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教員採用試験の話

2か月にわたる桃ちゃん先生の激闘の日々。

倍率

私が受けた自治体は小学校全科で1.8倍くらいでした。
2倍くらいないと教員の質が保証できないとも言われていますが、そもそもこんな超過勤務と残業代未払いと低賃金の職場に人が来るはずもなく。

一次試験

筆記試験だったのですが、現職で教員をやっているので勉強する時間が無かったのがしんどかったです。
しかも小学校全科はまじめに「全教科」出るので、楽譜を見て空欄に当てはまる続きを選べとか無理難題に近い問題もありました。
教科教養は新設された英語科含めて45分30題マーク式。
確率論で言えば1/4の確率で当たる。
一般教養はプレバトでした。
水墨画を見て作者を答えるとか。
私は美術鑑賞が趣味なので、「あ、観たことある」って思えましたが、そこまでの教養を求めるんだな、と思った次第です。
普通の証明問題や公民系の知識、教職で必要な心理学や指導法などもここで出題されました。

振り返って思うのは、「全教科勉強すればよかった」ということと、「基本的なことしか聞かれないから意外と何とかなる」ということでした。
『全国まるごと』と題された参考書がおすすめです。一番使い勝手が良かった。

二次試験

無事に一次を突破した私は、閉庁日に二次試験を受けることになりました。
内容は面接と模擬授業。
まさかのトップバッターだったのですが、準備に手間取り十分に模擬授業の見せたいところ(山場)を見せられなかったのが反省点です。
でもこの模擬授業を練習した時間は無駄にはならないので、2学期以降の授業にも活かす予定です。
ポイントは「子どもが活動する時間を取ること」。
子どもの主体的・協働的で深い学びをサポートしますよ、というアピールができればOKみたいです。
面接では「バトルしない」のが得策だったと思います。
模擬授業について意図や参考にした本などを訊かれましたが、わりと素直に話をしました。
その際にケンカ腰にならないのが大切だと友人から聞いていたので、穏やかに、誠実に話をすることで切り抜けました。
特定の場面を想定したロールプレイもあったので、とっさに事前に示されていた「評価の観点」を思い出せたのはファインプレーでした。
他の自治体で勤務経験がある方は、模擬授業なしで面接のみ、ということもあったようです。
事前に勤務先の先生方に稽古をつけてもらっていたのもありがたかったです。
というのも、小学校ナイズドされていない講義型の授業ばっかりやってしまう癖があったので、とにかく「児童の活動中心」「発問を精選する」ことを念頭に置いて模擬授業の準備をしました。
実際の授業時間は7分ですが、準備・片付け含めて、なのでもっと短かったです。
カメラで録画して動きや目線にも気を配れるとよかったなと。

夢を叶えた後は

私は障害者雇用枠で応募しました。
給与が今より下がるかもしれないけれど、それでも無理して身体を壊すよりずっといい、と思っての判断です。
それでも本当に給与が下がったら徹底抗戦の構えを崩さないのですが。
飛ばされる地区によっては私と合わないところもあると思います。
それでも、私は教員の夢を諦めきれなかった。
どんなにメンタルを病んでも諦められなかった。
だったら泥船でも突っ込んでみるしかないと考えています。
ありとあらゆる方法で定時退勤を実現する教員になるべく、日々精進です。

今後の執筆の糧を頂戴できれば幸いです。お気持ちだけで結構です。