたんにみえるもの。 かんたんにみえるのに、複雑で、 それでしか表現し得ないかたちになっているもの。ぼくは憧れる。 あさ、雨降る登園の道中で、むすめが踊る。 「みて、これがトラ!」はいはい。 「んで〜これがちょうちょ!」あらー。 短い手足をせいいっぱい伸ばしたり
久々に実家で過ごしていると、物の場所がわからない。 朝、目玉焼きをたべるのに箸がほしかった。キッチンにあるぜんぶの収納を開けて見たがなかった。しかたなく、フォークで食べた。 自分の家には【あって当然のもの】もない。 ボールペンや鉛筆、付箋、ウェットティッシュ、ハンドクリーム。 以前実家にもあったそれらも、いつのまに、まったくない。 (実家に帰って、どこに何があるか分からなくなったら、本当に自立したということなのかもしれないなぁ) 綿棒を探しながら思った。 耳の中
夢に死んだじいちゃんが出てきた。一緒に埼玉の伊奈の釣り堀に来ていて、金魚を釣っていた。いや、釣っていない。全然釣れなくて、暑くて、二人で釣れないねぇと話しながら、じっと金魚がかかるのを待っていた。 途中、堀を挟んで向かい側に座っていた親子が、釣り堀の中に落ちた。子供は首まで水に浸かってびしょ濡れで、すこし気持ちよさようだった。子供は笑っていた。父親もはじめ煩わしいような顔をしていたが、すぐに大笑いした。釣り堀にいる皆、それを見て、にこやかに笑った。 自転車で帰った。
「ね、なんでじいちゃんの背中には怖い絵が書いてあるとよ?」 「こりゃ絵でぁないばい。入れ墨ばい」 「いれずみってなんね?」 「こらぁの、わるそこと【悪いこと】すると自然と浮き上がってくるんよ!」 「じゃあ、洗って落としてあげる!」 「だめぇだめぇ、もう消えん、これは。わるそことすっと、もう消えんのよ」 夏休みに帰省すると必ず僕は祖父と一緒に風呂に入った。祖父の背中には大きな不動明王が彫られていて、彼の目玉は左右で違う方向を向いていてどこを見てるのか分からなかった。
彼女は僕の7つ上。いわゆる姉さん女房だ。 僕が27歳、彼女は34歳の時に、僕たちは知り合った。 初めて彼女に会ったのは、職場の忘年会。会って少しして、この人とは波長が合うなと思った。彼女はニューヨークの大手広告会社で働いた経歴もあるバリバリのキャリアウーマンで、中学生のときから大学卒業まで、有名私立学校に通っていた。幼い頃からバレエを嗜み、大学時代はヒップホップダンスサークルに所属し、活発で清らかな青春時代を過ごしていた。英語はもちろんペラペラ。そういった経歴や経験を持って
先週に引き続き、混んでいる病院に来た。 前回並んだ経験から、どれくらいの時間待つかを体感で掴んでいたので、読書が捗った。そのせいで、30分くらいで持ってきた読みかけの本が終わってしまった。 暇なので辺りを見回していると、先日おじさんに怒鳴られていた受付の女性の髪型が変わっていることに気がついた。多分カラーも変わったようだけど、前の色を注意して見ていなかったので、想像の域を超えない。病院という職場で許される、めいっぱいの明るさを帯びた、綺麗な栗色だった。 定期的に坊主にし
昨晩は仕事関係の人たちとご飯に行った。 翌朝どっと疲れていた。 朝布団の中で、結婚する前は週の半分は誰かと何処かに遊びに行っていたなと思い出す。 よく行っていた練馬のカウンターバーやダイコン料理のお店、中目黒の気取らないイタリアン。 みんなまだあるのだろうか。 調べればわかるけど、もう少し布団に横になり、からだをあたためながら休んでいたかった。二度寝したら、大きな木の根になる夢をみた。 息子とスラムダンクを観に行く約束をしていたので行った。観るのは2度目だったが、楽しめた
