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【ライブレポート】2020/6/21 bivouac結成二周年記念【無料配信ライブ】@渋谷CLUB CRAWL

このライブは6/28までアーカイブとして残っているとのことです。無料ですので、未見の方は気軽にチェックしてみてください。


登場SEもなく、黒の衣装で統一した4人がステージに揃った状態でライブ配信スタート。bivouacとしては初(?)となる無観客での配信ライブ。複数台のカメラが彼らの一挙手一投足、そしてその表情を捉える。ヒロシさん専用のドラムカメラやノホリさんをアップで映すカメラ、さらにはユウジさん、そして全体を押さえるカメラもあり、かなり贅沢にライブの状況を楽しむことができます。奥行きを感じさせるような映像もあり、思っていた以上に迫力もある。


ライブの幕開けを飾るのは『はじまりのうた』。曲冒頭からいきなり笑顔炸裂のヒロシさん。歌うのが楽しくて仕方ないという気持ちが溢れちゃってるノホリさん。ユウジくんのコーラスもしっかり聴こえるし、アグレッシブな動きはお任せのナオヤくんも健在。画面の向こうには、確実に音楽が、ライブが存在していることを感じた瞬間。

「何回だってここから始められることが、あると思うんだよ!」

そんなノホリくんの言葉は、ライブに携わる人やライブが好きな人の気持ちを代弁してくれているようだ。


『僕に告ぐ』での「大丈夫、大丈夫だっ!!」という叫びもそう。覚悟をもってステージに立ち続けてきた人の言葉には説得力がある。

フロアを上手⇔下手で移動するカメラワークは躍動感を生み出し、一方で視線の動きまでキャッチするノホリくんのアップ映像もあり、様々なビジュアルが堪能できる今日のライブ配信、めちゃくちゃありがたい。


目の前に観客がいない、ということで「レスポンス皆無だからみんなで会話したほうがいい」なんてヒロシさんが口火をきってのMCタイム。フライングで「嘘じゃない」とyoutubeのコメント欄に投下したRhythmic Toy Worldのうっちーこと内田直孝に対して「うっちー、早ない?」とツッコミを入れるノホリくん。ちなみに会場となった渋谷CLUB CRAWLのフロアにはyoutubeに投稿されたコメントがリアルタイムで映し出されているため、メンバーもコメントを拾いながら話すことができるシステムです。


今日はそもそも、bivouacの結成2周年ライブとなるわけですが、BARICANG時代から数えると12年になるとのこと。

「長くやればやるほど、バンドはいがみ合い、罵り合い…」
「けど俺らはそうじゃない」
「(BARICANG時代の)最初のほうが憎しみ合い、罵り合い」
なんて長く続くバンドならではのトークも。


「2020年3月5日、この場所で音を止めました。2020年6月21日、またここから始められることが嬉しいです」

「どんな状況であれ仲間は仲間だと胸張って言えるんで、最後までよろしくどうぞ」

そんなノホリくんの言葉から、3曲目『you're my sunshine』へ。
曲のはじまり、コードをかき鳴らしながら歌うノホリくんですが、豪快に弾き間違えてしまいます。「今の凄かったね」と間を取ろうとしたヒロシくんに言葉を返すことなく、すぐさまやり直して続ける彼の姿は、この時間、この曲に対する思いが伝わってくるようでした。

引き絞られた弓から矢が解き放たれていくかのような、爆発力のあるメロディ。力強く咆哮をあげるドラム。観客がいないはずのフロアには、キッズがわちゃわちゃ遊んでいる景色が見えた気がします。そしてその中に自分もいるような、不思議な感覚を味わいました。

この曲ではお馴染み“嘘じゃない”の歌詞が歌われるとうっちーを筆頭に視聴者はお祭り騒ぎ。“嘘じゃない”で埋め尽くされていくコメント欄に笑顔なノホリくんです。配信ならではの新しい相互コミュニケ―ションのかたち。

その後も、今のような状況下では特に心にしみる『BAYSIS』や『onstage』が披露されます。まるで顔でベースを弾いているかのようなユウジくん。ああそうだった、これぞユウジくんのベースだ。丁寧に弾くところ、そしてアグレッシブにアクションするところとメリハリを効かせるナオヤくんもいい。『onstage』はリフも好き。

WEB上のライブを観ているのに、汗や熱を感じることができる。それはきっと、画面の向こうにいる視聴者(観客)に今この瞬間の自分たちを届けようとしてくれているからなんだと思います。

