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絶対に折れない心の作り方


クソ人間どもとの精神の削りあい

僕が学生の頃、一足先に社会人になった友人に社会とは何かと問うた。

すると"クソ人間どもとの精神の削りあい"という回答がきた。

「大袈裟だな」
というのが僕の最初の感想だったのだが、社会人になり10年を超えた今となっても、これほど社会とは?に対する的を得た回答はないと思うのであった。

ではなぜ社会は学生と違うのか、そもそもクソ人間とはどのような人間なのか、なぜ社会では精神を削り合わなければいけないのかを考えていこうと思う。

籠の中の鳥が空に羽ばたくということ

学生は基本的に授業さえ受けていれば良い。
一切友人を作らなくても、会話しなくても、部活に入らなくても、最低限の出席日数とテスト結果があれば卒業することができる。

成績や素行の良し悪しは進学先に影響が出るぐらいなので、勉強をしなくても、先生の指示に従わなくても、気に入らないクラスメイトと関わらなくても、基本的にはある程度自由に学生生活を送ることができる。
いわば籠の中の鳥だ。与えられるものだけで生きていける。争いもなく、平和だが退屈な世界。

しかし、社会はそうではない。
社会は学生とは違い、親の管理を離れ、一人で生計を立てて生きていかなければならない。

営利組織の一員となるのであれば、その組織のために利益を出すべく労働し、その対価として給与をもらうのだ。

より多くの利益を出せる組織、その中でもより多くの利益を出せる従業員が多くの給与をもらうことができるようになっている。

だからこそ、多くの社会人はより多くの利益を出せる組織を目指し能力や経験を積み、組織の中でより多くの給与をもらうために出世を競うのだ。

つまり、社会は学生とは違い、成績の良し悪しが給与の良し悪しに直結するので、お金が密接に関わってくることになる。
お金が密接に関わると、人間の本性を垣間見ることになる。

皆生きるために社会という戦場で戦い、生き残っていかなければならない。
よって争いは生まれるのだ。

武器は多いに越したことはない

戦いは生まれた時から始まっている。
親の力というのはやはり大きく、親が社長や大企業の幹部なのであれば、コネで親の会社の後を継いだり、大企業に就職することができる。

大した能力はなくても親の力が補填してくれるのだが、それに胡座をかき続けると親の力が及ばなくなった時のしっぺ返しも大きい。

そうである以上、結局のところ学生時代をただ何の成果もなくダラダラと過ごすことは丸腰で戦場に飛び出すようなものである。

圧倒的に自分の能力に自信がある人を例外として、多くの人は勉強なり、部活なり、バイトなりで何らかの成果を出しておくことが重要となってくる。

山ほどいる就活生を一人一人じっくりと選考している余裕は会社にはない。

まともな成果がないだけで会ってすらもらえないという悲劇が待っているのだ。

まともな経歴がないとスタートラインにすら立てないのが社会だ。
経歴をまともにするためには学生の頃から何らかのアピールできる成果という武器をより多く集めておくことで、社会という戦場をより有利に生き抜くことができる。

だが、友だちと一切遊ばずただひたすらに勉強して学力という武器を手に入れることが正しいかと言えば、それは違う。

友だちと遊ぶことはコミュニケーション能力の向上や人脈にもなる。
何より、楽しかった思い出というのは今後の人生を支える巨大な盾となり矛となることも知っておく必要がある。

撃っていいのは撃たれる覚悟がある奴だけ

成果やコネを活かしていざ社会に飛び出してみると、その過酷さを目の当たりにする。

アルバイトの時の気楽さはなく、社員としての責任が発生し、社会人としてのマナーという洗礼を浴びることになる。

ちょっとした遅刻や挨拶のし忘れで新入社員時代に洗礼を浴びた人も多いのではないだろうか。

時間を守る、挨拶をする
社会人が長いと当たり前のことに感じるが、これができずに早々に揉めてリタイアする人も多い。

基本的なマナーを知り、それを徹底的に守る
社会人まもない人はこれをするだけで、優秀だと思われスタートダッシュを図ることができる。

マナーを覚えたら、ここから先は人間関係をいかに構築していくかが最も重要になってくる。

組織というのは基本的に役職が上の人が力を持っている。

簡単に言うと社長のお気に入りであれば、とても働きやすい組織となるだろう。
ほとんどの社員が自分に優しく、誰も異を唱えてこない。
しかし、これはコネの弊害と一緒で社長がいなくなったら終わりの仮初の世界であることを忘れてはならない。

