Falbalaは上手く行くか

先日、新型コロナウイルスの影響で、運行の無期限延期が決定されてしまったスペインの格安高速列車、「avlo」に、フランスから対抗馬があらわれた。

現在ヨーロッパ各国では、多様な運行会社が、各国の国鉄の線路上に列車を走らせ、それによってサービス競争を活性化させることが行われている。イタリア国鉄の線路上を走る非国鉄のイタロなどが有名であるが、スペイン国鉄でもこのたびこのシステムを導入することとなった。

そこで、格安高速列車「Ouigo」で実績のあるフランス国鉄が、スペインの格安高速列車に参入する計画であるようだ。

このフランス国鉄が運行する格安高速列車は、「Falbala」と名付けられ、TGVで使われている車両を改造して使用するようである。TGV型の車両は、スペイン向けにカスタマイズされた「AVE」や「Euromed」で既に運行実績があるため、技術的な問題は少なそうだ。

しかし、ヨーロッパ各国の格安高速列車は、フランスのOuigoは成功したが、イタリアの「TrenOK」は失敗し撤退している。

フランス国鉄は現在、フランス本国のOuigoのほかにフランスとベルギーを結ぶ格安高速列車の「Izy」も手がけており、ノウハウは十分にあるとも言えるが、avloという対抗馬のいるスペインでも成功するかどうかは未知数である。

avloとFalbala、両者がどのような戦いを繰り広げていくのか、大変に注目である。

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