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私の考えごと | 2020年4月〜6月

2020年4月〜6月のFB投稿から、今読んで面白く感じたものを抜き書きしました。青木耕平さんのnote にヒントをいただいたものです。

2020年4月4日
【不安なあまり、アクティブになっちゃう可能性】
今みたいな不確実な危険が迫ってる時って、「大変だ!」という人、何事もなかったように振舞う人、エネルギーが減る人、逆にお祭りっぽくはしゃいじゃう人、様々だ。
きっと「ちょうど良い怖がり具合」っていうのがあるんだろうけど、それができてる人は少数だ。
「感染拡大の重大局面」「不要不急の外出は控えて」と聞いて、内心の不安に向き合えずに、強がりみたいにアクティブになってる人もいるんじゃないかしら。不安すぎて、いつもと同じ行動をしないとやってられない人もいるかもしれない。不安すぎて、無意識のうちに、コロナ関連情報をシャットアウトしている人も、いそう。
外出自粛の意味が分かり、不安を抱えながら行動を抑制している人が、そういう人を見たら「知らないんじゃないか」「分かってないんじゃないか」と思ってしまう。いらっとしてしまうかもしれない。
分かっていて、不安で不安で、過剰に「いつも通り」に行動しちゃう人。怖いから、もうコロナの情報は見なくなった人。そういう人に「ちゃんと見て!読んで!」って言っても、余計に溝は深まるだろう。
もちろん、本当に分かってなくて、情報を届ければ行動が変わる人もたくさんいると思います。
でも、それだけじゃないんだろうなあ。
人の心の多様性とは、そういうもの。
その多様性が、「自粛」の限界になってる。

2020年4月12日
私たちや各国政府が今後数週間でどんな判断を下すかが、これから数年間の世界を形作ることになる。(ユヴァル・ノア・ハラリ)
意思決定に関わる人たちの無意識のバイアスが、そのまま未来を決定づける仕組みに埋め込まれるリスクがある。このリスクを少しでも減らすには、多様な人々を、意識的に意思決定の場に招き入れなくてはならない。(メリンダ・ゲイツ)
ということは、新型コロナウイルスに立ち向かっている今こそ、意思決定の場に多様な視点が必要なんじゃないかしら…
ということを、書いてみました
「それどころじゃない。急にダイバーシティーを高められない。非現実的だ」とお感じになるでしょうか。
ですよね。実にその通り。だ・か・ら、平時から。ね。

2020年4月17日
「with/after コロナはどうなる?」みたいな問いに性急に答えを出そうとするよりも、「良い問い」を見つけることをがんばりたいかなあ、今は。
かつての投稿で紹介した「0歳から100歳までの哲学入門」で知った「哲学対話」という手法では、参加者がただ「問い」を重ねていく。「問い」が「考える」を誘発する。逆に「正しい答え」を知ろうとすることは、逆に思考停止だ、と。
今日も、たくさん考え事をして、ちょっと良い問いに向かい始めてる感じがするんだー。

2020年4月24日
【思考実験】
今回はリアルの接触を減らさないといけない状況だけど、
もし、これが、インターネットが世界中でダウンして容量が8割減するようなタイプの危機だったら、どうなっていたか。
今回は、私はたまたま、社会との繋がりも仕事もウェブと親和性高いから、大打撃をうけずにいる。
もし、これが、ウェブ使っちゃダメな危機だったら、どうなっただろう。
リモートワーク、ヒャッハー!古いジャパン、さよーなら!みたいな話は、もちろん大事だけれど、それを言えるのは単なるラッキーかもしれないのよね。

2020年4月27日
【飽きへの感度を上げる】
飽きっぽいって、よくない性質だと一般的に思われてる。
そのせいか、自分が「飽き」を感じても始めは自分にダメ出しして抑えようとしがち。長年そうしていると、「飽き」に鈍感になり、飽きていても淡々とやるべきこと(義務)をこなせるようになる。
一方、「飽き」は創造性のタネになる。学ぶきっかけにもなる。飽きた、つまんない…というところから、飽きずにできることを探したり、工夫したり。ボーッとするうちに何か思いついたり。
自分が飽きてるなあって、早く自分で気づいて、自分を楽しませるにはどうしたらいいか、考える。
「飽き」への感度が高いのは、進化の原動力になる。
「飽き」への耐性が強いのは、マンネリの元になる。

2020年4月30日
管理部門の仕事には、創造性があります。なぜなら、人の心を扱うから。
過去3社十数年やってきまして、そう思ってます。そのことを直近のリモートワーク周りを事例に書きました。
1.方法は、状況と目的で決まる。
2. 動きが先、ルールはあと。
3. ルールで人を動かせるという前提を捨てる。

2020年5月8日
私は本が好きと思ってたけど、本を買うのが好きなだけかもしれない。

2020年5月18日
“The future is already here – it's just not evenly distributed."
「未来はすでに起きている。ただバラツキがあるだけだ。」
(William Gibson)
誰しも、この2、3ヶ月の自分の経験と希望を元に「未来はこうなる」となんとなく思っている。
リモートワークが快適な人は「リモートワークが増える」未来を。
経営が苦しくなった人は「以前のようにお客さんが戻ってくる」未来を。
遠くに暮らす友人や親族との交流を楽しんだ人は、「外出できるようになっても、オンライン交流は続く」未来を。
一人ひとりの経験にはバラツキがある。一人ひとりが、いま、引き寄せたいと願う未来にも、バラツキがある。

