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|words|こころの仕組み 《実践》 こころを見る こころを調える


( *2022年10月 更新しました )



こころを見て調えるヒントを、2つのステップにまとめました。


1. みつめる = ほどく


何を感じているのか(感情)見つける

何を考えているのか(思考)俯瞰する

何を感じているのか(感覚)見つける



感情


わかりやすいアラートだったりもするのです。感情はそのエナジーの最終形のようなところがあります。

もちろんそれすらも見えなくなってしまっている状況もあるのでしょうけれど、素直に見つめるのなら、きっとちゃんと見つかるはず。



思考は容易に騙してしまうので、感情からほどいてゆくのがおすすめです。感情はすでにそこにあって、そう感じているものなので、誤魔化しようもないのですよね。


まずは、その感情をそのままに、感じる。

「悲しみ」や「怒り」がそこにあるのであれば、思考を被せてなかったことにしたり、フェアリーテイルで誤魔化したりしないで。

「怒ってはいけない」「悲しんではいけない」はひとまず置いておいて。

そんな自身にたっぷり寄り添ってあげる。

「悲しいのだなあ」「怒っているのだなあ」と理由も意味も求めず、ただただじっくり寄り添い、感じる、そう感じているご自身をゆるしてゆく。



多くの場合、ほんとうにほんとうに、まずはここ、これをぜひ、となることが多いのです。

それだけご自身に無理をさせてしまったり、ご自身の声を無視してしまったりすることが、起こりやすいということ。後回しにしてしまうのですよね。

でも、ご自身にとってのご自身は「いちばん大切なひと」です。




ネガティブとされる感情を感じる(感じ尽くす)にあたって、「呑み込まれてしまうのが怖くてなかなか向き合えない」ということもあるのかもしれません。

「ご自身に寄り添う」という、感情を包む視点も同時に持つと、安心が増して、対話がしやすくなるようです。また、少しずつ向き合う、気持ち的に余裕のあるタイミングを見つける、などの工夫もしてみるとよいようです。

タイミングを見ながら、少しずつ、少しずつ、ほどいてゆきます。だんだんと気持ちも軽くなってゆきますし、ほどく作業もやりやすくなってゆくはずです。


※ ほどいてほどいて感情が溶け去った後で、その残像を追いかけて再生してしまうということも(場合のよっては)あるかもしれません。

ご自身としっかり対話をすると、ご自身がどのフェーズなのか、もう大丈夫なのか、ちゃんとわかると思います。

また、行きつ戻りつも自然なことです。時間効率を求めると、かえって遠回りしてしまうこともありそうです。このあたりは柔軟に見てあげるとよさそうです。


思考

ある程度、感情が落ち着いている/落ち着いてきたタイミングを見つけて、感情が発生したモトとなる思考を見つめます。



「だってそれが事実だから」「だってほんとうにそうだから」「だってそう決まっているから」「だってあのひとが悪いから」「だって世の中ってそうでしょう?」「だってそうしないといけないから」

「だってだって…」と釘を打ちたくなるのかもしれませんが。それはそれとして。「そんなふうに考えていたのだな」と一歩引いて俯瞰してみます。




俯瞰してみると、「絶対そう決まっていることなのかな?」「違うようにも考えられるのではないかな?」、「ほんとうにそうなのかな?」と、思考が少しずつほころんでくるのがわかるかもしれません。


正しいか間違っているか、ということではなく。

その思考がどんな働きをしたのか、しているのか、どんな感情をもたらしたのか、もたらしているのか、その根っこにどんな感覚があるのか。

遠くから/高くから見つめてみます。




同じ思考を続けると、同じような感情が生じ続けます。

ほころんだ思考に、あらたなストーリー(=思考)を被せないということも大切。

感情を正当化したり、正しさを追求するために、別のストーリーを持って来てしまうということも起こるのですが、被せるそれも思考です。そうすると今度はその思考にハマって、似たような思考感情のループに戻ってしまいます。

そして、感情の背後にある思考を見つけることをしないと、同じような感情がどこかで生じ続けるはずです。

これまでの思考の枠組みから、少しずつ「外に出る」ことがポイントです。



感覚


感覚を探ってみます。

思考や感情が渦巻いていると、なかなかここに辿り着けない方も多いと思うので、この順で書いていますが、からだを含め、感覚へのアプローチが得意な方はこちらから入ってゆくのも◎です。