組織にとって影響力が大きい複数の人格者と良好な人間関係を作ることが重要となる。

なぜここまでしなければいけないのかと言うと、社会は成果を出した人がより多く給与をもらうことができ、出世することができる。

だが、もちろん人数制限がある。
優秀なライバルが多いと出世争いはより厳しくなり、より多くの成果を出さなければならない。

そうなると足を引っ張る同僚が出てくるのは必然なのだ。

そのような環境下で働いていく以上、ストレスも多くかかる。
サービス残業や休日出勤が当たり前の職場では尚更ストレスがかかり、ストレスがかかればそのストレスを発散するためにパワハラが蔓延する。

同僚や部下を精神的に追い込むことでストレス発散とライバル潰しという一石二鳥の効果出している。

そのようにして出世争いを生き抜いてきた管理職には人格が破綻した人間が紛れ込むことが多い。人格が破綻した人間が上司だった場合、部下たちの多くは精神的に追い込まれることになるのだが、昨今はハラスメントやコンプライアンスに厳しくなってきたので人格が破綻した人間もなりをひそめたのだろうか。

否、ひそめてはいない。

では昨今の人格破綻者たちはどのようにして周囲のまともな人間を追い込んでいるのだろうか。

第三者を経由した痛恨の一撃

大ぴらに罵詈雑言を浴びせ、手を出していた時代が終わったのでパワハラ上司は社会から消えたのかと言うと、けしてそうではないということをまず認識していただきたい。

人を怒鳴り散らすことでしか動かせず、人を怒鳴り散らすことでしかストレスを発散することができなかった無能な奴らは手を変え品を変え同様に周囲を追い込んでいるのだ。
それは主に下記の3つとなる。

1.文章
直接言葉で言うとハラスメントなってしまうので文章を使って遠回しに人を追い込んでいく。直接対面していないので文章なら言いたいことを言いやすく、直接言うとハラスメントになる言葉も文章ならセーフのような風潮がある。

2.人間関係ブレイカー
人間関係を壊すことを喜びとしている人格破綻者は他人の人間関係を壊すことでストレスの発散し、精神を追い込んで退職へ導く死神だ。
ほとんどの人が経験したことがあると思うが第三者を経由すると悪口の効果は倍増する。
人から悪口を引き出し、本人にそれを伝えることで人間関係をこじらせる。 
 
3.陰口悪口
本人がいないところでひたすら悪口を言う。聞いている人も何回も聞いていると事実ではないことも本当だと思うようになり、マインドコントロールできる。
周囲の評判を下げることで数の力で追い込みをかける。

以上のような方法で人格破綻者たちは周囲のまともな人間を精神的に追い込んでくるのだ。

まともな人格を持った紳士淑女がこのような下劣な塵芥の輩に精神を追い込まれ、病み、社会生活を離脱したり、出世から外れてしまうことに憤りを感じざるを得ない。

圧倒的正義の名の下に鉄槌を下す

人格が破綻した人間が蔓延るこの社会を一人で生き抜くのは困難だ。

しかし、優れた人格を持った真のリーダーも必ずいるということも忘れてはならない。

数はけして多くはないと思うが、どんな組織にも必ずまともな人格を持った優秀な人間がいるだろう。

そういった人たちを見つけ出し、仲間とすることが重要となってくる。

人格破綻者は人の懐に入るのがうまく、特に立場が上の人に取り入るのが非常に上手いが、それを見抜くことができる素晴らしい慧眼を持った人物が必ずいるはずだ。

そういった人たちと徒党を組み、逆に人格破綻者を追い込んでいくのだ。
人の見る目がある人格者が一切いないような組織ならすぐに出たほうがいい。組織の中で孤立無援で生き抜くのは半沢直樹でも難しい。

仲間を作ることも大事だが、弱みに漬け込まれないよう常に精神や身体は良好な状態を維持していくことも非常に重要になってくる。

若いからと言ってそこを疎かにしていると気づいた時には時すでに遅しということになる。

夜明け

バランスの取れた健康的な食事。
良質で深い睡眠。
筋トレと有酸素運動。
充実したプライベート。
これらをこなしている人物は最高の体調を得ている。最高の体調は最高の精神をもたらす。

最も身体の調子が良く、ハイパフォーマンスを発揮できる状態の時には精神も最高の状態になるようにできている。

心身ともに最高の状態の時に、最愛の家族や友と楽しい時を過ごすことができれば、これはもはや無敵状態と言ってもいい。

この状態でどんな誹謗中傷を受けようと、ハラスメントを受けようとダメージはほぼ皆無だ。

自分の心と身体が無敵だと知り、優れた人格者であることが認知できたのなら、もう恐れることはなにもない。

人格破綻者が何を言い、何をしてこようともどんな影響も受けない。

人格破綻者と戦い、跳ね除ける姿を見て多くの人格者たちが賞賛の眼差しを向け、手を貸してくれるだろう。

そして、人格者たちは手を組み、クソ人間どもとの精神の削りあいに勝つ時が来るのだ。

クソ人間どもに天誅を下し、この生きづらいクソッタレな社会に夜明けをもたらす光となろう。


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