2020年5月23日
【思考経路の一例】
私がどのようにモノを考えるのか問われることが時々ある。でもちゃんと整理できておらず、苦慮してる。
自分を形成したアルバム10枚を投稿するお遊びを始めたいま、ちょっと考えが巡ったので、一例としてメモしておく。
事例が分かる同世代の人には、私のモノの考え方なんてあんまり面白くないだろう。一方、私に質問してくれる年下の皆さんには事例がちんぷんかんぷんだろう。なので、このままでは使えないのは重々承知。
無理やりパターン化すると、今回はこんな思考経路でしたね。
1. ルールに沿って具体を思い浮かべる
2. 軸を出す(抽象化)
3. この軸から具体例を出す
4. 始めに出した具体例から新たな別軸を出す
5. 新たな別軸に沿って具体を思い浮かべる
6. 出発点となったルールに立ち戻り、自分の思考に沿って新たな方法を考え始める
ーーーーー
1. ルールに沿って具体を思い浮かべる
自分を形成したアルバム10枚というお題に対して、アルバムを思い浮かべ始める。例えば Earth, Wind & Fire の I Am.
そのうち、単発の曲では自分を形成したと言えるものの、アルバムではないなあというものも思い出される。Prince の 1999とかね。
あと、Earth, Wind & Fire は他にも好きなアルバムあるよなあ。アーティストとして好き。
それから楽曲を提供した David Foster は他の曲や本人のソロアルバムも好きだった。
EW&Fから離れるけど、Nile Rogers がプロデュースした奴は一発屋も含めて、好きだなあ…
2. 軸を出す(抽象化)
こんなところが一気に思い浮かんだところで、
曲ーアルバムー…という軸が思い浮かぶ。アルバムより小さい単位が曲。するとアルバムより大きい単位として、アーティスト、プロデューサーってことよね。さらに大きい単位は?レーベルか。
小→大に並べると
曲ーアルバムーアーティスト(スタジオミュージシャン)ープロデューサー(作曲家)ーレーベル
3. この軸から具体例を出す
レーベルから入って好きになったと言えば Blue Note Records. 少し後になってから Verve も。
Blue Note から入って出会ったアーティストと言えば、US3。
4. 始めに出した具体例から新たな別軸を出す
で、ちょっと戻って、Nile Rogers ものの何が好きってカッティングギター。EW&Fもカッティングギターが好き。
EW&F のどこが好きなのか?カッティングギターと…あとはコーラスが重層的なところと、ホーンセクションだわ。
(ここで「楽曲の要素」という新たな別軸が出たことになる)
5. 新たな別軸に沿って具体を思い浮かべる
ホーンセクションが魅力的なのと言えば、Phil Collins, Huey Lewis & the News, それからホーンセクションそのものの Tower of Power horn section.
コーラスが重層的なのが良かった曲やアーティストと言えば…
6. 出発点となったルールに立ち戻り、自分の思考に沿って新たな方法を考え始める
そもそもさー、「アルバム」「10枚」ってなんで決めたのかね?
それ以外にも、「曲単位で影響受けたと思うものシリーズ」「Nile Rogersシリーズ」「David Fosterシリーズ」とか、あるんだけどなあ。
番外編にするかなあ。
投稿する順も、始めはなんとなく自分が出会った年代順って思ってたけど、そういう秩序はどうでもいいわ。出し惜しみせず、好物からどんどん行っちゃおう。
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以上でーす。

2020年6月16日
まだ考え途中のことを、言葉にしてみました
「聴く」スキルが、個人の心のケアや、自律的な成長に繋がることは、多くの先生方がおっしゃってます。
私は、それだけじゃなくて、ビジネススキルの中核に「聴く」が来るんじゃないか、という仮説を持ってます。
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働くこととは情報を扱うこと。社会と組織の変化と共に、情報の流れ方が変化している。だから、
◆「情報経路の上流をおさえる」よりも、「ネットワークの中を動き回る」。
◆情報を「流す」よりも、「引き出す」。
◆「伝える」よりも、「聴く」。
これらがやりやすくなるような仕組みやマインドが、これからの働き方の新モデル
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2020年6月16日
中1娘。ほぼ100%の確率で、私のiPhoneの Face IDを開けられる。
「たまーに開かない時もあるんだけど。
 口を結んだまま口元にちょっと力を入れると、
 口の横にシワができるじゃない?そうすると絶対に開く」
(シワですか…)

2020年6月21日
「情報を発信する人のところに、情報は集まる」って時々きくんですけれど、ほんとかなあ。
と、ふと思いまして。
SNSやnote、以前であればブログでしょうかね、とにかく毎日すんごい量書いてる方、いらっしゃいますよね。情報集まってるんだろうか。
数ヶ月前に「モモ」を再読して、「聴く」ことでリーダーシップを発揮する話なんだと思ったんです。モモは人の話をちゃんと聴く子だった。街の人たちは、困ったことがあると「モモのところに行ってごらん」と助言し合うようになった。ということは、モモのところには、機微に触れるような情報がたくさん集まってきたはずな訳ですよね。全然、発信してないのに。
「モモ」は子ども向けの物語でしょ、そんなの現実と関係ない。そういう考えがあるのも、分かる。
でも、このお話が長年愛されてきたということは、多くの人が、モモのありように共感したってことではないだろうか。
前に書いた感想を貼っておきますね
(追記:横石崇さんのコメント「そーいえば、こないだ黒鳥社の若林さんが、メディアの発信はアリバイであり、メディアとは受信に他ならないことを話してました。」が印象的です。)

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