今日は息子が友達の家に行くと言うので、手ぶらは良くないだろうと思い、朝スーパーに一緒に行って、袋菓子をいくつか買った。娘も連れて行った。 帰り道、娘が公園に行きたいとぐずったので寄った。ブランコ、滑り台、鬼ごっこ、かくれんぼ、一通りした。抜けるように空が青くて気持ちがよかった。天気もよく、暖かかった。空気が、春のそれだった。くしゃみが出た。いいようなわるいような。 昼にNetflixで『ミナリ』をみた。とてもよかった。物語としての「大きさ」がとてもよかった。自分の欲してい
朝5時に起きる。一階に降りて、コップ一杯の水を飲む。寝巻きから上下ジャージに着替え、玄関に腰を下ろして、靴紐を結ぶ。まだ強烈に眠いし、外も寒い。こんなときは、体がベルトコンベアーに乗って、自動的に動かされていると錯覚するように、玄関の外に出る。 そうして僕は走り始める。 「パパはなんでまいにち走ってるの?」 このまえ、毎日走りに行く僕に、息子が聞いてきた。 「体にいいからだよ。あと気持ちもいい。」 「え、何か追いかけてるの?」 「そうかもねぇ」と僕は答える。 そして
下北沢の街はひどく冷たくて、皆×0.95ぐらいの大きさに縮み上がって足早によく舗装された道を滑っていく。帰りにげんちゃんと油そばを食べに行った。何が食べたいと聞いたら油そばだとげんちゃんが言った。 お昼にラーメンを食べていたが、まあ良いかと思った。油そばは油そばであって、ラーメンではない。何も言わずに店に入って、あまり深く考えずに大盛を注文してしまった。帰りの車内で激しく後悔した。 朝は電車の中で倒れてしまった。久々にパニック発作を起こして、呼吸困難になり、酸欠で倒れた。
朝から病院に行った。とても混んでいた。受付のエリアには人がごった返していて、整理券を配っていた。僕は114番のカードをもらった。みな入り口で整理券をもらって、カウンターの前に列をなしていた。カウンターの前だけではスペースが足りず、その列は廊下のほうに伸びていて、廊下のどん詰まりまで人が並んでいて、そこで折り返して、また入り口付近まで人が並んでいた。入り口の周りには常に人がいて、自動ドアはその人たちを感知していて、ずっと注意深く全開になっていた。だから受付は寒かった。 どうな
僕はそのとき賑やかなところに立っていて、そこは下北沢の駅前で、井の頭線と小田急線の改札口のちょうど間のあたりで人を待っていた。 僕よりもずいぶん若い人たちがたくさん通り過ぎていった。みんな上着が明るくて、白やベージュ、赤なんかもいる。そんな中を僕は真っ黒な格好で、歳をとったなぁと改めて実感した。 僕は待ち合わせしていた。人を待つのは嫌いじゃない。だから、よく人を待たせてしまう悪い癖がある。なかなか治せない。 待っているあいだ、とくにやることもなくて、いや、やらなきゃなら
おじさんとはよく、おじさんの家の裏にある、竹林の中の池にいった。寒い季節には池にカルガモがいて、おじさんと僕はパンの耳とか持って厚着して着膨れしてゴリラみたいにウホウホ歩いたり走ったりして向かった。 池はそんなに大きくなくて、今見に行くと大きな水たまりのような場所だけど、当時の僕にとっては池だったから、池とここでは書くことにする。 池の一片には木製の柵が取り付けられていた。僕たちはいつもそこからカルガモに餌をあげた。僕たちが柵のところに立つと、カルガモたちはンガンガ言いな
スーパーどうでもいいことなんですが、今日ふと (そういえば一日署長ってあるけど、今日という日にも一日署長が任命されては消えていっているのかな?) と気になってしまい、とりあえず本日11月30日の一日署長についてのニュースを調べてみました。結果は以下の通りです。 新内眞衣さんという女優さんが、朝霧署の一日署長 タカアンドトシさんが川越の一日署長 タレントでドラァグクイーンのナジャ・グランディーバさんが滋賀県警彦根署の一日署長 鳥栖市でサッカーJ1・サガン鳥栖の選手が