久々のライブで体力がヤバイと話すヒロシさんや、冷静にやるつもりだったのに歌や曲に引っ張られて無理だったと語るノホリくん。このライブに気持ちが入っていることが伝わってくるMCです。

このライブはアーカイブとして残るのか?という観客からの質問に、(演奏を)盛大に間違えているから、と前置きしたうえで「俺たちのハート次第で」と答えるヒロシ&ノホリのふたりですが、冒頭にも記したように6/28までは残るようなので、未見の方はぜひ、ご覧になってみてください。


この日の前日には同じチームぶっちぎりのRhythmic Toy World・内田直孝のソロライブがあったわけですが、同じくぶっちぎり所属のバンドであるアルコサイトの配信ライブについて、きっちりと告知をするbivouac兄さんたち。「ぶっちぎりは家族だから」とヒロシさんは言います。ナオヤくんもしっかりと告知に参加していたのも、良かったな。普段のライブではほとんど喋らない印象のナオヤくん、今日は結構話してくれていた気がします。


ライブは早くも終盤戦。「不器用にまっすぐあなたに音楽を届けたいと思ってます!」との言葉から『アステロイド』、そして『あなたのこと』へ。ライブ中にコメント欄を利用してのコミュニケーションを取るノホリくん。ライブの頭からずっと笑顔を絶やさないヒロシくん。情熱がほとばしっているユウジくん。対照的にクールなスタイルでの演奏でバランスを取るナオヤくん。堂々たる配信ライブで絵になる4人だ。

当たり前だった日常が当たり前ではなくなった世界で、思いきり音を出せることが嬉しくてたまらないバンドマンがここにいる。そして画面を通じて爆音を浴び、心が浄化される自分がここにいる。


まだまだ聴きたいのに、時間は残酷。もうラスト1曲となってしまいました。MCタイムを経てから「(最後の曲)いきますか」とサラッとつぶやいたノホリくんに対して、それじゃライブを再開しづらいと言うヒロシくん。「あれ?ダメ出しされてる?」と切り返すノホリくんでしたが、ここからの語りはさすがでした。


「また来るから、あんたの大好きな音求めて」
「なんの心配もなく足一歩踏み出せる日が来るから」
「…じゃねえよ、来るように」
「あんたの心とかいろんなもの貸してくれよ」

「俺たちだけじゃできないこといっぱいある」
「あんたがいてくれればできることがいっぱいある」

「あきらめないで音楽を愛してくださいよろしくお願いします」

そして『Mr.answer』へ。ノホリくんのこの語りが最高の導火線になって、曲のイントロが始まった瞬間の爆発たるや、そりゃもう素晴らしいのひと言に尽きる。

疾走「感」じゃない。もはや疾走していると言ってもいい。音だけじゃなく、自分の心も、そして体も。部屋の中で、エアで思わずシンガロングしてしまう。

“聴こえているかいMr.answer”のパートではナオヤくん含め他のメンバーみんなでコーラス!あんな力の入った顔してぶっ壊れたようにコーラスするナオヤくん、初めて観たかもしれない。

4人が醸し出す無敵感も、画面を通じてビンビンに伝わってくる。無観客と表現されることが一般的となったこの形式のライブでも、bivouacの目の前には確実に観客がいて彼らはそれを感じていたと思うし、TVやPC、スマホを使ってライブを観ている我々も、ちゃんとこの4人の歌と演奏、熱、汗、そして気持ちを受け取っていたに違いない。

「最高の時間でしたありがとう」
「また答え合わせやりましょう!」


やり切ったという充実感いっぱいの表情で最後の言葉を届け、bivouac結成二周年記念ライブは終了しました。バンド歴10年以上のキャリアを感じさせるステージングと、結成二周年ならではのエネルギーに溢れたライブは、ライブ欠乏症にかかったファンの心に潤いを与えてくれた、そんな気がします。


そしてやっぱり最後は思うんです。いつかまた、ライブハウスで思いきり爆音浴びたいな、と。


そんな日が来ることを願って、今はそれぞれができる範囲で、できることを続けていきましょう!知った顔も知らない顔も、またライブハウスで会えますように。

セットリスト
01.はじまりのうた
02.僕に告ぐ
03.you're my sunshine
04.BAYSIS
05.onstage
06.アステロイド
07.あなたのこと
08.Mr.answer


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