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チーム・ヒャクダイ、落ちた梁を直す。

築150年以上と言われている古民家を息子と一緒に引き受けました。この場をどう利用するかは、はっきりとは決まっていないが、とにかく3世代分が溜め込まれた家財をまずは片づけるところから動いている。

2021年5月2日の記録のその1。

なんと言っても、この日のメインイベントは2階の梁修復。

昨年の下見の時に、元蚕場の東側の梁が落ちていたのを発見。元の持ち主も2階には20年以上アンタッチャブルだったとの事で、いつ落ちたか不明。梁落ちた事で3階の床?2階の天井抜けてしまっていた状況。この落ちた梁が私たち親子の一番の不安材料だった。その不安材料を取り除いてくれる大工のヒャクダイ先生がやってきた。

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大工仕事ができるようサヤマネエさんとアサカワさんのプロコンビが、この東側エリアをきれいに整えてくれました。あのラビリンスの床が見えてるなんて本当に感動です。

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大工のヒャクダイ先生をチーフに、サヤマネエ、アサカワ、そして私の息子のソラ、ソラの同級生のトゥモローがチーム・ヒャクダイを結成。

まず最初の工程はこの落ちた梁をみんなで、イッセーのセ!で持ち上げ、その下に「キリン」と呼ばれるジャッキをかます。その後、ラチェット式ベルト(ラッシングベルト)で梁が落ちないように固定。ヒャクダイ先生が「梁の下に入るなよ!万が一落ちたら死ぬぞ」と言う言葉に改めて梁の重要性と大工仕事の大変さをひしひしと感じた。しっかりとベルトで落ちないよう保護された梁を「キリン」でゆっくりとあげて行く。

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ちょっとずつ梁が上がって行く様子は以下の動画に記録。

梁が上がっただけでとても嬉しかったのですが、実はそこからがヒャクダイ先生の技が物を言う。この梁、落ちて何年も経っていたせいか、たわんでしまっていた。ただ上げただけでは「切り込み(組手)」にはまっていかない。

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反った梁を、大胆にバール一本で調整する箇所もあれば、クランプとラチェット式ベルトでちょっとずつ左右の歪みを調整するしながら、同時に「キリン」で上げていき「切り込み(組手)」に合わせて行く。大胆さと繊細さが繰り出していく。はまって行く時の「ピシッ」という木の合わさる音がなんとも気持ち良い。

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今回は上げた梁を別の木材の柱で支える手法。十分に上がり切り「切り込み(組手)」にもピタッと合わさった梁。その梁を支える柱の長さや切り込み部分を慎重にはかり、加工して行くヒャクダイ先生。

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支えの柱を梁の下にかませた後、いよいよ保護していた「キリン」やベルトを外して行く。ちょっと緊張。ちゃんと支えてくれているよね!

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支えてくれています!感動です!このあと、細かい養生や2階の天井というか3階の床部分を応急処置して、懸案の箇所はほぼ終了しました。

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チーム・ヒャクダイの記念写真です。嬉しすぎてウルっとしました。ありがとう。文化系の大学生はやっぱりマッスルの鍛え方と足りなかったのと、こういった現場慣れしていない事で戸惑いもあったと思います。でも今回の場合は人手と12個のチーム目が大事だったかぁとも思いました。

すっかり安心した2日の出来事ですが、まだまだいろんな出来事がありました。その記録は次回。



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