マガジンのカバー画像

音楽コラム

36
運営しているクリエイター

2021年1月の記事一覧

夢を叶える魔法の言葉

急遽、本番がふたつ入ることになって 予定していた計画がタイトになる。 できない理由を考える前に 深呼吸して、自分に問う。 「実現するために 今できることは なんだろう?」 小さな一歩を踏み出すと 不思議とすべてが、うまくいく。

作曲するように 言葉を綴る

人生の大半をバイオリンと共に過ごしてきたから わたしの心と音は直結していて、制限がない。 一方 物を書くことは、心になるたけ近い言葉と音 リズムとテンポをさがす、作曲のよう。 どちらの根底にも、目の前の尊い命に対する感謝がある。 この画面の向こう側にいる、あなたへ きょうも ありがとう

蔵という異世界へワープする

練習場として借りている蔵。 となりの公園では、こどもたちが笑い声をあげている。 重い扉を閉めると、しんと静まりかえった空間。 社会との接点から、束の間、閉ざされた わたしだけの心的スペース。

森とつながるブラームス

ブラームスはドイツの三大Bとも称される(バッハ、ベートーヴェン、ブラームス)偉大な作曲家のひとりです。 多くのバイオリニストにとって、特別な存在として位置づけられるブラームスですが、かくいうわたしも、恥ずかしながら10代のころ、恋心のようなものを抱いていた時期がありました。 4月10日のリサイタルプログラムに組み込んでいる、バイオリンソナタ第1番「雨の歌」は、1873年に作られた同名の歌曲のメロディーを第3楽章に引用したことから、この題名で呼ばれるようになりました。 【

学びとは100%受け入れる心

今まで延べ200人以上の指導に携わってきた。 バイオリンのレッスンを仕事の主軸にしてきたわけではないので、人数としては少ないほうだと思う。それでもいろいろな方とのご縁をいただき、指導していく中で、揺るぎない自信が生まれたものがある。それは 「わたしは、人から物を教わる、プロフェッショナルだ」 決して教える側ではない(笑) 長年、指導に携わっているかたは、もちろん教え方も一流だと思うのだけれど、なにより学びを受け取る心構えというものを、誰よりも理解していると思う。 な

バイオリンの弓はお馬のしっぽ

レッスン中、生徒さんから 「弓の毛って馬のしっぽなんですよね?」 と聞かれたので 「そのとおりです。弓の毛はお馬さんのしっぽで、バイオリンの弦は羊の腸ですよ〜」 と軽い調子で答えたところ 「え”っ!?」 「あっ・・・」 みたいな気まずい感じに。 グロテスクだったかな、ごめんなちゃい。 バイオリンの弦は、テニスのラケットにも使われているガット弦に、スチールがコイル状に巻かれている。最近はガットではなく金属弦を使う方が多いのだけれど、第2次世界大戦以前はガットが

場を整える

場を整えるとは、物を整える技術のこと。物とは音のこと。 音=周波数を整える方法は至って簡単だ。対象となるモノと向き合い、視る。そして可能であれば触れる。 音の研究を続けていたある日、不思議なことに気がついた。 家の掃除と換気を徹底してから演奏の本番に臨むと、コンサートホールでの音の通りが非常に良いのだ。 外側の現象に影響されるのか、はたまた内面が外へ反映され、引き起こされる結果なのか。 会場へ着くと、まず客席のあらゆる場所から視点をインプットし、座席にかるく触れる。

演劇の毛利さん【星の飛行士】

昨年末にレコーディングさせて頂いた音楽劇「星の飛行士」の公演が、1月6日から 池袋サンシャイン劇場 で始まります。団員の皆さまは、頻繁に行われる検査や感染予防に、万全の対策で臨んでおられるとのこと。ライブ配信も予定されているようですので、もし演劇にご興味のある方は応援して頂けたらと思います。 作曲のYodaさんとは少年社中を通して、長らくお付き合いさせて頂いているのですが、久しぶりにバイオリン1本で何重にも重ねる「一人エンヤ祭り」が非常に楽しかったです。 今回は2時間のお