見出し画像

京都|貴船神社と水の神様

鞍馬寺から徒歩で下山すること90分。川のせせらぎにほっとする朱色の橋を渡れば、水の神さまがいらっしゃるという貴船神社(きふねじんじゃ)に到着します。ここは京都。神さまがたくさんいらっしゃる日本の古都です。

鞍馬寺から下山したところにある橋
貴船神社の鳥居

貴船神社のHPから引用すると、『「きふね」は古くから気の生ずる根源として「氣生根」と記され、御神気に触れることで気が満ちるとされて』きたそうです。確かにこの清流に元気が出ないわけがないです。とにかく清らかで澄み渡っています。

水の清らかさが桁違いの貴船川
貴船川沿いには川床を持つ旅館・食事処が多い
でんべ(蕎麦・伝兵衛)さんのお蕎麦(1,000円くらいです)

神社の手前で腹ごしらえ。鞍馬〜貴船はたくさん歩きますからね!でんべ(蕎麦・伝兵衛)さんでお蕎麦をいただきました。貴船神社周辺はお食事処がたくさんありますが、こちらがいちばんお手頃でした。さすが水が綺麗なだけあり、とっても美味しいお蕎麦でした!蕎麦湯もありがとうございます。

貴船神社の階段にはたくさんの灯篭があります
「御祭神は高龗神(たかおかみのかみ)、水の供給を司る神」と記されています

貴船神社では、高龗神(たかおかみのかみ)、水の供給を司る神さまをお祭りしています。この神さまは、イザナギノミコトの子どもです。日本の神話では、世界を創った神さまとして伝えられていますね。男神のイザナギ、女神のイザナミで夫婦です。

実は私、本名に水の神様を表す名前が使われています。祖母が名付けてくれました。水は豊かさを表しますから、豊かさに恵まれますようにという願いが込められています。そういうご縁もあり、貴船神社には一度行ってみたいと思っていました。

水の神さまにご縁があるせいでしょうか?私は川がとても好きです。海は怖いのですが……。我が家も近くに川があり、よく散歩に出かけます。

神社の中には湧き水があり、流れのある場所で水占いもできます
貴船神社創建の地、奥宮にある御船形石

さらに奥へと進むと、森に囲まれた静かな場所に、貴船神社創建の地があります(奥宮)。上の写真、御船形石は、神武天皇のお母さまとされる玉依姫命(たまよりひめのみこと)が乗ったとされる船を、人目に触れないようにと石で囲ったといわれている場所です。

貴船神社は朝廷からの信仰も厚い神社で、雨乞い、雨止み、お祈りして欲しいと勅使(ちょくし:天皇の使い)がやって来ていたそうです。確かにあの水はどこか違うといいますか、豊かになる=元気になるような水です。神さまが宿ると信仰されるのも納得します。

京都はどこもかしこも神さまだらけ!さすが千年以上も日本の都だった場所です。これだけ地震の多い国で、古い神社仏閣が何度も修復を繰り返して残されていくのは、日本人がいかに信仰心の篤い民族かがわかりますね。

私は大学で日本思想史を専門に研究してきました。日本人は、自分は無宗教だと言う人が多いですが、実際はとっても信仰心が篤いと私は感じます。そういう風に見ていないから、気づいていないんですよね。富士山という山を大いなる存在として大切にしたり、お正月には神社に参拝をしたり……。

神さまが宿っているものが好きなんです、日本人って!「神性を見出す」なんて表現しますが、山にしろ水にしろ、人の善行にも神さまを見出します。この辺のお話も後日またしたいですね。

今日は、水の神さまがいらっしゃる貴船神社をご紹介しました。日本って素晴らしい!地球っていいな!

▼鞍馬寺についてはこちらもどうぞ

▼地球のワタシ、なかむら詩子noteで紹介した鞍馬寺、貴船神社の記事がスマートニュースで紹介されました。

この記事が参加している募集

#旅のフォトアルバム

39,023件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?