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八神さんとおはなししたこと

先日大阪に遠征した際、高校で国語を指導していらっしゃる八神夕歌さんとお話してきました。
なんだかんだでお会いして話すのは4回目くらいなのですが、「小学校の実態が知りたい」とおっしゃっていて、それについてお伝えしながら意見を交換しました。
こちらが八神さんのTwitter(X)のアカウントです。

それぞれの自治体の話

神奈川はまだ平和で、県立高校も潰されていないし、労働組合も賃上げ要求をしてくれるし、地域手当も出るし、いいことが多いんだな、と初めて身にしみてわかりました。
また、教員採用試験の話もしたのですが、近畿地方は倍率が高く、2倍以上くらいだったそうです。びっくり。
また、採用試験で落ちた話をしたら、自治体によって相性があるから「2年連続で落ちたら別の自治体に鞍替えしなさい」という体験談もお聞きできて、とても救われた気持ちになりました。
関東は軒並み倍率が低かったのですが、特に東京都は書類仕事が多く、かっちりと決められているので、そこも神奈川と違うし、だから倍率は低くなったのかな? という印象を受けました。

小学校からカリキュラム見直しを

小学校の支援級の日常や、授業の内容、時間数や指導項目についてお伝えしたところ、「小学校の学びがどうして中学高校で活かされないカリキュラムになっているのか」という話になりました。
私も小中高と教えてきましたが、小学校での文法、中学校での文法、高校での文法と指導内容がつながっていないと感じたのです。
小学校では「主語・述語」、中学では「品詞」、ここで口語文法は終わって高校になると古典文法になる。
それでは学んだ内容がリセットされてしまう。という危機意識は、お互いに持っていました。
そんな話をしたら、「小学校段階で言葉を身体感覚に落とし込むことができると、中学高校でも輝ける」と八神さんはおっしゃっていました。
小学校低学年では「挿絵を見る」「動作化する」などを通じて、言葉の意味を身近なもので理解させようとするのですが、それが十分にできていない印象があります。
だから小学校の内容は「ことば」と「かず」の2分野に分ける、くらいのラディカルな対応が求められるのでは? というご意見もありました。
中学校に上がると急に教科担任制になりますが、それも「たこつぼ化」しているのではないかと私から投げかけたところ、確かに他の分野のことを知らないと問題だよね、教科横断もできないし……とのことでした。
八神さんご自身が国語以外に数学も得意だそうで、なおさらその想いは共有できたのではないかと思っています。
他にも支援級でのTRPG勉強会の話、教育LARPの話もお伝えしたところ、興味深いと感じていただけたようで、「何かになりきる」経験の重要さが、前述した身体感覚に結びつくのだと語ってくださいました。

いろいろ話してみたけれど

話題が全く尽きることなく3時間ほどおしゃべりしており、まだまだお話したかったのですが、これからTwitter(X)でSpaceでもやりますか、となったので、またこの話ができることを祈っています。八神さん、ありがとうございました。

今後の執筆の糧を頂戴できれば幸いです。お気持ちだけで結構です。