また、思考や感情を見つめる際、同時にからだへもアプローチしてみると、思考や感情がゆるみやすくなってゆくとも思います。



締め付けられるような感覚、閉じるような感覚、呼吸の浅さ、不安感、焦燥感、違和感など、いろいろが見つかるのかもしれません。

見つけたそれを、思考でねじ伏せようとするのではなく「なるほど、そう感じているのだなあ」と、そのままを感じてみる。


そうして感じながら、呼吸を全身に通したり、からだをほぐしたり、ただただゆるめたり、ひらいたり、伸ばしたりして、ご自身の全体を「心地よさ」へ向けてゆきます。



ゆったり、ほっこり、安心を取り戻します。

感覚がゆるむと浮上する感情もあるでしょうし、感情が浮上して見つかる思考もあるのでしょう。

つねにそこにあるご自身のその眼差しによって、めぐりながら、日々少しずつ見つけられ、日々少しずつほどかれて、日々少しずつ深まってゆきます。



出来事は日々あれこれと起こるものです。ひとつひとつへの「反応」に視点があるフェーズでは、その目まぐるしさの只中にあるはずです。



「ご自身に向き合うこと」をこの領域に置いてしまうと、目まぐるしさに巻き込まれ、その時々のご自身の反応や気分に振り回されたり、出来事への反応に終始してしまったり、結果として、「向き合うこと」のやり方を頻繁に変えたり、実践したりしなかったり、実践することをやめたり…となってしまうこともあるかもしれません。


また、情報収集・知識収集と、実際の実践は、オーバーラップすることはあるとしても、本質的には異なります。

あたらしい情報や知識を入手することはもちろんあってよいのですが、情報や知識を追いかけ続けることで終えてしまったり、忙しなさによって隙間を埋めることで紛らわせてしまったりして、実際の実践の機会を回避し続けてしまうということも起こり得るようです。


ご自身と対話するときは、反応の目まぐるしさから一段深い(高い)場所にいったんご自身を置いてあげて

目まぐるしさを見つめている、その場所で、反応や気分という末端の部分だけでなく

その根っこにある、一定のパターンとなっている/パターンを生んでいる/土台となっている「思考」や「感情」を見つけてゆきます。




2. たねをまく ・ 本来の自然な在り方で


調整が必要な時期には「みつめてほどく」作業がメインになるのでしょう。

そして、「土壌」がある程度調ってきたのなら、そこに「たねをまく」作業が加わって、やがて増してゆくはずです。


本来感じていたいこと(感覚)を感じる

本来考えていたいこと(思考)を考える

本来感じていたいこと(感情)を感じる


調えながら、少しずつ向きを変え、ただただ、本来そうしていたい方向を向いてゆく。

調えるのなら、自然とその方向を向くようになってゆくのです。だから、無理矢理に何かを植え付けるような、強引な作業ではないはず。



ただ同時に、その向きが生まれるとき、それに気づいて、意識して、育んでゆくことも大切かもしれません。

「これまで」から変えてゆくことが必要だからこそ、ちいさな双葉を大切に育てるように。



思考は容易に騙してしまうので、感覚から順に、感覚を確かめながらゆきます。

心地よさがあるかどうか。ご自身に無理強いしていないかどうか。ほっとするかどうか。やすらぎを感じるかどうか。うれしさがあるかどうか。

確認をしながら、心地のよさから思考や言動を選択し、感じている感情で確認し、また選択し、と、ひろげてゆきます。

すると、感じていたい感情を感じている時間も増えてゆきます。



行きつ戻りつもまた、自然なことです。

地中に何かがまだ埋まっているのなら、それが(どうしても)主張するようです。

その主張に幾度か遭遇するのなら、そこで「みつめてほどく」ことが自然と起こることもあるのかもしれません。見つめられてほどかれるのなら、たねをまくこともまた、自然と再開するはずです。



多くの場合、思考過多の状態にあるでしょうから、調うと、思考はシンプルに必要なことだけを明晰に、となるのでしょう。

それに従って、感情もまた、シンプルながら味わい深く、ていねいに感じる流れになるように思います。

また、感覚は(もともと)閉じがちなことが多いでしょうから、調うと、こちらはひらいて、以前よりもゆたかにキャッチするようになるはずです。



大切なお庭に、大好きな草木を植え、時折手入れをするように、日々調えている。

何が花開いているのか、何が育っているのか、どんな種をまいたのか、どんな土壌なのか、見つめています。





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