見出し画像

メンタルに包帯を巻きたい。

フィジカルはいたって健康である。おかげさまで入院を経験した事はない。出産後1週間ぐらい産科にいたが、あれは厳密には入院とは言わないであろうという解釈ではあるが。

でもメンタルはどうにも、こうにも弱いのである。

うつ病も経験した。今では薬も卒業して随分コントロールできるようになったが、それでも「気にしい」は治らない。人の顔色やちょっとした言動を微妙に感じ取る。「カン」がいいとも言われるが「センシティブ」なのも考えものの時がある。

子供の頃、包帯にものすごい憧れを持っていた。ちょっと転んでスリキズぐらいだと「赤チン」をぬられておしまい!時には水であらっただけで、何もされず放置である。非常に残念であった。

友達が包帯を巻いていると、「どうしたの?」「大丈夫?」と言って大事にされるではないか。ケースによっては怪我に至る経緯を知り、「すげー!勇気あるぅ」と包帯がヒーローの証だったりするケースもあった。あの白い包帯は注目の大事なアイテムであった。

子供の頃、スリキズであっても、包帯を巻いてほしかったな。なぐさめの言葉とともに包帯を巻いてもらいたかった。「私はケガ人なの!大事にしてね!」と悲劇のヒロイン扱いしてほしかった。包帯にはえも知れぬバリア機能をもった魅力的なアイテムであり続けた。

仕事では「なんとかならない事はない!」と強気な事を言ったりするが、私のメンタルは豆腐よりもろい、と思う。些細なことで本当によく気持ちがダウンする。よくこれだけ心配事を作れるな!といういうくらい心配事が絶えない。寝れなくて起きて、あーでもないこーでもないと対応策をこうじるが、たいていは大事にはならずなんとかなるのだが。心配するだけソンなのは分かるが治らない。いい意味での「鈍感力」が欲しい。

メンタルにも包帯が巻ければいいのに。

何も言わなくても、「私は今、ケガしているの!やさしくしてね!」と白い包帯を見て分かって欲しいなぁと。

そんなことを考えているけれど、右利きの人が右手に上手に包帯が巻けないように、自分で自分のメンタルに包帯を巻くのは、やっぱり相当の練習が必要なようだ。。。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?