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ここがちがうよ海外就職!


週刊note番外編! 今回は、海外で働いて直面したカルチャーギャップについて。

日本社会は厳しいと思っていたけど、実際はアジア諸国の働く環境がゆるすぎるだけ。比較するのが難しいほどの異世界。

出勤したらまず朝食
残業なんてありえない?
病気になったらすぐ休む!

働きはじめた当初は驚きの連続で、「ホントに? これでいいの?」とビビりまくってとてもじゃないけどローカル式なんて無理。それでもやっぱり慣れて、郷に入って1年経ったら郷に従うように。

今回はアジア転職・シンガポール編として、目の当たりにしたゆかいなカルチャーギャップをお届けします。

そして、ゆかいじゃないほうのカルチャーギャップもブログにまとめました。よかったらあわせてどうぞ!

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勤務時間がちがう

勤務開始1分前に走り込んできて、タイムカードまたは指紋認証で出勤完了。
かと思えば、すぐさま会社を出ていく。それは朝ごはんを買うため。
約30分後、やっと帰ってきたと思ったら、そこから集まって朝食タイムの始まり。
にぎやかに食べてしゃべって、満足したらしぶしぶ業務開始。

勤務時間の8時間って、8時間フル集中で仕事をするって意味じゃないのかも。

ごはん食べておしゃべりしてスマホをいじりまくって、その残りの時間で1日分の仕事量ができたら案外それでいいのでは?

朝の風景から、ふとそんな仕事観を見つけてしまった。

そして退勤5分前。素早く帰る準備を終えて、終業時刻を待つスタッフ一同。
残業は悪、断固拒否です。こういうタイムマネジメントは抜かりないんだなあ。

ダッシュで帰るスタッフたちを横目に、これだけやったら私も帰ろう、と思っていてポチポチとメールを作成。それを見たスタッフの1人がすかさず、「残業なんかしないの! 早く帰るのよ!」と大声で私を叱った。

退勤時間を過ぎたらそれは残業。おかげで、キリが悪くてもあきらめて帰る勇気と、明日の自分に放り投げることが上手になりました。

レジがあわない

接客業でよくあるレジ締め。シンガポールとカナダのバンクーバーで、レジ締めをやった経験がありますが、とにかく合わない。そして、合わなくても誰も気にしない。

1000円以上の誤差が出て、レジカウンターの現金が足りなかった時。ええ、どうしよう、誰のミスだろう、とビクビクしてた私の横で、合わないねー! って言いながら記録簿にありのまま書き込んでるー!

たまにぴったりの日があると、「えーなんでぴったりなの? ラッキーだね!」 ってなる。

ほんとに? そんなもん?

はい、ずっとそうでした。

シンガポールでは5円以下のお釣りは出さないし(5円玉が最小単位で1円玉がない国)、カナダではチップの文化で多めに払ってくれたりすることもあるから、合わない理由もあるけど。けどさあ…。

10円玉が1枚足りないだけでレジ周りを必死に探したり、100円余分になった時のどうしよう感。100円もっていくわけにもいかないし…。
という日本のレジ締めがもはや遠い過去に。

こうして自分にも他人にもゆるく優しくなっていくんだろうなぁ、と閉店作業のレジ内での経験値。

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有給と病休は別腹

シンガポールでは、労働者の権利が守られておりまして。そのうちの1つがMCと呼ばれる病休。

出勤時間5分前に会社に電話をして、具合が悪いので今日は休みますと連絡すれば1日休みになるシステム。

シフト勤務のサービス業は辛かった…。その日になって予定していたシフトがガタガタになることもよくある。でも病気なら仕方ないよね。シフトより健康が大切!
そんなアジアの優先順位。

これが日本だったら、そうかゆっくり休んでね、と有給扱いになるところ。
シンガポールでは、病院に行って5分診察を受ければ診断書が発行されて、その診断書を休み明けに会社に提出すればMC(病休)扱いとなる。
このMCは有給と別腹で、両方合わせて年間30日ほど。

病休をいくら使っても、社内評価に影響しないと入社研修で教わったし、実際そうだった。
なので、連休取って旅行に行く前に具合が悪いと言って1日休み、旅行から帰ってきたら体がダルいと1日休み、連休に前後2日くっつける強者もたまにいた。

いちばん驚いたのは、歯が痛いから休む、と朝イチで連絡してきたスタッフがそのまま親知らずを抜いて、その日から8日間連続で病休を取ったこと。親知らずってそんなに重症だったっけ?
日本ではなんてことない親知らずの抜歯と治療は、シンガポールでは重要らしい。

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業務内容は雇用契約書だけ

勤務時間
休暇
業務内容

ひとつひとつの項目が雇用契約書に書かれている。だから仕事は契約書で明文化されていることだけ。

お茶の準備、掃除や飲み会への参加も、書かれてないから全スルーでヨシ!

日本で見たことあったかなあ、雇用契約書…。

私のように、空気読めない、曖昧さを汲みとれないタイプのハッキリさせたい人間は、この雇用契約書の存在がなによりありがたい。書いてあること読んで理解して、仕事すればいいだけだから。

足並みそろえないことに不満を持たれることもあっただろうけど、みんな退勤時刻になったらソッコー忘れるから。根に持たなくてサッパリしてるところも、働きやすい要素でした。

Q:そんなにいい環境だったのに、辞めたんですよね?

A:はい、3年働いたら辞めました。今でも感謝しているし、辞めてよかったなーとも思ってます!

辞めた理由はブログにてご覧ください。

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