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場を整える

場を整えるとは、物を整える技術のこと。物とは音のこと。

音=周波数を整える方法は至って簡単だ。対象となるモノと向き合い、視る。そして可能であれば触れる。

音の研究を続けていたある日、不思議なことに気がついた。

家の掃除と換気を徹底してから演奏の本番に臨むと、コンサートホールでの音の通りが非常に良いのだ。

外側の現象に影響されるのか、はたまた内面が外へ反映され、引き起こされる結果なのか。

会場へ着くと、まず客席のあらゆる場所から視点をインプットし、座席にかるく触れる。舞台へ立ったら、お客さま全員のお顔を心におさめて演奏を始めると、不思議と場が静かになる。

何度も実験を繰り返して、いよいよ本当らしいと理解できたとき、整理収納アドバイザー2級の資格試験を受け、本格的に自宅の片付けを開始した。

物置でも引き出しでも、一度全ての物を出してみる。

①壊れているもの、使わない物

②1年以上使っていない物

③2、3ヶ月に一度は使う物

④毎日使う物

4つのグループに仕分ける。

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①はゴミとして処分し、②は保留ボックスへ入れて半年〜1年間放置。その間、一度も開けなかったら、中身を確認せずにそのまま捨てる。

単純計算すれば、これで1/2に減るわけだが、わたしはこのとき人生のドン底から這い上がろうとあがいていたので、1年どころか1ヶ月に一度も使っていないものまで、迷わず捨てた。

こんなことで躊躇していたら、人生は変えられないと必死だったのだ。そして実際どんな小さな行為でも、行動で示さない限り、運命なんて簡単には変わらない。

捨てるポイントはまだ使えるか使えないかではなく、実際に使っているかいないかなのだ。

クローゼットにたくさんの服がかかっていても、着られる服が少なければ、なんだか足りないような気がして、同じような服を何着も買ってしまうように、不要なものに囲まれていると思考が鈍り、人生も停滞する。

毎日使うものだけに絞ると、全てを使える満足感が得られ、ひとつひとつの物と丁寧に向き合う時間も取れる。物と向き合うと周波数が整い、豊かさと静寂がやってくる。

イチロー選手は、野球を上達する1番の方法として「毎日、グローブを丁寧に磨くこと」とインタビューで答えている。

そんな馬鹿なと思うかもしれないが、楽器を扱う一演奏家として、これは真理をついた言葉だと思う。物と向き合うことで内外に影響を及ぼし、ポテンシャルと直感力を上げる。なぜだかはまだわからない。でもそうなっているのだ。

演奏会というのは、演者の内面や身体感覚を、音という周波数を通して体験して頂く場であるから、聴いてくださる皆さまが心地良くいられように、いつでも掃除を欠かさず、静かな心持で本番に臨みたい。

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先日、相方さんのバイオリンを借りて弾いていたら、楽器くんから

「優しくしてほしいのです」

とハッキリ声が聞こえてびっくりした。

戸惑いつつボディを優しく拭き、指示された場所をレイキで浄化すると、音が明らかに変わった。相方さんに弾いてもらうと

「ほんとだ!変わった」

というので、ますます不思議だなと思う。

スピリチュアルな世界というのは、なんだかふわふわとしている印象があって、ちょっと敬遠してきたのだけれど、40年間、地道に見えない音の世界を追求していたら、こんなところへ行き着いてしまった。やれやれ。

見えたり聞こえたりするのは、もう元には戻らないと思うので、これからはカミングアウトしまくっていこうと思います。合わない方は逃げてね♡ごめんね。本当は一番、わたしが逃げたいのだけれどね。人生の軌道修正をされてしまったので、ひとまずガムシャラに進んでみます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

築100年の長屋暮らし。日常ブログも更新しました。


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